浜田信夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ウィルス系の本を読んでちょい疲れだ後で読んだら…
めちゃめちゃ引き込まれてしまった!
この本、おもしろかった!
なんせテーマが「カビ」
身近にあるアレですから、わかりやすい!
そして生活に密着した内容から驚きの科学的な話まで!
エアコンやら浴室やらパンやらゴムパッキンやら…
なんにでも生えて切るカビ
あいつらはプラスチックでもガラスでもなんでも生える
弱点はないのかい?
そもそも何なの?
的なことから、
人間のお役に立つ話や実は現在だからこそ繁栄したカビの話やら、今、私たちの浴室にいる赤いやつやらから読み解く東南アジア発祥のカビが世界を制す!?的な話まで…
著者の浜田信夫さんは大阪市立自然史博物館外来研究員とのこと。
ぜひとも、「カビの世界展」を開催して欲しい!
見に行きます!! -
Posted by ブクログ
クーラーのカビのことなどが気になって読み始めたが、カビのさまざまなエピソードが多角的に紹介され、面白かった。
読んでいる最中に、紅麹の青カビのニュースもあり、ますます興味深く読んだ。どのエピソードも「ほほう」と思えるもので、もっと深く知りたいと感じた。
終わったところで紹介された中高生の研究の話もとても興味深い。研究結果ももちろん興味深いが、中学生の研究が着実であり、さらに高校になっても続けていて、こういうふうに自然に研究していって、研究者の卵になっていくのだろうなと、感慨深かった。
エピソードがそれぞれ完結しているので、読み進めるのは遅かったが、どのエピソードも面白かった。読んでよかった。
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Posted by ブクログ
カビは、細菌が生きることができない酸性環境下でも生育できる。カビは2日間は胞子を作らず、胞子ができるとネズミ算式に増える。
発酵は食品保存に利用された。牛肉を岩塩で漬けたものがコンビーフ。豚肉を乾燥、塩漬け、燻製などの処理を組み合わせたものが、ベーコン、ソーセージ、ハム。ブドウの果実にはたくさんの野生の酵母が付着しているため、果実をつぶすだけでワインができた。
洗濯機は、使用半年後にカビが増える。カビは界面活性剤を栄養源にして、脱水槽の上部に多く付く。カビ対策は、乾燥させること、洗濯槽クリーナーを使うこと。エアコンでは、運転を止めた後に結露が発生してカビが増殖するため、スイッチを入れたり切ったりするのはよくない。浴室に生えるカビは、洗濯機に生えるカビと似ている。対策には塩素系カビ取り剤が用いられる。
ペニシリンは、ブドウ球菌を生やした培地に偶然アオカビが発生したことで、1929年にフレミングが発見した。その10年後、培養液からペニシリンの抽出に成功し、生産量を向上させる方法が研究されて大量生産されるようになった。結核の抗生物質ストレプトマイシンは、放線菌の培養液から分離された。
草食動物の糞には、様々な糞性菌が遷移する。最初に糖分を栄養源とするケカビやミズタマカビが、2週間後にセルロースを栄養にするケタマカビが、1ヶ月後にヒトヨタケなどのキノコの仲間が生える。 -
Posted by ブクログ
菌類はおそらく存在するうちの10%程度しか見つかっていない。
身近なカビはソトから入ってくるのだろうと放っておいたら、違うカビだったのだそうで。
カビはなぜ生鮮食品ではなく保存食品に生えるのか。栄養が豊富な生鮮食品の場合、カビより先に細菌が頑張っちゃうから。つまり腐っちゃうから。言われてみればあたりまえ。細菌ほどにカビは強くないのだとか。
かつお節なんかは、カビづけが重要だけど、昨今の生活では、カビはとにかく単なる敵になっていて、カビとともに暮らす知恵を失っている。設備に頼る家の換気しかり、食べ物の保存やカビの除去しかり。
人とカビは、まさに闘いながら共生しなければならないのに。人とカビの関係に限らず、そういうのがどんどん二極化していくのを思い、ちょっとイヤになっちゃう本。本が悪いんじゃないけど。