コンラッドのレビュー一覧

  • 闇の奥

    Posted by ブクログ

    全体としては曖昧模糊とした印象が拭いきれない。
    それは独白の形で伝えられるエピソードが、きちんと話の流れに沿っているようで突如として挟まれる挿話のために、理路整然と物語を構築することを妨げているからのように思うのだけれども、それがこの小説の妙な味になっている。はっきりと確実なことは独白者の経験として語られるだけで、最重要人物であり、おそらく飛んでもない人物でもあるクルツの話は、伝聞の形でしか語られない。
    だが、クルツの最期の言葉が妙に印象的に感じられるのも、こうした手法を採ったからだろう。

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    2012年01月03日
  • 闇の奥

    Posted by ブクログ

    やっぱりヴィクトリア文学の妙なエンタメ性は好かないなぁと思います。

    人種差別的とかポストコロニアルの幕開けとかそういう瑣末な後付はまぁいい、でもこの本に描かれる闇とは端的に言ってしまえば、
    特異な環境におかれた人間が容易に変わってしまうってこと。

    なんとなく、想起するものが俗っぽいけど、
    カイジとかSAWとか、そういうものと、重奏低音は同じな気がする。

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    2010年10月24日
  • 闇の奥

    Posted by ブクログ

    「英語で書かれた20世紀のベスト100」に選出されているそうだけど、
    これを★4とか5に評価したら
    それは見栄を張ることになってしまうので正直に★3。

    『地獄の黙示録』がこれを元に作られたとは知らなかった。
    なるほど。
    さらに『羊をめぐる冒険』が『地獄の黙示録』をもとに書かれ
    中に『闇の奥』が出てくるって?
    ふーむ。

    読んでいて気持ちが暗くなる。
    コンラッドの実体験を元にしたと言うのだからなおさらである。
    舞台は植民地時代だが、
    登場する白人達と今の自分たちには
    もしかしたら大きな違いはないのかもしれない。

    ちゃんと理解しているか自信は全くないのだけど、
    暫くつきあわねばならない本なので

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    2009年10月07日