中川浩一のレビュー一覧
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アウトプット重視の言語学習の大切さが説かれていた。
自分が言いたいことを、まず日本語で考える。
それを外国語にして、何度も口に出して、練習する。
それも大きな声で。
そして、類義語、類義表現を豊かにしていく。
そのためのネタ帳を作る。
骨子はこんなところ。
伸び悩んでいる自分には、ああ、なるほど、と思うところがある。
一つだけ自分にとって意外だったのは、大きな声で口にすることの大切さだ。
コミュニケーションのために学ぶのなら、たしかに堂々と発話できなければ意味がない。
外国語学習法として参考になったけれど、政府の通訳者としての仕事のあれこれももっと知りたかった。
アラビア語と日本語の通 -
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ネタバレ著者は26年間外交官を務められ、その館にはイスラエル、ガザ、ワシントンD.C.といった主要な在外公館でご勤務された方だそうです。アラビア語に堪能なため、高官の通訳も務められていたとのこと。2020年の退職後はビジネスコンサルタントとして、発展の目まぐるしい中東のビジネス界に関わられています。
中東問題、いろいろありますが、どの章もとても具体的な情報が満載で、興味深かったです。
1. イスラエルから日本が学ぶべきこと
ストーリーテリング。
砂漠の地で淡水化技術、水再生技術を発展させて今日のビジネスチャンスにもつながる。
点滴灌漑技術を1965年に発明。作物育成に必要な量だけ水を届け、蒸 -
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中川浩一さんは、アラファト議長の通訳も務めたこともある外交官。議長と身近に接して「時には優しいおじいさんの顔になる」とも書かれている。気持ちはパレスチナ人、ガザの難民に寄り添って書かれた本。
「優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音」(これもオーディブル)という本で、川口マーン恵美さんは、「バイデンがトランプ路線を引き継いでいればパレスチナ問題も解決へ向かったいた」と書いていたが、中川浩一さんの話を聞けば、イスラエルはともかく、パレスチナ側はとてもではないが納得できないことを知ることができた。
パレスチナ人への熱量と同じくらいの熱量でイスラエルン人の心境が書いてあると、もっと理解が深まっ -
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中川浩一(1969年~)氏は、慶大商学部卒、エジプトでのアラビア語研修を経て、在イスラエル大使館、対パレスチナ日本政府代表事務所、外務省条約局、外務省中東アフリカ局の勤務、在米国大使館、在エジプト大使館の一等書記官、総合外交政策局、大臣官房の首席事務官、国際協力局交渉官を務めた外交官で、2020年より三菱総研主席研究員・チーフコンサルタント。外交官時代には、天皇陛下、総理大臣、外務大臣の政府公式アラビア語通訳官を務めた。
本書は、1995~98年のアラビア語研修時代から20余年に亘り、外交官として、ほぼ一貫してパレスチナ問題に関わってきた著者が、同問題の紆余曲折を、振り返ったものである。執筆・ -
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大人になってから外国語を学ぶためのヒントがたくさん詰まっている。例えば、英語学習者はどうしても流暢に話せること、ネイティブのような発音に近づけること、などを目指しがちであると思う。もちろん、これらのこと語学学習において重要であることにはかわりないが、大人になってから、特に仕事上、必要に迫られて新たな言語を学ぶ際には、本書にかかれていることがとても参考になると思う。
特にオリジナル単語帳、自己発信ノートへの取り組みは試してみたいと思った。具体的に自分がこれまで取り組んできたことや今取り組んでいる仕事、自分自身や家族のことなど、自分が発信する場面を想像して取り組むと効果的ではないかと感じた。 -
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すでに成人している人が、どうやって新しい言語を習得したらいいのか、ひとつの実例として著者自身の経験に基づいて書かれている。
オリジナル単語帳や、自己発信ノートはぜひとも真似したいと思った。
日本語で理解して、そこから外国語に置き換える。
巷で流行っている英語を使うときは、英語で考える方法論とは真逆だが、大人にとってはこっちの方がいい気がした。
イメージで習得するみたいなのに通じるようにも思う。
母語で考える時、自然と頭の中にはイメージができている。そこに、習得したい言語を落とし込んでいくと考えれば、日本語で理解してから外国語に変換する、日本語で考えて外国語に変換するのもなかなかいい方法のよう