菅原和也のレビュー一覧

  • あなたの罪を数えましょう

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    初菅原。映画「SAW」シリーズを小説化したような本作。自殺した彼女と廃工場に閉じ込められた人たちとの関係とは——。
    現在と過去(一ヶ月前)が交互に語られることにより、小さな謎の提示と解決がコンスタントに続き、読者の興味を離さない。探偵と助手にはこれと言ってあまり特徴はないが、自殺した彼女の真相には目を見張るものがあり、良かったかな(^^) デスゲーム好きなら、読んでみてもいいかも…。星三つ半。

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    2023年12月17日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    恋人を廃屋ツアーで失った青年が1年後その事故について再度調べ始める話。廃屋ツアーと青年の調査が交互に書かれてて、真相が気になるし、青年の行動も目を離せなくなる。そしてまんまとタイトル通り私は嘘を見抜けなかった。

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    2023年07月22日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    ネタバレ

    一部ネタバレ。
    菅原和也さんの作品は「あなたの罪を数えましょう」のグロ描写とミステリーがガッツリ握手してたのが好きで本作を取ったのですけど…

    この作家さんの色というのが見えにくいような気がします。もう少し他のも読んでみよ。
    「棺の中に生者はいらない」「さあ、地獄へ堕ちよう」とかはまだカラーがあった気がします。

    ちなみに本作読んだあとに出てくるキーワードの正解は「吉作落とし」かなと。

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    2022年11月15日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    ネタバレ

    エグいプロットにかかわらず(だからこそ?)、妙に人の良さを感じさせる作風の作家さん。このお話も身勝手で情けない主人公の、勘違い、八つ当たり殺人という、胸糞なものなのに、読後感は案外と爽やか。これは作風のおかげかな。


    ミステリ的には、如何にも叙述トリックを仕掛けてる感がありありの展開なので、ちゃんと驚いてくれる読者はあまりいないと思う。一方、遺体を物として見ないと出てこない密室トリックは鮮やか。

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    2022年03月10日
  • 柩の中に生者はいらない

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    登場人物までが自嘲するような孤島ものの定番的設定がまずあって、その上で、最初の不可解な死を切っ掛けに、閉じ込められた客たちが、殺されるのではなくて、殺し合いを始める凄惨なお話。なのに読後感はあまり悪くない。ミステリとしてみた場合は少し無理があって、ちょっとゆるめ。

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    2021年11月03日
  • ブラッド・アンド・チョコレート

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    ネタバレ

    登場人物の誰にも共感できなかった
    それでも宗教とか超能力とか題材が魅力的
    犯人当てに主眼はおいてなさそう
    1番可哀想なのはリクくん。あぁ、そんなことをサラッと書けてしまうんだなぁ〜って思った
    結末はだいたい予想通り

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    2021年08月29日
  • ブラッド・アンド・チョコレート

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    何と言っていいか…読み終わってしばらく気持ちが沈んだ。途中から嫌な予感はあったけど、案の定だったよ。人は自分にも嘘をつける

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    2021年06月14日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    恋人が死んだ。
    けれど本当に、それは事故だったのか?

    恋人を廃屋ツアーで失ってしまった青年が主人公。
    ツアーに行ったうちの二人が死んだらしいのだが
    本当に事故だったのか、と1年経って、ようやく
    生きる気力を得た…のはいいけれど。

    今と、別の時が、交差して話は進んでいくのですが
    完全に騙されたというか、そういう事か! と
    ラストになるにしたがって、分かる真実。
    こういう人間は、世の中楽しく渡っていくのだろうな、と
    思うのですが…過信すると、こういう事にも。

    そこまで信じていた、というべきか
    そこまで騙されていた、というべきか。
    しかし人間、見たいものしか見ないわけなので
    こういう事にもなり

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    2019年05月17日
  • CUT

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    派遣キャバ嬢エコの送迎中に首無死体に遭遇した透が共感性が乏しく変わり者のエコに引っ張られるように連続殺人事件の捜査を進め、犯人はあーくんに協力させ殺人を重ねる。導入から殺人描写が痛かったけれど然程多くはない。犯人の正体は途中から疑っていた通りだったけれどさらりとしたエコの正体は意外かな。凄惨で軽快。

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    2018年10月16日
  • ブラッド・アンド・チョコレート

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    十九歳のぼくが従兄と共に超能力研究団体の取材に潜り込み、主宰の娘で生きた奇跡として宗教的に祭り上げられている飄々とした幼馴染の未来と再会する。密室で首を切断された遺体、通報すれば容疑者になってしまう未来の為に始める探偵ゴッコ。主人公側に正義がない意外性と畳み掛ける終盤、救われない着地の余韻の浸透感。

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    2018年10月14日
  • 柩の中に生者はいらない

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    読んでいてあまり気持ちのいいお話ではなかった。あからさまなシチュエーションと必要のない殺人。あと視点人物がころころ変わるので、読みにくい。

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    2018年03月10日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    これは評価が難しい。密室トリックは多分オリジナルだろうけど、他のトリックや仕掛けは前例があり、それにちょっとアレンジを加えただけ。だから幾つかは見破れたし、凝った作品の割には驚けなかった。
    死ななくても良い人が死ぬのも、あまりいい気がしないなあ。こういうトリッキーな作品が好きな人もいるだろうが、私の性には合わなかった。

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    2017年12月24日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    恋人の事故死の真相を探る青年のエピソードと孤島の廃墟で起きた殺人事件の顛末が交互に描かれるのですが、メイントリックの新味と、帯に書かれている「嘘つきたちの騙しあい」という要素を感じられないのが残念なところです。
    ただ、話の構成や仕掛けは凝っていて、ミステリーとしては充実した内容になっていると思います。

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    2017年11月11日
  • あなたは嘘を見抜けない

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    菅原和也『あなたは嘘を見抜けない』講談社タイガ。

    文庫書き下ろし。作品の出来としては並みの部類だろうか。可もなく不可もなくといったところ。

    主人公の僕の彼女である美妃が無人島の廃墟探索ツアーに参加し、事故死する。生きる意味を喪った僕は自堕落な生活を送るうちに美妃の死に疑問を持ち、同時の関係者たちを訪ねるのだが…

    読み手のミス・リードを誘う、仕掛け物のミステリー。タイトルの『あなたに嘘を見抜けない』は読者に宛てたメッセージなのかも知れない。

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    2017年08月06日
  • CUT

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    首切り死体を発見してしまうホストの透とキャバクラバイトのエコ。実は連続殺人の一つであった。エコは透を誘い捜査を始める。
    表現はグロいが面白い。登場人物も本当にいそうなリアル感。感情の欠落しているかのようなエコには共感を覚えるし、透にも実在感があり親しみが持てる。オチなどは早めに気付くが、それでも面白い。

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    2016年05月26日
  • ブラッド・アンド・チョコレート

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    『知性の窓』という怪しげな能力研究団体や密室で発見された首斬り死体、多重推理といったガジェットが魅力的ですし、サイコな結末や青春のほろ苦さが印象的。よくまとまっていると思いますが、予想を裏切る展開は想定内でやや残念。

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    2016年05月19日
  • CUT

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    猟奇殺人事件の描写がグロテスクですが、ワトソン役の黒服・透と、探偵役の雇われキャバ嬢・エコとの掛け合いがコミカルなお陰で不快感はありません。全体的にチープな雰囲気なので好みが分かれそうですが、個人的には「死体の首を切断する理由の講義」が興味深かったこともあり楽しめました。
    女性一人が入っても床が抜けてしまう「重力密室」は予想通りですし、「首を切断する理由」が弱いなど納得出来ない部分もありましたが、盲点を突いたようなラストの仕掛けなど、所々にセンスを感じさせる作品でした。

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    2014年09月24日
  • CUT

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    ネタバレ

    あだ名で呼びあってる感じが叙述トリックかな…と疑ってかかったら案の定という感じでした。最後、犯人の結末が…ちょっと強引かなと。

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    2013年12月03日