姉小路祐のレビュー一覧

  • 再雇用警察官 完敗捜査

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    再雇用警察官シリーズ第3弾です。
    高齢資産家の不審死や養子縁組が絡む事件を追っていく流れで、読んでいてまず印象に残ったのは、“犯人像は見えているのに決定打がない”という捜査のもどかしさでした。
    どこか後妻業事件のような生々しさがあり、派手ではないのに妙な不気味さがあります。
    安治川の捜査は相変わらず地道ですが、今回は若手刑事との距離感も印象的でした。
    経験と勘で動くベテランと、効率や理屈を重視する若手との噛み合わなさが、世代の違いとしてじわじわ効いてきます。
    ただ、展開自体は比較的オーソドックスで、人によっては少し地味に感じるかもしれません。
    それでも、何度も空振りしながら真相に食らいついていく姿には独特の渋さがあり、“まだ終われない刑事”の意地を感じる一冊でした。

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    2026年07月30日
  • 再雇用警察官 いぶし銀

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    再雇用警官シリーズ第二弾です。
    定年後も行方不明者を追い続ける安治川が、若い婚約者を失った先輩から相談を受け、結婚詐欺と思われた話が連続殺人へ転がっていくストーリーです。
    「再雇用」という微妙な立場ゆえの自由さと寂しさがにじんでいて、事件そっちのけで安治川の人生に感情移入してしまいました。
    トリック自体はオーソドックスで、ミステリとしての驚きは控えめですが、そのぶん関西弁まじりの会話や、先輩と息子の抱える“どうしようもなさ”が丁寧に描かれているのが良かったです。
    派手さはないけれど、「年を重ねてもまだ一仕事できる」と背中を押してくれる、渋い一冊でした。

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    2026年07月28日
  • 再雇用警察官

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    定年退職後に再雇用された警察官が、行方不明事件に挑む物語です。
    地味ながら確かな魅力があり、人間関係や依頼者の事情、被害者の過去が複雑に絡み合い、「ただの失踪じゃない」という疑念がじわじわ膨らんでいく描写は読ませます。
    大阪という土地の空気感も物語を支えていてリアルでした。
    ただ、登場人物が多いせいか動機や背景が見えにくい部分もあり、「この人は何を考えているのか」と首をかしげる場面もあり、言葉遣いや大阪弁に違和感を覚える人もいるかもしれません。
    それでも、老人警察官ならではの経験と勘が光る捜査は味わい深く、派手さよりも仕事としての警察を描く姿勢が印象的でした。渋い読書欲を満たしてくれるミステリーだと思います。

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    2026年07月22日
  • セカンド・ジャッジ~出口の裁判官 岬剣一郎~

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    かなり複雑なミステリーです
    途中で、誰が誰を憎んでいるのかわからなくなってしまいました
    1回で全てを読み解くのは難しいストーリーだと思います

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    2026年07月15日
  • 東京地検特捜部

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    タイトルは堅いが、内容はライトノベルといった感じ。
    細川内閣という表現があるなど、1994年〜5年あたりの時代背景でストーリーは進みます。
    仕手戦に勝つのはどちらか、それとも漁夫の利を得る第三者か、そこに特捜部がどう絡むのか、
    主人公に差し出される手は敵か味方か?
    ぜひ手に取ってお読みください。

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    2026年06月07日
  • 介護と相続、これでもめる!~不公平・逃げ得を防ぐには~

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    親の介護を引き受け尽くして見送ったのち、兄弟姉妹から弁護士まで立てて相続権を主張されることが実際に起こっており、どのように対処していけばよいか著者の経験も踏まえて記載されている書籍。このようになってしまった場合は、その後はほぼ絶縁状態となる。そうならないため、性善説ではなく、親が生きているうちからデリケートな部分の話も詰めて、後味よく生きていきたいなと思う。

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    2025年07月04日
  • 緘殺のファイル 監察特任刑事

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    まあ、小説の中ぐらい正義が勝っても良いでしょう。そんな感じの物語。只最後は急展開し過ぎる感有りすぎ。残念!

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    2025年02月20日
  • 刑事長

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    ベテラン刑事のダンさんが事件を追って追って追う話。事件が解決したが違和感があり更に事件を追っていく流れが良い。ダンさんに反発するのも背を押したくなるのも両方分かってしまう社会人の辛さ。昭和ならではの刑事って感じで、ほんと好きなんですよねこういう足で追う刑事。

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    2025年01月09日
  • 七色の行方不明

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    熱血刑事として鳴らした安治川信繁はキャリアの晩年、親の介護や事故死した弟夫婦の遺児を育てるために時間的に余裕のある内勤に転じて、その実力を惜しまれていた。60歳で定年退職を迎えた彼は大阪府警に新設された特異行方不明者か否かを認定する消息対応室に再雇用警察官として雇われた。給料半減、昇進ナシ、手柄も現役組のものとなるという条件ながら、退職金の心配無用、面倒な組織のしがらみも無関係で、かえって伸び伸び捜査ができると定年前よりも生き生きと第二の人生を過ごしている。現役時代に培った幅広い人脈は安治川ネットワークとも呼ばれ、思わぬところから助っ人が次々と飛び出して、同僚の新月良美巡査部長や芝室長をたびたび驚かせている。単に行方不明者を捜索する部署かと思いきや、安治川の鋭い勘と筋読みは、その背後に潜む思わぬ犯罪を浮き彫りにし、しばしば難事件を解決に導いている。

    第一話「黄金の闇」ネット社会の浸透は目を見張るものがあり、いまや出会いや結婚までネットを介してのものが主流になろうという勢いだ。かつてのリアルなやり取りに比べればお手軽で守備範囲も広いのだが、それゆえの危うさも孕んでいることは否めない。そんな状況下で起きた行方不明事件を追う安治川ら消息対応室が直面する現代の深い闇…。
    第二話「紫の秘密」紫式部は二人いた? 一帖目の桐壺の後に消えた二帖目があった! 源氏物語の謎を契機とする失踪事件と大学院卒業でもなかなか正規の大学教員になれぬオーバードクター問題が絡んで、アカデミズムの得体のしれない壁に突き当たり、安治川たちは呆然と立ち尽くす…。
    第三話「反転の白」殺人罪の刑事上の時効は廃止されたが、既に成立したものは再捜査されない。被害者遺族にとっては不公平極まりない。その問題に直面した安治川は捜査の途上であるキャリア警察官僚と対立する。兎と亀以上に対照的な彼らの生き様や人生観のぶつかり合いで捜査は行き詰まる…。

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    2024年09月14日
  • 再雇用警察官 いぶし銀

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    加害者と被害者、色々と入り混じって複雑な感じだったがそれなりに面白いと感じた。
    最後の含みを持たせた終わり方がなんとも思わせぶり。

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    2024年05月04日
  • セカンド・ジャッジ~出口の裁判官 岬剣一郎~

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    主人公は若くして更生保護委員を努めることになった元警察官僚・岬剣一郎。受刑者の仮出所の可否を決定するのが更生保護委員ということを初めて知った。更生保護委員の活動も描かれているが、大半は刑事モノと同じく、真犯人捜査の話であった。どんでん返しがあるが、あまり驚かなかった。

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    2023年10月21日
  • 再雇用警察官 究極の完全犯罪

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    会社経営者の朝霧は旅先で亡くした妻・弥生を荼毘に付すが、弥生の姉が妹の行方不明者届を提出。死亡診断書、遺体確認書、DNA鑑定書…そこに隙はないのか!? 再雇用警察官・安治川が究極の完全犯罪に挑む。

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    2023年07月19日
  • 再雇用警察官 0の構図

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    シリーズ4作目。3つのストーリーのうち2本は2022年7月と2023年3月にドラマ化されている。ドラマは神奈川を舞台にしているが、原作はこてこての大阪もの。今回はちょっと話がややこしく感じた。でも、悪くないと思う

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    2023年05月01日
  • 再雇用警察官 0の構図

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    あくまで裏方的な活動を強いられているのが消息対応室。しかしいつの間にか事件捜査の最前線で重要な活躍をしてしまっているのは、再雇用警察官安治川信繁の安治川コネクションに依るところが大である。定年退職まで地道に築き上げた人脈と鍛え上げた刑事の勘が、一見ただの一般行方不明者と思われた事案の背後に潜む想像を絶する事件性を暴き出し解決に導く。そんな安治川が扱う三つの事件。継父からの性暴力に人知れず悩む若い女性二人の失踪事件に端を発する殺人事件。真相に迫りながら苦い思いを噛み締める安治川たち消息対応室の面々/現職議員の息子が失踪!? 忖度、保身、組織の論理が渦巻く警察事情に阻まれながら真相に迫る安治川の、再雇用ならではのひらき直り捜査が炸裂! /美味なるフレンチ創作料理と雄大な大台ヶ原の絶景。人々を楽しませるはずのものがなぜこんな事件を起こす引き鉄をひいてしまったのか。会心の推理にも酔えない安治川…。

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    2022年10月29日
  • 再雇用警察官 0の構図

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    再雇用警察官として配属された先が、大阪府警生活安全消息対応室。
    そこで行方不明の捜査をするのが、安治川信繁である。
    短編3話あり、どれも人間関係が複雑に絡み合っており、それを長年培った人脈と鋭い勘で真相を突き止める。
    セリフが多くて会話形式で進んでいくのは、ちょっと脚本のようだが、(高橋英樹主演ドラマ化 シリーズ最新作)とあり、なるほどと思った。

    安治川信繁の方言が、大阪弁よりもクセがありすぎてインパクト強めである。
    地元の地名が、頻繁に出てくるのでその辺りの雰囲気感は、掴みやすかった。

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    2022年05月02日
  • 偽装法廷

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    正義派弁護士・朝日 岳野之助を訪れた女子大生。
    ある事件で、犯人として自首した母親の弁護を依頼したいとのこと。

    しかし、母親は法廷で無罪を主張。
    そこで、犯人を名乗り出たのは、なんと弁護依頼をした娘であった...

    次々と明らかになる新事実。
    果たして、本当の『真実』とは?

    一事不再理の原則。
    一旦刑が確定したら、二度と同じ事件で裁かれることはない。
    たしかにそうですが、かなりリスキーですね。

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    2021年09月18日
  • 再雇用警察官 完敗捜査

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    行方不明者届のグレーゾーン案件を扱う大阪府警消息対応室に再雇用警察官として勤める安治川信繁。刑事畑で培った卓越した技術と勘と広い人脈で捜査を進め、事件性なしと思われたケースに潜む悪をあぶり出す…。しかし、その先に見えたものはあまりに切ない人生模様であることが多い。そのようないくつかの事件を解決してきた安治川の前に、新たな案件が。

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    2021年06月15日
  • 再雇用警察官 いぶし銀

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    一所懸命生きて、人生を重ねる。それは尊くも虚しいものなのか。定年後、雇用延長警察官としてもうひと踏ん張りする安治川信繁は、自分の境遇に照らし合わせて、そんな感慨に浸っていた。歳の離れた若い婚約者が失踪した―高校時代の先輩の依頼。結婚詐欺を疑った安治川だったが、思いもよらぬ連続殺人事件へと発展。鉄壁のアリバイを崩しにかかる安治川。背景に浮かぶ人生の悲哀…。

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    2020年11月23日
  • 影のクロス 監察特任刑事

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    作者の警察小説嫌いじゃない。だけど、すっとのみこめない。ざらっとした違和感が残る。安東さんも同様。お二方ともテーマや内容は好きなんだけど文章がすっと入らない。

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    2020年06月03日
  • 署長刑事 大阪中央署人情捜査録

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    姉小路祐の初読み。
    その日はどうしても、『古書店の「100円コーナー」から1冊を選ぼう』という気分で・・たまたまタイトルが気になり(見覚えあり)、あらすじを読んだら面白そうな設定だったもんで、即購入。

    警察機構への筆者の持論(特にキャリア制度についてのあれこれ…疑問やら矛盾やら問題点やら…)を疲労するために編まれた物語、というのが、率直な感想。

    また、「ちょっと、出来すぎなんじゃ?」という展開もいくつかありはしたものの、、、

    主人公のキャラに親しみが持てたのと、作者の主張にも共感できる部分が多かったのとで、ちゃんと楽しく読み進められた。

    ただ……最後の方の政治的な四つ巴なんたらかんたらの話には、正直ついていけなかったけど。

    ★3つ、7ポイント半。
    2019.11.28.古。

    ※続刊も数冊出ているみたい。古本屋で見つけたら読んでみよう、とは思えた一冊。

    ※上にも書いたが、「タイトルに見覚え」がある……2時間ドラマとかになってたのかも?検索してみよ。

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    2019年11月29日