姉小路祐のレビュー一覧
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大阪中央署の署長にキャリアで警視の古今堂航平が就任した。その4日後、現職の警察官が飲酒運転の上市民をひき逃げし、自宅で自殺を図ったと言う事件が起こる。事件に疑問を持った航平は、中央署の署員達の協力を得ながら、事件の真相を暴く。
飲酒運転で市民をひき逃げした現場、行った事があるけれど昼間でも静かなところです。夜だったら目撃者なんていないだろうね~と言うようなところです。知っているところが出てくるので、場所を思い出しながら読みました。
ところで、ここでの大阪弁の会話、いつの時代なのかよくわからない位古い大阪弁なのでちょっとひきました。面白いけど。たとえば自分の事を「わて」という表現が出てきますが、 -
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二章、三章、大変な歴史解析力、警察を抑えて、時効後に事件を解決の持ち込んだ、娘と、時効ごの真実隠し縦割りの警視庁を暴く、再雇用警察官、面白い小説であった。
二章
藤原真代からの手紙
〝関西歴史出版社気付 南山進一先生 前略、失礼いたします。 今月の大滝寺教授による京阪大学市民開放土曜講座を楽しく拝聴しました。私は他の大学の卒業生なのですが、国文学科がありませんでした。しかたなく英文学科生となりました。大学時代は有意義でしたが、一つだけ後悔があるとすれば、好きな国文学について充分に学習する機会がなかったことです。 かつて代々庄屋をしていた私の家には小さな蔵がありまして、そこにいくつ -
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介護した側からはこうなるんだな。毒親だったりした場合でもクハラ法は結構有用かも。兎も角記録せよ、メールでやりとり、電話のやり取りは録音、介護記録を残す、現金出納帳を別建てでつけるクレカは使わない、立て替えで払うことはしない>贈与になる。口座記録を調べられることを覚悟する、相続財産はいらないの念書は無効なので書かれても介護を頼む方がいい、自宅介護だと訪問介護がない、要介護者の預金は本人に引き出させるか委任状を保存する、立て替えは返ってこないとする、休職退職理由は介護のためと書く>介護保険使うべしで逸失利益はまず無理。施設入所後の支出は取り崩し額と1円まで合うように記録する。相続の際に弁護士
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ミステリーと思って読むとダメだけれど、京都ネタに詳しくなる本として読めばなかなか面白かったです。
最後がブチっと切れた感じではあるけれど…。
京都案内~ミステリー小説風~と思って、読んでみるべし。
鬼門・神門のバリアーとダキニへの信仰で現世の栄華を最期まで誇った徳川家康との関係など、違った角度で京都を見ることができました。
でも、京都御所って平安初期と今の場所は違うし、秀吉時代にかなり町にも手が加わっているから、京都ネタはネタが尽きない反面、つっこみやらいろいろあって、それはそれで自分で楽しめばいいと思います。
ダキニのお稲荷さんネタを自分は知っていたので、その辺をもっと掘り下げてくれた -
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ネタバレ大学助教授から東京地検特捜部検事へ―香車勇人(かしゃはやと)、33歳。
大学の不正入試に関する告発状の真偽を調べる中、浮かび上がる理事長と仕手集団とのつながり。
株、金をめぐる、裏の世界での合戦へと香車が挑む。
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きっかけはドラマ版の再放送をたまたま見ていて、主役を演じた加藤剛さんの渋さにやられてしまって(笑)
ドラマはこの『東京地検特捜部』シリーズの二作目にあたるお話だったようですが、シリーズはなるべくイチから読みたくて、こちらから。
検察庁法第十八条により、司法試験を通らずとも3年大学で法律学の助教授を勤めていれば検察官になれる―助教授は呼び名が現在准教授だし、法律も変わって -
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バブルの時代の小説。平成の初め、土地がどんどん上がっていて、銀行の金利が5% (そんなことが本当にあったんですよ) の頃、京都の一角で繰り広げられる地上げ合戦。反対派の最先鋒だった旅館女将が、自殺を遂げたところから、不信を抱いた大阪のコテコテ司法書士と妹が謎を解いていく。
読みやすい。さらに、土地の売買に関するあれこれも、非常に丁寧に説明してある上に、平成に入ったあたりの京都のゴタゴタ(古都税、高さ制限)なども取り入れてあり、バックグラウンドが京都にある人もない人も楽しめる。
事件自体は最終章まで、少しずつしか手がかりが見られず、あたかも空振り続きのように思えるのだが、最後にその薄い証拠を