死の逆転─京都が危ない
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死の逆転─京都が危ない

小説・文芸
550円 (税込)
275円 (税込) 10月22日まで

1pt

4.0

浪速の司法書士・石丸伸太(ブーやん)に亡父の戦友からの手紙が届いた。地上げ屋の度重なる横暴に苦しんでいるという。人情厚いブーやんは早速、背高ノッポの妹・由佳と京都へ向かう。ところが、二人を待ち受けていたのは突然の依頼撤回だった……。手のひらを返すような仕打ちの意図も解らぬまま、更に驚くべき事件が起こる。今度は、地上げに反対する女性が死体で発見されたのだ! 苦慮の末の自殺か? それとも――。乱開発続く京都を舞台に、凸凹コンビが活躍する社会派推理。

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死の逆転─京都が危ない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    バブルの時代の小説。平成の初め、土地がどんどん上がっていて、銀行の金利が5% (そんなことが本当にあったんですよ) の頃、京都の一角で繰り広げられる地上げ合戦。反対派の最先鋒だった旅館女将が、自殺を遂げたところから、不信を抱いた大阪のコテコテ司法書士と妹が謎を解いていく。

    読みやすい。さらに、土地の売買に関するあれこれも、非常に丁寧に説明してある上に、平成に入ったあたりの京都のゴタゴタ(古都税、高さ制限)なども取り入れてあり、バックグラウンドが京都にある人もない人も楽しめる。

    事件自体は最終章まで、少しずつしか手がかりが見られず、あたかも空振り続きのように思えるのだが、最後にその薄い証拠をバッチリと束ねるのは見事。

    かなりどぎつい大阪弁に、表紙同様古臭くて濃いキャラクターが少々万人受けではないし、さらにはバブルを知らない人にとっては、「土地が前年の50%上がる」なんてのにピンとこないなどもあるだろう。その辺はまあ、そういうもんなので。

    最近はこのレベルのを書ける人は少ないだろうなあ。

    0
    2017年01月14日

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