ありがちでないファンタジー。少女漫画らしくて、らしくない話。
登場人物の名前がかわいい。笹舟はさわやかで淡くてなよい←イメージ。甘喃はかわいらしくて華やかで優美なイメージ。字面も素敵。
3話めまでの少し怪しく和やかな雰囲気も好きだけど、最終話の切なくて優しい雰囲気も好きです。作者の思いがつまった架空亭。甘喃は作者の願いだった。そら直視できないね。見たら泣いちゃう。
えげつない願いであったけど作者はそれを望んで、この架空亭を書いたんだと思うと切ない。そして託されたもう一つの希望も泣ける。
笹舟みたいな渋くてゆるい人は大好物です。