あらすじ
病弱な小説家・小山笹舟は祖父の部屋で憧れの文士・雪村千鳥の未完の遺作『架空亭』を発見し、小説の中に招き入れられてしまう。ところが架空亭は客の生気を吸収して存続していることがわかり…!? 奇想天外LOVEロマンス!!
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Posted by ブクログ
ありがちでないファンタジー。少女漫画らしくて、らしくない話。
登場人物の名前がかわいい。笹舟はさわやかで淡くてなよい←イメージ。甘喃はかわいらしくて華やかで優美なイメージ。字面も素敵。
3話めまでの少し怪しく和やかな雰囲気も好きだけど、最終話の切なくて優しい雰囲気も好きです。作者の思いがつまった架空亭。甘喃は作者の願いだった。そら直視できないね。見たら泣いちゃう。
えげつない願いであったけど作者はそれを望んで、この架空亭を書いたんだと思うと切ない。そして託されたもう一つの希望も泣ける。
笹舟みたいな渋くてゆるい人は大好物です。
Posted by ブクログ
実は、「ガートルードのレシピ」も、今回の「架空亭」もそうなのですが、設定的には、無茶苦茶ダークな部分があります。
でも、その部分に流されることなく、サラリとしているのは、キャラクターの魅力でしょうね。
色気((色気=魅力では、ありません))はないけど、すごくかわいいキャラクターたちです。
甘喃や、ハナちゃんもとか、女の子のキャラクターは、もちろん、男のキャラクターもそうですね。
でも、同じように色気のないキャラクターでも、わかつきめぐみのキャラクターは中性的な印象をうけるのですが、草川為のキャラクターは、女の子らしさ、男の子らしさを感じます。
恋愛をかいているかどうかの違いなのかもしれません。
Posted by ブクログ
若手作家笹舟(虚弱体質)は明治の小説家雪村千鳥に憧れてモノカキになった。ある日、元教師で雪村の研究者でもある祖父の書斎で雪村の未完の遺稿「架空亭」を見つけた彼は物語の世界に取り込まれてしまい―!?
+memo+けっこう好きなんだけど人気なかったのかな?草川さんの描くヒロインはオトコマエでかわいい。同時収録の読みきり「999番目のハナ」もかわいくて素敵な話。
Posted by ブクログ
ガートルードのレシピを描いてらした草川為先生の作品。この先生の作品好きです。主人公たちの性格とかが読んでいて楽しい。読み切りで999番目のハナが入ってます。