中川寛子のレビュー一覧
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全てを網羅はできないと思うが、こういった観点がある、と知った上で選べるので参考になると思う!
メモ
地域に各施設1つしかないのはストレス
地名でその土地の由来に注意(さんずい、自由が丘など)、学校の名前もチェック
北側の部屋は湿度が高くなりがち
公園の近くは夜間もチェック、公衆トイレ
都市計画道路
一坪=3.3㎡=2畳
生活費全体で考える→駅から遠くなく便利な方が生活費、交通費がかかりにくい
年代が偏らない地域は多様性がありさびれにくい
小学校は下駄箱を見学
地盤への杭の長さは20m以下が安心、
固くて安定した地盤が5mある場合は杭基礎ではなく直接基礎でいける
4m道路ばかりの場所は火災時道 -
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■「空き家」問題は,早くから分かっていた人口動態を無視し,景気対策としての住宅建設を推進した国の無策から生じたもの
■全国の空家数は約820万戸(2014総務省)で総住宅数に占める割合は13.5%であるため,ほぼ七軒に一軒は「空き家」
■住宅の除去,減築などが進まない場合,2033年には総住宅数が約7,100万戸,そのうち2,150万戸(30.2%)が空き家になる(2015野村総合研究所)
■駅から徒歩15分は非常に遠いと評価される
■通勤圏30分未満の割合が57.0%(平成20年住宅・土地統計調査)
・要因①:バブル以降,土地価格,住宅価格,賃料が下落し,利便性の高い,都市の中心部に住みやす -
Posted by ブクログ
ネタバレ章の中でも何度も同じトピックが主張されるので、読者によってはわかってるよと思いそうだけど、知識が浅い自分にとっては前提の確認が丁寧でありがたかった。主張に対する事例も多く挙げられていて説得力がある。ただ、大体の事例に対して「とはいえ課題はまだある」「これからに期待」みたいな締めが多いと思った。
個人的なメモ
・江戸時代の狭く密集した暮らしを嫌い、明治から昭和初期にかけて「閑静な住宅街」は人気が出たが、一方で郊外から時間と交通費をかけて通勤するスタイルは中間層以上の人にしか現実的ではなかった。
・昭和30年代以降、本格的に職住分離が始まる。単機能化された街である団地やニュータウンが大量に作ら -
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生き残る街と廃れていく街。少子化や高齢化によって、かっての団地は廃墟になることも。江戸明治昭和そして現代に向かって、住むための空間として街は発展してきた。世田谷区がその例に挙げられている。街が発展するには高齢者だけでなく、若いひともいて、参加型の変わり続ける街でないといけないという。
働いている以上、やはり利便性を追及してしまう。当然、便利な場所にはひとが集まり、街の価値も上がっていく。規模の集積も大事だけど、川崎や鎌倉、熱海の様に、街自体がダイナミックに変わっていくのを見るのは楽しい。自分達で街を作るんだという危機感と一緒に楽しみを知ることができました。 -
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”閑静な住宅街”に対する問題提起に納得。
昔は特に閑静な高級住宅街では女中などがいるため商業施設が近くにあるなどの生活利便性は大して重要ではなかった。時代が変わり現代の生活スタイルにそぐわなくなっている。
また、専業主婦が一般的だった時代と比べ、共働きで子育てや家事をこなすためには通勤利便性は重要。一時代前の職場と家を分離する考え方はもう古い。
ただ、本書はコロナ以前の書籍である。リモートワークに代表される今後の働き方の変化に対して、居住地への捉えがどのように変わっていくかはしっかりと見極めていきたい。街に新陳代謝があることが非常に重要と考えるため、定住者が多い街や戸建中心のエリアよりも流 -
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資産を死蔵させ、且つ社会的コストも負担しないフリーライダーには何らかの強制を持って対処すべきなのは同意だが、これと地方の定住人口増加策が恰もリニアであるかのように語られているのが気になる。空き家改修費用に自治体が助成金を出すというが、結局は他の自治体から住民や店子を分捕ってくるというだけの話なのでは?有効需要が増えないと結局は総体の賃料(帰属賃料含む)が下がるだけなので、本質的な解決にならないと思うのだけど。特に自治体が市外からの転入者に対し補助金を出すなんてのは近隣窮乏化政策と何ら変わるところはなく、無為な競争で地域経済を疲弊させるだけだ。長期的には資産価値は人口動態の影響を大きく受けざるを