河本薫のレビュー一覧
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## わかったこと
- データ分析はビジネスの現場で役立たれて初めて価値が生まれる。「見つける力」「解く力」「使わせる力」
- 「すごい」と「役立つ」は違う。役に立たなければ意味がない、だれも関心を示さない。
- 負け戦に挑む数を減らす。①現場担当者の本気度が足りない、②どれだけ頑張っても得られる効果が小さい、③素晴らしい予測をしても行動できない。
## 感想
おもしろかった。内容自体は自分も何となく感じていることが多かったが、それを整理しつつ、考えをブラッシュアップすることができた。自分も多くの分析担当者と同様、「見つける力」と「解く力」が弱いと感じる。ここを意識して日々の業務に取り組みた -
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ネタバレビフォー
今後データ分析に携わる者として、読み物的な位置付けで手に取った。大阪ガスではないけれど、データ分析組織の在り方が学べたら良いなと思っていた。
気づき
まず、大阪ガスの『ビジネスアナリシスセンター』は社内コンサルティングのような立ち位置で、事業部門の関節部門として存在した。その点がコンサルファームでデータサイエンティストをしていく自分にマッチしていると感じた。
「見つける→解く→使わせる」「高度な分析をするのではなく、業務改革をして初めて価値がある」ことを常に考えており、組織論ではなく一データサイエンティストとして非常大事な心構えだと思った。
TODO
学習を継続して解く力を付けて -
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データ分析から会社の成果につなげるということが、どれだけ簡単ではないか、簡単ではないけど魅力的でやりがいのある仕事なのかを書いてあると思います。
近頃はデータ分析系のコンサル会社も多くありますが、いかにコンサルを使って成果を出すのが難しいか推察できます。データ分析が活用される現場・事業サイドと、分析結果を生む分析組織をいかに協働させるかがポイントになると書いてあるからです。
以下のことが書いてあると思います。実践的で、ちょっと燃える?テンションの上がる?ような本です。
・データ分析という手段をどうやって成果に結びつけるか、という、実践的で非常に分析者にとって重要分析的な考え方を語られています -
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元大阪ガス ビジネスアナリシスセンター所長の河本薫氏が、データ分析を成長させるノウハウを説明する本である。分析についての技術的な内容ではなく、データ分析組織の運営・成長がテーマである。前半は「データ分析組織を成功させる」、後半は「データ分析組織のリーダーとして人を育てる」を主題としている。データ分析に携わる人には、ぜひ一読を勧めたい。
製造業におけるデータ分析者には「見つける力」「解く力」「使わせる力」の3つが必要である。このうち、「解く力」について、昨今話題となっている技法を使うことに固執してしまうことがよくある。しかし、手法を使うことが目的となってはいけないと警笛を鳴らす。あくまで、会社に -
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著者は大阪ガスビジネスアナリシスセンター所長で、日経情報ストラテジーが選ぶデータサイエンティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。本書は、分析をテーマにして書かれているが、実際には仕事論だと思った。共感の連続だった。思っていること、考えていることを整理、代弁してくれた気がする。ウチの会社にもこういう人がいてくれたらと切に思う。
「X氏とY氏の成否を分けたのは何でしょうか?X氏は営業部で仕事をしており、身近にいる営業マンとのコミュニケーションを通して、『こういった顧客属性にはこのような商品が売れるのではないだろうか?』という仮説力、そして『その仮説が正しくても、施策として実行できなければ意味がない』と -
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分析とは会社を主語にして現場に使われて役立つものであるという基本理念を説いた本。本当に目的なき・活用する工程まで設計できてない分析は多い。動物的に課題に反応して、オーダーがくるケースも多い。熟考不足。
ミッションに沿わないことは手を出さない。という意思が大事だと再確認できました。以下を意識していかに負け戦を避けるか。最初の判断が大事だと思います。
1.現場担当者の本気度が足りない
2.どれだけ頑張っても得られる効果が小さい
3.素晴らしい予測をしても行動できない
使われて・役立つ分析活動にするには、前提として担当者=使う人・現場の責任者と共同で目的とアウトプットを設計して納得していること