社内組織の立ち上げにおける工夫は非常に参考になった。特に重要だと思った点は
①いかに事業部側を巻き込むか(現場を知らず机上で取り組むのではなく、入り込み現場とタッグ組んで取り組み、現場の課題感は解決策の筋の良さを高める)
②社内における組織の立ち位置(スポンサーシップ制度を取り、準独立採算制を敷いている)
③チームのミッション、評価対象を明確にする(社内イノベーションを起こすために、あくまで事業部に分析結果を使わせるところまでやり切る)
メモ
1章
・メンバー10人が3案件持ってる
・年齢層バラバラで若手は新卒配属で振り分けられるが、みな専門が分析ではない
→論理性さえあればできる
・見つける、解く、使わせるが揃わないと分析の価値発揮できない
・1日の半分は現場に出て、残りを分析に当てる
・ビジネスアナリシスセンターの取組が広がり、社内にデータ活用の風土が広がりリテラシーも向上
・研究所から本社に移動したことで事業部とのコミュニケーションが密に取れるようになった
・あくまでビジネスに活かしてこそなので、データアナリシスではなく、ビジネスアナリシスセンター(かつ、チームではなく、全社巻き込む意図でセンター)
2章
・事業者部門との連携
見つける、解く、使わせる、いずれにおいても、現場を知る事業部門メンバーがいないと役に立つ分析ができない
(現場の課題感、解決策の妥当性、どう活用すべきかなど)
3章
・スポンサーシップ制度は社内で業務委託契約する制度
分析組織が予算持ってると好き勝手に分析してしまい、事業に直結しない恐れがある
・最大の目的は、費用対効果を見極めること
分析組織は分析の費用がわかる
事業部はビジネス効果を予測し、ペイできるかを総合的に判断
・分析組織は独立採算制で、人件費などを他事業部から取らないと赤字になる(結果、人が減っても文句言えない)
正確には、7割事業部から、3割はコーポレート予算
・予算不足でもある程度ディスカウントして対応できるのは社内ならでは(ただし、無料にはしない、責任感がなくなるから)
・コーポレート予算は、教育や新技術の活用などに充てるため必要予算を申請して承認降りたら使える
・分析しても、役に立たない、役に立つが中身見えず使えない、現場の反発に会うなどあるので、業務改革するまで立ち会う
・必要に応じて外部委託も活用
4章
・分析組織は事業部横断で取り組むため、特定の事業部だけで解決難しい課題でも、横断的な取組を支援して解決に繋げることができたりする
・部内の報告会や他事業での説明だけでなか、外部メディアに取り上げてもらうことで社内の認知度が高まり、依頼が増えた
5章
・成長を促す仕事の必要条件は、責任と成果が明確な仕事である
6章
・ビジネスアナリシスセンターのミッションは、データと分析力を武器に社内イノベーションを起こすこと
・ミッションに基づき評価されることも決まり、評価される取組はリーダーがしっかり褒め、ミッションが根付く(予算取れた、期待値超える分析結果出た、現場が分析結果を使ってくれる)(新しい分析手段を覚えた、などはミッションから外れてる)
・メンバー教育は、チームメンバーが講師になって色々教えたり、社外研修に出して刺激与えたり
7章
・イノベーションを成功させる鍵は、やるべき、やりたい、やれるの信念
会社にとってやるべきだという強い信念
どうしてもやりたいという想い
頑張れば絶対できるという確信
・リーダーの鉄則は、どうすれば関係者全員を幸せにできるか、少なくとも不幸にはしない、でできるか
・リーダーとして大切にすることは、メンバーの人生を預かる責任と幸せにする使命感