河本薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
担当業務の一つがデータ分析。色々刺さりまくったり、はっと気づかされたことを以下つらつらと。
・どんな分析をしたいという構想もなしに、手段に過ぎないITや分析手法に多額の投資をしてしまい、投資にあったデータ分析の成果を探すことに四苦八苦している企業が多い
・ITや分析手法はツール
・ITの恩恵により分析は理系の仕事ではなくなった
文系→営業部より→現場に近い→仮説力&当事者意識
・分析の価値=意思決定の寄与度×意思決定の重要性
・方法論からの脱却
・意思決定者の責任(不確実性の軽視、分析への過剰な期待、結果への事前期待)
・見つける力(問題発見力)、解く力(分析力)、使わせる力(実行力)
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Posted by ブクログ
データ分析を行う前に、まずはそのデータ分析の目的、意義、その影響などを考えるべきだと感じました。
そもそも問題は何か。それを解決するとどうなるのか。別に分析でなくても良いのではないか。とにかくデータ分析をする前に考えることが大切ですね。
データ分析は「意思決定プロセスを改善するもの」というのがこの本で一貫して主張していること。
その意思決定プロセスにも種類があり、その種類によってデータ分析がどのように関わってくるのかを詳しく説明しています。この体系化は他の本では見たことがなかったですが、とても腑に落ちて良かったです。
自分がまだビジネスでは関わっていない「反復選択」「体制選択」「経営判断 -
Posted by ブクログ
私は会社でデータサイエンティストモドキとしてデータ分析しているけれど、それが事業応用されない状況にあるので、どんな働きかけ/組織作りをしたらいいかヒントを得たくて読んだ。
参考になることは沢山あった。
けど、大企業の部長さんが書いているので、組織のあり方(データ分析部隊・業務改革部門として、全社的にどのような位置づけとするか。予算はどうやって獲得するか。社内外での部門露出戦略はどうするか。等)を考え、実践できる立場にある人だということ。
平社員の私一人ではできないことも(主に組織づくりの部分で)多いのが残念。
ただ、マインドはとても参考になった!
私は、データ分析は楽しくもありつつ、モチ -
Posted by ブクログ
間接部門で仕事している人は勿論、他部署とやり取りする業務に従事してる人なら、一回は感じたことがあるやり辛さ、温度差に「あるある」と思わされる。
分析と言うと、現状を数値化なりで可視化するイメージがあったが、それだけで終わらず意思決定が出来るところまで持っていくことが大事。言わんとすることは分かるが、実行できるかというと、すごく難しいことだと思う。
提案するだけでは読んで終わりになるデータも、依頼料を出す仕組みを作ると依頼側もペイできるように、真剣に向き合うようになる。その分責任も大きくなるが、今の会社に溢れている読まれもしない無駄な資料作成の業務が減っていく、もしくは報われる気がする。
著者が -
Posted by ブクログ
大阪ガスでデータ分析を手掛け、現在は滋賀大学教授となっている著者による、データ分析やAIを業務に活かすか?=データドリブン思考についての1冊。
「企業とは判断と決定の生産工場であり、データ分析はその生産方法を改善する手段である」というのは非常に明快でわかりやすい考えだなと。また、超読みやすい…とまでは言えなかったですが、180ページ程度で端的に纏まった分量は、後述のように人を多少選ぶものの、悪くない本だと思いました。
仕事あるあるですが、「この作業をやった上で出てくるネタを、最後のアウトプットのどこにどう組み込む?」がイメージできてないと、途中の作業が無駄になったり、あるいは不必要に時間をか