奈良本辰也のレビュー一覧

  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    今の日本人が忘れかけている精神、武士道。その全てを現代に適用することはできませんが、今だからこそ学ぶべき点が多くあると思いました。

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    2024年08月31日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    日本人の精神性や美学は武士道にもとづいていることを知ることができます。多岐にわたる引用や宗教学的な分析は明治時代に書かれたとは信じられないくらい示唆に富みます。
    自分の国を知ることは、自分の自己を知るために不可欠。自分を知るための一冊。

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    2021年05月09日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    新渡戸稲造の豊かな知識に、まず驚かされる。
    今のように、スマホがあれば調べたいことがすぐにヒットする時代ではない。明治から大正にかけてのあの時代で、縦にも(時系的に)横にも(地理的に)ここまで博識な人はいただろうか。

    さまざまな事例を挙げて、キリスト教や騎士道などと比較しながら武士道について説明しているのだが、とにかくわかりやすい。日本人特有の感性や価値観、生き方には当然今のわたしたちにも通じるものがあり、納得できた。
    新渡戸稲造は最後に、武士は居なくなっても、その精神は消えないだろうと思っていたはずである。そして今、私たちの道徳的観念としてきちんと武士道は根付いているのだと思った。

    ただ

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    2019年02月19日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    ネタバレ

    武士道は中学生の頃に一度読んだがよく理解できなかった。
    ので、十数年ぶりに再読するためにこちらを購入した。
    非常に読みやすく、今回はとりあえず理解できた(はず)。

    武士道はすばらしく美しい構造を持っているが、
    これを現代で貫こうとするのはやはり困難である。
    単純で稚拙な感想かもしれないけど、
    むしろせっかく現代を生きているのだから
    西洋的思考とこの武士道感覚をうまく混ぜ合わせ、
    それを自身の言動に反映させたいと思った。

    個人的には「礼」についての記述が好きだった。

    「礼儀は慈愛と謙遜という動機から生じ、他人の感情に対する優しい気持ちによってものごとを行うので、いつも優美な感受性として表わ

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    2015年05月04日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    <読み始めた背景>
    最近話題になったディズニー作品の『SHOUGUN 将軍』きっかけで、「武士道」とは何なのか。当時大事にされていた考え方や価値観はどのようなものなのか気になり読み始めました。

    <内容>
     本著は、1899年に新渡戸稲造が英文で出版したものを翻訳して出版された本です。
     西欧の騎士道やキリスト教、儒教や陽明学など他の宗教の教義や行動規範とを比較しながら武士道の根源と封建制度との関わり、そして日本社会に及ぼした影響などが書かれています。

    <特徴(少しネタバレ)>
     この本は1世紀以上前に書かれた英語原文を翻訳しているため、少々古い言葉や難しい単語が使われています。それを調べな

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    2024年06月15日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    序文で読んだ内容で刺さった箇所が僕には十分だった。ベルギーのラヴレー氏との会話が宗教の話題に及んだ。「あなた方の学校では宗教教育というものがない、とおっしゃるのですか」と尋ねられた。私が「ありません」という返事をすると、氏は驚きのあまり突然歩みをとめられた。そして容易に忘れがたい声で、「宗教がないとは。一体あなた方はどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と繰り返された。
    これを読んで日本人である自分の大学で一単位だけ学んだキリスト教学の判定が良であったことを思い出した。
    最近この国では宗教がさまざま現れて、寧ろ超えられないと感じる。
    武士道からだ著者が学んだことをこれから暇暇に呼んでい

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    2024年05月17日
  • 吉田松陰著作選 留魂録・幽囚録・回顧録

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    原文だけでなく、語釈、現代語訳もあるので読みやすいです。

    目次
     解説 松陰の人と思想
     留魂録
     要駕策主意
     幽因録
     対策一道・愚論・続愚論
     回顧録
     急務四条
     書簡

    留魂録の 「至誠にして動かざるものは未だこれ有らざるなり」を大切にしたいと思います。
    しかし、「誠」の境地に至ることは決して容易ではありません。
    森信三『修身教授録』によると、「お互い人間の真には、もうこれで良いということはないからです。すなわち、もうこれくらいなら良かろうと腰を下ろしたんでは、真の誠ではないからです。真の誠とは、その時その時の自己の精一杯を尽くしながら、しかも常にその足らざることを嘆くものでなくて

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    2022年02月13日
  • 武士道 いま人は何を考え、どう生きればいいのか

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    2021/09/09
    道徳が価値をなさなくなった、などと耳にすることがある。果たしてそうだろうか、と考え直す契機となる一冊だ。
    新渡戸稲造が生きた時代は、現代同様に大きな荒波に揉まれるような状況にあった。そんな中で彼は「武士道」について、多様な西洋思想と比較しながら検討した。
    訳版ということもあり、内容も噛み砕かれてあって理解し易い作りだった。そもそもの構造がロジカルで、違和感を感じない。
    この一冊を読み、「自身が何に価値を置くか、考え続ける」ことが重要だと思った。脈々と流れる大和魂は現代においては、ただの役立たずかもしれない。だが、その中から学ぶべきことがあるのも事実だろう。

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    2021年09月09日
  • 京都百話

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    この著者は口調が潔い文章です。
    色々なスポットの歴史エッセイですが結構面白くて読み応えありました。
    これもまた行ってみたいと思うところだらけ。

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    2009年10月04日
  • 一番詳しい 吉田松陰と松下村塾のすべて

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    吉田松陰の足跡を詳しくたどれる。交友のあった人々の詳しい紹介もあり、大河を見ながら読むと理解が深まる気がする。下田密航の時の通訳とのやり取りも書かれていたりと、読んでいくうちに、あの奇行とも思える直情的な行動が分かる気がしてくる。陽明学では「知行合一」という教えがある。又武士はいつでも死ねる覚悟がなければと言われている。自分の志を達する為なら死んでも良いと本当に思っている。

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    2015年01月19日
  • 西郷隆盛語録

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    本当に西郷さん自身が言ったり書いたりした事なのかは疑わしい部分があるけど、得られる教訓は多い。

    政府とはどうあるべきか、何をすべきか、人としてどう振る舞うべきかを考えさせられる。

    西郷さんはまさに江戸教養時代が生み出した賜物と言えるかもしれない。

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    2011年01月05日