加藤則芳のレビュー一覧
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ジョン・ミューアのことは、本著を読むまではその存在を知らなかった。20世紀の大規模自然破壊が進むアメリカの中で、ミューアのその行動力、知識がその流れを食い止め、またミューアの人間性や魅力もあってのことだろうが、大勢の人が共に動き自然保護の流れが生まれた。日本とアメリカでは自然環境もその歴史も異なるが、ウィルダネスへの向き合い方には共通するものがある。私もミューアの言うようにウィルダネスの中に一度でも入り、触れ合うことがなければ、その価値、魅力は分からないと考える。自然保護は各地で取り組まれ、法整備もされているが、都市化が進む中で自然と疎遠にもなっている。ウィルダネスで見たこと、触れたことをその
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ネタバレ2013/12/7 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2015/4/11〜4/22
アメリカの国立公園制度を現在の形にしたといっても過言ではないジョン・ミューアの評伝。私自身、2005.4~2006.3までシリコンバレーに住んでいたとき、幸いにも計5日間、ヨセミテで過ごすことができた。また、キングスキャニオンやセコイア国立公園にも足を伸ばすことができた。その頃は、今のようなアウトドアが趣味、といえるようなものでは無かったが、素晴らしい自然には圧倒された。そこで、初めてジョン・ミューアの名前を知ったと思う。懐かしい地名なども沢山登場し、当時見た景色が瞼の裏に浮かんでくる。まだ身体が動くうちに、是 -
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購入済み
日本のトレッキングの父
2013年5月に亡くなった、日本のトレッキングの父ともいえる加藤さんの小品。実質的にこれが遺作になるのでしょうか?
ジョン・ミューアを日本に紹介し、ジョン・ミューア・トレイルやアパラチアン・トレイルを実際に踏破し、そして日本でも信越トレイルなど魅力的なロングトレイルの整備に力を注いだ偉大な人。
本書はALSで起きることもできなくなるなかでまとめられたそうです。最後のメッセージとでも呼べるような、とてもやさしい語り口が印象的です。
本書を入口にして、多くの若い人たちが加藤さんの多くの著作に触れて、そして実際にトレイルに出ていくようになればいいですね。 -
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6ヶ月にわたるアパラチアン・トレイル踏破の記録。著者は2005年の4月に南北に広がるアパラチアントレイルの南端のスプリンガー・マウンテンから出発し同年の10月に北端のマウント・カタディンに到着した。本書にはその全行程の記録、どのように歩き、誰に出会い、何を思索し、感じたのかが綴られている。620ページ。けっこう長いが、写真が多くページ・レイアウトも悪くないので読んでて意外と疲れない。なお、アメリカではこういったロングトレイルを歩くスルーハイキングは誰しもチャレンジできるものであり、決して踏破自体が稀というわけではない(既に日本人で踏破している人もいる)。著者はジョン・ミューアをはじめ、特に本書
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ウエルダネス 自然を手つかずのままにある地域
ジョン・ミューア
1938年 スコットランド ダンバーで生まれる。
1849年 アメリカ ウイスコンシン ファウンテンレイクに入植
1869年 ヨセミテ渓谷のハッチングハウスホテルの製材所に雇われる。
1870年 ツアーガイドを始める
1871年 「ヨセミテの氷河」ニューヨークトリビューン
氷河論争に巻き込まれながら、変化をしていく。
国立公園をつくっていく、努力をし始める。
いくつかの言葉が、書いてあるが、
あまり感銘しなかった。
しかし、その取り組んでいく姿勢には、
かなり人並みはずれていて、その行動力に感心する。 -