岩波書店編集部のレビュー一覧
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岩波書店 「 これからどうする 」
各分野のリーダー 228人の日本への提言集。各人3ページ程度だが 3.11後の日本の論点と解決策がまとまっている
柄谷行人の憲法9条論、緒方貞子の多様的な人材論、岩田靖夫の人生の意味論、坂本義和と倉沢愛子のアジアと日本の関係論は とても良かった
養老孟司「これからどうする」への解答は 逃げないこと〜やってみなければ わからない というのはシンプルだが、そうかもしれない
柄谷行人「憲法9条を実行する」
*米中の対立や戦争拡大を防ぐには 国家が戦争を放棄すればいい〜戦争を勝ち続けるより容易
*憲法9条を実行することは 9条を護ることは違う
*戦争の放棄は -
Posted by ブクログ
サラリーマンよりも身近にロールモデルが少ない、という趣旨(?)で研究者の体験談を集めているのかな?と思うが、期限付きの仕事が多いのと、別居婚が多いだけで、普通の子育てとだいたい同じ。むしろ、(高学歴だからか?)合理的な考えの男性が多く、ワンオペの女性が少ない印象。かと言って、育児や介護を誰かにまかせきっている人たちと比べると、研究職でもキャリア面での犠牲というか負担は男女関係なくある。
全部を完璧にできる人はいないので、優先順位をつけて何かをあきらめたりするのだけど、だんだんあきらめなきゃいけないことが減っているかも、という意味では、いい世の中にはなってきている気がする。もっともっといい世の中 -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
本がどうやって出来上がるか、そのモノの正体。貴重な証言を読みました。電子書籍の未来は?でも本そのものは持っていたいという欲望はなくならないだろう。本はただの情報だけではないから。
Ⅰ 本と印刷の歴史をたどる
1.本を生み出したグーテンベルグの智慧
2.十六世紀ー出版の黄金時代
3.美しい活字書体
4.グーテンベルグの発明が動かした社会
5.図版が伝えるリアルな情報
6.図版印刷を生み出す表現技術
7.写真の発明と印刷への取り組み
8.大量・高速印刷を可能とした技術革新
9.大量印刷が社会に与えた影響
10.オフセット、グラビア印刷時代の到来
11.消えてゆく活字
Ⅱ 2003年当時の印刷ー精興 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
政治・経済・国際関係・社会・教育・科学・技術・文化・芸術・メディアなど、様々な分野で活躍する228人の人々に「これからどうする」を提案させている。総ページ数653ページの長編である。ただし、一人あたり3ページ前後。1人当たりの紙面が限られているので、それほど深堀できないのは致し方ないものの、期待していたほど魂のこもった切実な議論や「そういう問題があるのか」という気付きは少なかった。
珍しく印象に残ったのは竹山洋の中にあった僧・源信の母親の言葉。
「後の世を渡す橋とぞ思ひしに
良渡る僧となるぞ悲しき
まことの求道者となり給へ
少年僧の時に、源信は朝廷に招かれた。天皇は源信の英