吉田典史のレビュー一覧

  • もの言わぬ2万人の叫び 封印された震災死 その「真相」

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    「千年に一度の大災害だったから、多くの人が亡くなったのは仕方のないこと」この言葉が思考停止を生み、私たちは教訓を十分に得ていないのだということが分かりました。誰かを責めるのではなく、今後どうすればよいかを考えるために、更なる検証が必要。それを、多くの死者たちが語っています。

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    2014年03月14日
  • もの言わぬ2万人の叫び 封印された震災死 その「真相」

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    劣化したメディア、ジャーナリズムの退廃を嘆く声が多い。丁寧な取材に加え、再び災害が起きた時の政府、自治体、防災体制のあるべき対応についても提言する。震災死を真正面から検証することを迫るジャーナリスト懇親の書。

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    2013年04月27日
  • 震災死

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    想定外という言葉で思考停止しないで、被災地であったこと、被災地の今を直視し、今後どのように行動すべきかを考えさせてくれる。検死した医師、遺族、自衛隊、警察官、学者、ジャーナリスト、消防団、政治家が、どのように被災地での死に向き合ったのかを20の事例を紹介しながら、課題を整理している。本の中でも、遺族の想いがやはり一番重く感じた。復興や支援などを考える際に、被災者や遺族がどう思っているのかを聴いていくことが必要と感じた。また、被災者地震が伝える被災や津波の状況など、学んだり、後世へ伝えていくのが大切と思えた。

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    2012年03月20日
  • 震災死

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    吉田典史著 「震災死」(生き証人たちの真実の告白)を読む
    死という厳粛な事実と真正面から、立ち向かい、遺体を、科学的に、検視報告なり、医師・歯科医師・警察・消防団・自衛隊・潜水士・心理学者などの証言を、こまめに、検証・分析して、死因の究明(圧迫死、外圧死、凍死、窒息死、即時死後硬直などの事実)を通じて、そこから、見えてくる「防災」想定を設定すること自体の問題点、防災意識の油断の指摘と、今後の防災対策への提言へと、進んでゆく。PTSD(心的外傷後ストレス障害)に於ける能動的意思の有無の重要性や、心のフィルターのコントロールの説明や、突然の「暴力的死別」により、心の中に生まれた「自責の念や怒り」、

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    2012年03月04日
  • 震災死

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    なぜここまでの被害が出たのか、どうすれば被害を少なくする事ができるのか、そこまで突き詰めない限り人災は無くならない。

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    2022年08月12日
  • 震災死

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    先日読んだ『遺体 震災、津波の果てに』に通じる作品。津波による犠牲者の遺体を中心に置き、検死医、遺族、消防団員、自衛隊関係者、救助犬調教師などを取材している。どちらか?と比較すると、『遺体 震災、津波の果てに』の方が良書ではあるが、こちらも新たに考えさせられる内容ではある。

    特に、災害救助犬「レイラ」についての章や、自衛隊の活動についての章は読んでよかったと思うところ。

    震災の後、「津波てんでんこ」という言葉があることを知ったけれど、この本を読んでまたこの言葉が頭に浮かんできた。
    まずは各々が“憂う”こと。そうして自分の命は自分で守ること。「1000年に一度の災害だからこんなに多くの犠

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    2019年01月19日
  • あの日、「負け組社員」になった…

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    恐ろしく読後感が悪いですが、確かに既存のビジネス書にない組織の本音が書かれています。,・上司は絶対,・実力だけでは、排除される,・適切に成果を上司にアピールせよ,など、旧態依然とも思える処世術の重要さが身にしみます。,要は、意識の持ち方が重要であるとのこと。,負け組みに入りかけている私ですが、参考としていきたいと思います。,

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    2018年10月29日
  • あの日、「負け組社員」になった…

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    読み始めはこんな生き方できるかっていうような姑息さを感じさせたけど、読んでいくうちに組織の中で生きていく上で大事なことを教えてもらった。
    一種の冷徹さがなければダメってことなんだな、上手に建前と本音を使い分けたりとか。それが出来ないのは意識が学生レベルなのか。

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    2016年02月27日
  • 震災死

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    ハンドマイクを握り締めた姿のまま、遺体となって発見された消防団員。
    防災無線で避難の呼びかけを続け、津波の犠牲となった自治体職員の
    女性。彼ら・彼女らの死を「美談」として取り上げるメディアが多い。

    しかし、美談だけで終わらせていいのか。何故、多くの人が犠牲になった
    のか。2011年3月11日に、被災地では何が起こっていたのか。それを
    検証せずには前に進めない。

    三陸沿岸は日本でも有数の津波多発地帯である。津波に対する避難
    訓練も日常的に行われ、津波対策としては立派な防潮堤・防波堤も
    備えていた。

    それが却って、津波に対する考えを甘くしていたのではないかとの
    問題提起を

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    2017年08月16日
  • 震災死

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    美談で語られることが多い震災における死に、ご遺体の状況や死に様から美談ではすまされない死の実態に迫っていた。多くの人が決死の覚悟でいたわけではなく、気づいたときに「そんなはずでは…」と突如、死に直面させられたのではないかというのは深くかんがえさせられた。生死の別れ目の 怖さをである。
    死ぬのも嫌だし、遺されるのも嫌だ。
    「自分の命は自分で守る」命に対する一定の責任は持たなければならない。

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    2013年08月30日
  • 震災死

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    東日本大震災の多角的な証言集として、読む価値はある。ただ後半は「この震災から学ばねばならない」というトーンが前面に出すぎて鼻に付いた。

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    2012年07月01日
  • 震災死

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    報じられなかったことも含め、事実を把握し、未来のためにどう生かすか。

    かわいそうな被害者、で思考停止してはいけないということ。
    仲介役であるメディアのありかた。

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    2012年10月21日
  • あの日、「負け組社員」になった…

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     「負け組社員」となってしまった会社員の具体的事例をもとに、「負け組」になってしまう理由を分析し、「負け組」にならずに職場で生き抜く技術を提示する。筆者の意図は、個人の成長を意図したビジネス書のアンチテーゼを書くことにあり、本書では組織の論理に従うべきという身も蓋もない議論が展開される。
     他山の石となる事例が多く紹介されており、職場で生き抜いていくうえでためになることは間違いない。しかし、人間として本書で勧められているような生き方をしたいかといえば、すぐにうんとは言えないところがある。後輩の指導に力を入れては自分の身が脅かされるので、むしろ後輩を潰すべきといった論調には辟易としてしまう。
     

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    2011年05月17日
  • 震災死

    購入済み

    人それぞれである

    私も被災者の一人だ。
    本のタイトルを見て、興味が湧いた。
    メディアが取り上げなかった真実とは・・。
    しかし、がっかりする内容だった。
    同じ内容を何度も繰り返し、検証と称して自分の思ったことをただダラダラと話しているだけの薄いものだった。
    批判ばかりが目立ち、読むに堪えない内容だ。
    被災者をバカにしている。
    そりゃー、こんなふざけた内容を他のまともなメディアは取り上げることはないだろう。
    ある意味、タイトルは間違ってはいないだろう。
    しかし、考え方は間違っているのではなかろうか?
    本の中で何度も使われている『この経験をいかす』には、お前に言われたくないと思う人もいるだろう。

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    2014年08月29日