宮尾與男のレビュー一覧

  • 醒睡笑 全訳注

    Posted by ブクログ

    時代が違って文化的背景もわからないと面白いとは思わない話が多いと思う。自分でも理解できるダジャレが多いのは救いだが。
    あとは昔に『日本笑い話』のようなタイトルの本を読んだが、そこに書かれていた話の出典がこの本みたい。懐かしい話が結構あった。
    ちなみに青海苔をまぶした炒り豆の菓子を出された秀吉が細川藤孝に「どう詠む」と問い、「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむす豆」と答えたエピソードも出典はこれ。
    個人的に気に入って覚えている話が、白い犬を飼っている人が二十四と呼んでおり、理由を聞くと「白く(四六)ございますので」と答えたと。まぁダジャレなんだけど、それを聞いた人も白い犬を飼って二

    0
    2025年11月16日
  • きのふはけふの物語 全訳注

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたいとおもっていたのが廉価版で文庫化してくれて非常にうれしかった。234話の小話集で、 宮尾與男先生が尾籠なお話もソフトにやんわりと訳してくれているのが泣ける。受験古文知識で十分読解できます。当時のナウなので、まさにブログ的というか、ツイッター的というか。とにかく、おもろい。

    0
    2016年07月05日
  • 醒睡笑 全訳注

    Posted by ブクログ

    落語に影響を与えてるだけあって駄洒落話が多かったです。特にP163の『24の名前を付けられた犬の話』はなるほどと思いました。

    0
    2024年08月14日
  • 醒睡笑 全訳注

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    落語のもととなった安楽庵策伝による笑い話の収集作品。不文字や生臭坊主、言い間違いや食いしん坊の稚児や駄洒落に和歌などの話がテーマに沿ってまとめられている。落語などの笑いのパターンなど共通点を見ることができる。

    0
    2023年04月25日
  • きのふはけふの物語 全訳注

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・宮尾與雄訳注「きのふはけふの物語 全訳注」(講談社学術文庫)は私が初めてきちんと読んだ笑話集と言へさうである。「醒睡笑」等もそれなりには読んだが、かうして1冊、最初から最後まで通して、しかも注つきでは読んでゐないはずである。本書は「きのふはけふの物語」本文とその口語訳に注と鑑賞ついたものである。古典も近世初期あたりまでくるとかなり読み易くなり、ほとんど注なしでも読めたりするのだが、それでもやはりよく分からない語や内容はあるもので、そのやうな時にはこれらが大いに役立つ。誠にありがたい。至れり尽くせりといふ感さへある。ただ、それでもなほかつ問題はある。その中身、内容である。「解説」にかうある、こ

    0
    2016年06月27日