田口佳史のレビュー一覧
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超訳 論語 「人生巧者」はみな孔子に学ぶ
著:田口 佳史
論語の言葉は、人生のありとあらゆる場面に応じて、適切な、心に響くヒントを与えてくれる。まさに、「打てば響く」ように、いい言葉が返ってくる。
論語で特筆すべきは、「自己向上を目指す人に天井知らずで生きる知恵を授けてくれる書」である。論語に込められた孔子のメッセ―ジは、「向上心を持ち続けなさい。そうすれば、よりよい人生も、立身出世も、ビジネスの成功も、結果として手に入る」ということである。
本書の構成は以下の20から成る。
①私たちは、なぜ学ぶのか
②賢い人の考え方、愚かな人の考え方
③もっと「器の大きな人」になる
④結局、「仁」とは -
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2024/07/12読破
一言 戦略の一助
感想 構造は他の本と変わらない引用からの著者の意見でしたが、具体例が多く過去読んだ孫子の本の中で1番わかりやすかったです。
下記は印象に残った点
整理整頓ができる
=頭が切れる人
仕事を整理整頓して、効率的に進めることができる人は、頭の中もすっきりしていて、いわゆる「を切れる人
江戸時代の幼年時代、教育では、掃除を徹底的に学ばせて、子供たちがリーダーになったときに、矢のように振ってくる仕事を整理整頓して、さばいていく能力が求められるから、リーダーの要請項目として身に付けさせていた。
p158
華僑の教え
香港からタイにわたってきて、大成 -
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ネタバレ著者の本は過去に一冊読んだことがあるが、今回はタイトルに惹かれて読んでみた。
著者は若いときに瀕死の事故を経験し、「老子」に出会い、その後「論語」「孫子」「仏教」などの東洋思想を学ぶ。そして、ひとつの結晶を発見し、それをひとことで集約すれば「愉快」というキーワードで現わせられるということ。
“天が「かくあれ」と人間に求めているのは、愉快な人生と健全な社会である。”
愉快とは、欲望の暴走やエネルギーの浪費ではなく、明日への希望と、謙虚、感謝であるということ。
僕自身はどうも楽しく愉快に生きて行こうという考えには、あまり人間の成長とはかけ離れているように思っていたが、東洋思想から得られる「愉快」 -
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『貞観政要』が教えるマネージメント
◯どのような本?
安定した長期政権を確立するヒントがある本
-『創業』から『守成』に切り替えるときに読む本
◯貞観政要とは
唐の時代の本。貞観とは唐の太宗の治世の年号。素晴らしい政治を行ったことから『貞観の治』と呼ばれている。その太宗の臣下とのやりとりがまとめられているのが『貞観政要』長期政権作りには欠かせない実践的な内容が書かれ、徳川家康や北条政子が読み耽ったと言われる。
◯理想とするリーダー像
『部下の話を聞くリーダー』聞きにくい指摘でも受け入れることができるリーダー。国が滅びる理由はトップが原因。
◯業績が下がる組織の兆候
組織のエネルギーが内 -
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時代の流れについて、①経済のサイクルと②文明のサイクルという2つの視点で観察し、その2つの転換期が同時に発生しているために大きな時代の転換期になっているという説明が新鮮だった。この大転換期には、中世の弊害を克服するために生まれた、客観性を求める文明が弊害となっている。それを克服するためには、客観と主観、外側志向と内側志向の融合が求められており、そのキーは東洋思想にある。このような時代の流れは、東洋思想にバックグラウンドを持ち西洋化を進めてきた日本人にとっては有利でだと感じた。東洋と西洋のいい所取りをし、自分にとっての豊かさを求めて生きたいと感じた。