あらすじ
天は「愉快」を望んでいる。
そのためには「いま、ここ、自己」に全力集中して生きること――。
東洋哲学の深い知恵と洞察から生まれた、“第二の人生を輝かせる生き方”とは?
東洋思想研究の泰斗が、“人生百年時代”に生涯現役ですごすための「考え方」「働き方」「愉しみ方」を伝授します。
序 章 「愉快」は天の望み
第1章 心はこうして整えよ
第2章 天意にかなう生き方
第3章 自分のためより人のために
第4章 命は日々新しく
終 章 あとがきにかえて
◎「志」なくして愉快な人生はありえない
◎一心に打ちこめば、そこに「無心」が生じる
◎「あきらめ」から生まれる強い心とは?
◎みずから信じるものを「誠の心」で敬え
◎天命を知り、天意を実践する人は「運が強い」
◎「自分を引きたててくれる人」と知りあう方法
◎高収入の決め手は「独自の価値」の提供
◎下り坂こそ、初心に返って根本を見つめ直す
◎多く「知る」よりも、深く「考える」ことが大切
◎知足の心から生まれた「生きているだけで百点」
◎「自分のため」より「人のため」のほうががんばれる
◎「今日の一歩」にまさる明日の二歩はない
◎死に直面した「絶対的孤独」から学んだこと
◎これまでつちかってきたスキルを活かして生きる
◎命が尽きるその日まで「愉快な旅」をしよう etc.
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
失礼ながら過去の書籍は読み辛い(難しい言葉・言い回しで腹落ちしない)と感じた事がありました。しかし、当初席では、いざ答えようにも回答に詰まってしまう質問なども(例えば運の良い人とは?など)ズバリと一言で表現してくれており、読み終わると非常に清々しい気持ちになれます。ぜひ一読してみて下さい。
Posted by ブクログ
著者の本は過去に一冊読んだことがあるが、今回はタイトルに惹かれて読んでみた。
著者は若いときに瀕死の事故を経験し、「老子」に出会い、その後「論語」「孫子」「仏教」などの東洋思想を学ぶ。そして、ひとつの結晶を発見し、それをひとことで集約すれば「愉快」というキーワードで現わせられるということ。
“天が「かくあれ」と人間に求めているのは、愉快な人生と健全な社会である。”
愉快とは、欲望の暴走やエネルギーの浪費ではなく、明日への希望と、謙虚、感謝であるということ。
僕自身はどうも楽しく愉快に生きて行こうという考えには、あまり人間の成長とはかけ離れているように思っていたが、東洋思想から得られる「愉快」とはどんなものだろうと興味を持ったので読んでみた。
東洋思想の例を取り上げながら、心、生き方、利他、人間関係、仕事(定年前と定年後)など人生哲学がわかりやすくかかれている。
「いま、ここ、自分」の重要さを説きながら、計画的に生きることの大切さも教えてくれる為になる一冊だった。
論語(儒教)、道教(老子)、孫子、などだけかとおもいきや仏教も勉強されていて時々でてくるのは面白い。しかし、個人的に仏教の捉え方が偏っているように思えた。仏教を死後(あの世)の宗教と書かれていたが、本来は生き方を説いた教えなのです。