あらすじ
渋沢栄一は、なぜ『論語』を片時も離さなかったのか? ビジネスパーソン必読――「人間の本質」をえぐる稀代の書を、超訳で読む!「論語のどこがすごいのか?」そう訊かれたら、私はこう答える。「自己向上を目指す人に、天井知らずで知恵や教訓を授けてくれる、比類なき書なのだ」と。――著者学而 ◎私たちは、なぜ学ぶのか為政 ◎賢い人の考え方、愚かな人の考え方里仁 ◎結局、「仁」とは何なのか?術而 ◎十年後、明るい未来が待っている人泰伯 ◎「自己向上」に終わりはない子路 ◎これが、人を動かす極意 ……仕事、人間関係、人生に迷ったら「孔子」に訊け!
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Posted by ブクログ
超訳 論語 「人生巧者」はみな孔子に学ぶ
著:田口 佳史
論語の言葉は、人生のありとあらゆる場面に応じて、適切な、心に響くヒントを与えてくれる。まさに、「打てば響く」ように、いい言葉が返ってくる。
論語で特筆すべきは、「自己向上を目指す人に天井知らずで生きる知恵を授けてくれる書」である。論語に込められた孔子のメッセ―ジは、「向上心を持ち続けなさい。そうすれば、よりよい人生も、立身出世も、ビジネスの成功も、結果として手に入る」ということである。
本書の構成は以下の20から成る。
①私たちは、なぜ学ぶのか
②賢い人の考え方、愚かな人の考え方
③もっと「器の大きな人」になる
④結局、「仁」とは何なのか
⑤それは「道理」にかなっているか
⑥人生、「楽しむこと」にまさるものなし
⑦十年後、明るい未来が待っている人
⑧「自己向上」に終わりはない
⑨あなたは必ず変わることができる
⑩振る舞いには「すべて」が表れる
⑪いつも慎重であれ、丁寧であれ
⑫克己復礼の輪を広げていく
⑬人を動かす極意
⑭「道」を踏み外さないために
⑮人生には「責任」がつきまとう
⑯ここを戒めよ
⑰人の天性には差がない
⑱こんな国、社会、組織にするな
⑲改めるべきこと、改めざるべきこと
⑳論語の精神、ここにきわまれり
備忘:克己復礼
誰の中にもある、ともすれば公正・公平を見失ってしまう「よくない自分」を理性でコントロールすることである。理性は人間だけに与えられたものであり、その理性を機能させることができないようなら、人間失格といってもいい。常にそれを意識し、自分を律することが望ましい。
論語にはビジネスのみならず、健全に生きる、自身のみならず、相手との関係性を含めた全てが詰め込まれている。そして、本書はビジネス論語の決定版として、知りたいこと、知るべきことが体系的にまとめられている。
20章からなる構成も1章1章がそれぞれビジネステーマの1つとなるような、大きくも基本的な概念で積み上げられている。
迷った際に手に取れば、どこかに救ってくれる言葉やフレーズが見つかるような素敵な一冊である。
Posted by ブクログ
論語の易しそうな解説書を数冊探してみましたが、この本が1番解説が読みやすく、かつ学びが大きそうと感じました。
手元に置いて繰り返し読みたいと思います。