山藤章二のレビュー一覧

  • 芸談 談志百選

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    途中飽きてくる部分もあるのだけど、1人分が手頃な長さで、少しづつ読むにはちょうどよかった。芸人と言いつつ、対象の幅が広くてへー、と思った。

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    2024年11月10日
  • 新東海道五十三次

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    冒頭の五十三次ポルノ版で「もしや?」と思ったら、やはり筒井康隆氏との親交がある著者だった。しかし、回が進むにしたがって、だんだんアカデミックな内容になっていく筆致。「五人組帳の裏返し」で、十返舎一九の『膝栗毛』を文学ではなく、江戸の庶民を仮想の旅で楽しませる娯楽本と論破しているのが気持ち良い。日常生活と旅は、表と裏、正と邪、聖と猥というのが胸にすとんと落ちる。

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    2018年12月20日
  • 巷談辞典

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    井上さんが四字熟語をもとにエッセイを書くという連載もの。

    井上さんらしいウィットにとんだ文章で非常に面白かったです。
    若干、下ネタが多いのには辟易しましたが、その点を除けば良かったと思います。

    井上さんのダジャレ(語呂合わせと言った方が良いか?)の妙はいつ読んでも、素晴らしいものです。
    朗読しても耳に入りやすいであろうテンポの良い言葉はとても読んでいて気持ち良いものです。

    そして、井上さんはすごい勉強家であるなぁと思いました。まぁ本人にとってみれば、勉強といった堅苦しいものではなく、一種の趣味というか凝り性が原因の調べ物といったところなのかしら。仕事だから仕方なくというのもあるかもしれな

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    2013年10月23日
  • 駄句だくさん

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    漫画家の山藤章二さんたちを中心に作家、漫画家、落語家、文芸編集者などのお国のためにはあまり役立っていない面々が集まり結成され二十年の歴史を誇る駄句駄句会の作品を集めたもの。駄句とはいうけれど、情景が絵になるような、いいなと思う作品も多い。
    例えば、
    ステテコとステテコが指すヘボ将棋
    大根の葉がうなだれる立ち話
    街ゆけば年下ばかり秋暑し
    紫陽花や色決めかねて三分咲き
    蛤の居心地悪しアルミ鍋
    行く度に加速度のつく年の夜
    ランドセル手足の生える入学生 などなど

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    2013年06月30日