黒川信重のレビュー一覧

  • 21世紀の新しい数学 ~絶対数学、リーマン予想、そしてこれからの数学

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    専門家同士が話しているのを眺めているだけで楽しいという面白さがあった。
    かなり難しい内容だが、触りとして興味がそそられるような話題が多く、もっと勉強してみたい気持ちになった。
    遠くに感じる数学者というものが一人一人の個性のある人間とわかると、難解な数学が少し身近になったように思える。
    整数を微分可能にするといったアイディアには、しっかり理解できないながらもとてもワクワクした。
    また時々読み返したい。

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    2023年08月17日
  • 21世紀の新しい数学 ~絶対数学、リーマン予想、そしてこれからの数学

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    数学は「わくわくするもの」なんだとあらためて思う.完全に理解するのは難しいかもしれないけども,前書きにあるように雰囲気を感じるだけでも良いものだ.

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    2015年01月22日
  • ABC予想入門

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    2012年8月にYahooのトップニュースに、京都大学の望月教授が「abc予想を(肯定的に)解決か」という見出しが踊った。

    大部分の人がabc予想については初耳であり、しかもWikipediaを呼んでもいまいちピンとこなかったのではないだろうか。

    本書は、タイトルのとおりabc予想についての解説本である。
    導入部分は数学の未解決を整理して、そのなかでもFermatの最終定理やRiemann予想のように数論の未解決問題が今後の重要なテーマである、ということからabc予想を紹介している。

    内容は、今般の新書とは一線を画し、数式が多数出てくる本格派。
    全般部分は、注意深く数式を追っていけば理解

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    2014年01月21日
  • ABC予想入門

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    数論の専門家によるABC予想解説。後半はかなり手ごわいけど,前半は数学における予想の意義とか素数入門とかフェルマー予想とABC予想の関係とか,興味深く読めた。楕円曲線と保型形式あたりから追いつかなくなってしまったが,何やら凄いらしいという雰囲気だけは感じ取れた。
    第4章の多項式abc予想の証明に誤植を発見。
    p.124の第2式の右辺は bc(b'/b-c'/c) じゃなくて b(b'/b-c'/c)
    p.125の⑤式,左辺は a/b じゃなくて b/a

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    2013年12月03日
  • 21世紀の新しい数学 ~絶対数学、リーマン予想、そしてこれからの数学

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    東工大の黒川先生と、小島先生の対話。テーマは最近話題のabc予想やF1(1と0からなる代数系)の数学、リーマン予想といったところだろうか。abc予想やリーマン予想に加え、コホモロジーやスキーム理論に関するわかりやすい解説があり良かった。例えばコホモロジーでは、”コホモロジー群は「関数のつなぎ合わせができるかどうか」を測る”とのこと。そうそう、各種数学の概念に関してこういうわかりやすい、”要は..."といった説明が欲しいのです。数学の副読本としてよい本だと思います。敷居の高いスキーム理論もこうした解説があると興味をそそられます。

    テーマとなる数論の最新の話題に関しては、なんだかもうつ

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    2013年11月17日
  • ABC予想入門

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    ネタバレ

    本書に書いてある事をすべて理解するにはあらかじめの予備知識が必要になりそうです。ただ、前半の未解決問題についてや予想の立て方は読んでいて面白いし、自分としては論文の大まかな流れを理解できただけで満足です。


    この本はABC予想という数学の予想について取り上げられている。ABC予想とは1985年に小平邦彦の「楕円曲線論」で定式化された予想です。この予想は2012年8月30日に望月新一教授が自信のホームページに500ページを超える論文「宇宙際タイヒミュラー理論Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ」にて発表されたものなかにこの予想を証明しているかもしれないと話題を呼んでいる。
    はじめにそもそも数学の予想とはなにかについ

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    2013年04月20日
  • 21世紀の新しい数学 ~絶対数学、リーマン予想、そしてこれからの数学

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    『容疑者Xの献身』に登場した論文の話題から入る対談本なのだが,数学の部分はやはり難しくてかなりの数学ファンでないと厳しい…。なんとなく,へえそういうものかと感心するくらいで終わってしまった。
    abc予想,リーマン予想,双子素数など魅力的なテーマで食指は動くのだが,やはり基礎からやらないといけないのかも。収穫は,望月教授が証明したとされるabc予想はそこから直ちにフェルマーの最終定理が導ける(rad^2を上限とする)ものではなく,radの(1+ε)乗で押さえる(それを超えるのが高々有限個になる)やつだということと,リーマンゼータの根による因数分解とオイラー積との関係からリーマン素数公式が出てくる

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    2013年12月10日