広木隆のレビュー一覧
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恐怖に敗北して、30万円負けたので、久々に株の本。
株はずっと上がるという、まあ、当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、実際に投資をしてると案外守れなくなる大事な考え方が随所にあった。
結局のところ、欲にも、恐怖にも目がくらむと、大事な基本を守れなくなって、高値掴み、底値売りになってしまうんだなと、自分は感じた。
さらにいえば、欲や恐怖に駆られるほど大きいポジションは持つことこそがキャパオーバーだな、と。
必勝法や簡単な上手い方法とかは載っていない。
でも、そういう精神性というか、改めて投資についてどういうスタンスで臨むか考える刺激になる本でした。 -
Posted by ブクログ
気になっていた新NISAを活用した高配当利回り銘柄投資について詳しく学べた。
基本的に投資したら何もしなくていいのだ。
例えば1株あたり100円の配当を支払っている銘柄を2000円の株価で買うことができたら、その時点で5%の配当利回りが確定する。その後、株価が変動しても、買い増さない限り5%の配当利回りは不変で、その利回りで良しとするならば何もしなくてよい。
しかし、株価が大幅に値上がりし、売却すると「何十年分かの配当」になるとすれば、そちらも視野に入れてよい。
そして、資産を大きくするために重要なのが、リターンを再投資して長期に複利で運用することだ。
現在、マンションを購入する直前で引越し費用など諸々の現金が必要となるが、残金の見通しが付き次第、すぐにでも新NISAの成長投資枠で投資を始めたくなった。 -
Posted by ブクログ
日本企業は生産性が低いといわれている。低い理由として、売上至上主義が根強く、利益率に対する意識の低さや、株主不在のガバナンス(政策保有株式が多く、株主の意見が反映されにくい)が指摘される。
また生産性を図るひとつの尺度として、ROE(自己資本利益率)がある。アベノミクス前で日本企業のROEが4%程度だったのが、2014年経済産業省がまとめた報告書(通称「伊藤リポート」)で8%を目指すことが盛り込まれ、その後新型コロナウイルス感染拡大前で8%程度まで上昇した。
しかしながら、その上昇要因はコストカットと円安が大きく、その企業収益の向上が給料に反映されていない(労働分配率が上がっていない)ことから、国民に実感のない景気拡大とも言われる。本来は、企業価値向上としてのROE向上が本筋であり、日本企業はまだまだその道半ば(成長余地があるともいえる。)
加えて、日本企業はリーマンショックや東日本大震災などの様々なリスクに備えて現金を貯めこみがちであり、もしその現金で投資するにしても、その投資判断に対しても海外投資家から懸念を持たれている状況であるため、場合によっては日本企業の保有する現金価値が半分にまでディスカウントされることもある。
これらのことから、本書では、日本企業は「最適資本構成」をそれぞれの企業の特性に応じてもっと考えていく必要があることを強く主張している。
そしてROEを高める方策として配当に振り向けるにしても、最適資本構成に基づく最適配当政策を株主等に説明し、しっかり対話を続けていく必要があるとしている。
また、ROEが会社の価値を適正にあらわしているのか、という議論もなされる。例えばESG(環境、社会、企業統治)、研究開発、人的資本などの非財務価値についてはROEには反映されないが、これを両立させる、あるいは、日本企業がESGとROEの価値関連性を示して潜在的な非財務の価値を顕在化させることができれば、日本企業が持っている価値をもっと高められるのではないか。
これが、本のタイトルである ROEを超える企業価値創造とは何かに結び付く。
筆者三人が、それぞれ異なる立場から、上記に関して丁寧に議論を重ねているが、特に柳氏のエーザイでのCFOとしての、最適資本構成の考え方に基づく配当政策であったり、ESG投資の「非財務価値」を財務価値として説明する所は非常に説得力があり、このような日本企業がもっと増えたら、海外投資家の日本企業を見る目線は必ず変わってくるのではないか、と感じる。
今の日本が、海外企業と比べて何が足りないか、そしてどうしたらよいかがクリアに理解できる本です。 -
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またまた広木隆好きなので確認。
投資本と思ったら経営者向けの本、巡りめぐって投資家のための本でもあるが。読んだ後で自分の所属する会社のことを検証してみたくなった。
日本企業が過小評価されている理由をデータで丁寧に説明しているが、終章会談にある、要するにプロ経営者が少ないことと、現状で致命的に困っている人が少ない構造が理由。困ってないのに強制されるとどうなるか、手段が目的になる。
『ESGのためのESGではなくて、企業価値創造の為のESG』とは、確かに結論。
統計が少し分からないと辛いかもしれない。分かってても分からない(確められない)部分があり、少し不満。
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「モーサテ」のゲストで、私が一番信頼している方です。いつも深刻な表情でコメントされているので、内容が悲観的に聞こえがちですが、本書ではそうしたバイアスを持つことなく、広木さんの意見を聞くことができました。
この本が執筆されたのは、私が読み終えた(2021年3月下旬)の半年ほど前ですが、予想は当たっています。
最終章では、広木さんがあまりメディアでは語られることがないことが載っています。
「相場の変動は、理屈で説明できる部分と、そうでない部分に分けて考えることが大切だ。(中略)理屈がないから、理屈が大事なのである」の考え方には、とても興味を持ちました。 -
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ネタバレPHP1967年11月号「株式の大衆化で新たな繁栄を」松下幸之助
sp500の年間リターンは平均6.5%。
『万物の利益率1870~2015』成田祐輔
2025年日経新聞「日本はアクティビスト天国」
『麻雀放浪記』番外編
運と実力の壺
『グーグル誕生』
日経累進高配当株指数(しっかりインカム)は高いパフォーマンスがある。
『市場サイクルを極める』日経bp
ダニエル・サスキンド『GROWTH脱でも親でもない新成長理論』
『10万年の世界経済史』
サバイバルバイアス=利益を出している企業しか残らない=インデックス投資が個別株の全銘柄への投資よりもいい理由。入れ替えで残っている株しか投資していない。
ROE×PER=PBR。
MM命題(モディリアーニ・ミラー命題)=内部留保と配当はどちらも企業価値に影響を与えない。キャッシュフローの成長自体が大事で、配当するか内部留保するかは違いはない。
ナラティブバイアス=成功したプロジェクトには美しい物語が後付けされる。
sp500は全体の 1/10以下しかない。超少数の銘柄がリターンの大半を生む。上位4%の銘柄が市場全体を増益を説明していて、その他の銘柄は短期国債と同じ程度のリターンしかない。インデックスはごく少数の大勝銘柄を逃さない。
近年の相場では、自社株買いが一番多い。株式発行額より多い。
新TOPIX=2026年10月から。より正確に日本市場を表すはず。
ヒトは確率的な出来事をうまく理解できない。
安定して買っている戦略は高配当銘柄投資。MM命題によれば、配当も内部留保も企業価値には中立的だが、配当する企業のほうがキャッシュフローは潤沢。配当は経営者の自信の表れ、倒産コストが少ない。CF創出力が安定している証拠。
損切はプロがやるもの。
益利回り(PERの逆数)は、株式リターンの代理指標になる。
PERの上限は25倍程度、瞬間的には30倍程度。
株式投資から縁遠い人の言動は、バブルの証明になる。女子大生や若いOLが株の話をし始めたらバブル。
株が上がるメカニズムは、インフレ、サバイバルバイアス、CFを稼ぎ出すこと。
リフレキシビリティ=再帰性、相互作用性。お互いに影響を及ぼしあってバブルや暴落が生まれる。
グレーターフール仮説=将来、さらなる愚か者が高値で株を買ってくれるだろう。
企業価値=将来キャッシュフローを現在価格に割り引いたものの総額。 -
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マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木氏による株の話。資本主義である限り、株は今後も上がり続けることを説明している。私も自明のこととして同様の説明をしているが、プロだけあって説得力があり、わかりやすい。勉強になった。
「(『21世紀の資本』トマ・ピケティ)資本のリターンは常に経済成長率を上回る(資本のリターン(r)>労働のリターン(g))」p5
「AIは、仕事はするけれど消費はしてくれない(AIで企業業績は上がっても消費は増えない)」p5
「市場から退出しないこと、市場にとどまり続けること、つまり投資をずっと継続していくことが肝要」p37
「S&P500では、50年前の構成銘柄のうち、現在も残っているのは100社未満」p69
「(日本の)家計部門の金融資産の収益率は、過去25年間1.3%前後で停滞していましたが、現在は1.9%まで上昇しています。ただし、世界的に見ればこれは依然として極めて低い水準です。米国では家計の金融資産収益率は5.4%です」p86
「(京浜急行はギャンブル電車)京浜急行は沿線にギャンブル施設が多くある。橘氏は大井競馬場と平和島競艇場しか挙げていないが、川崎には競馬場も競輪場もある。日ノ出町には野毛の場外馬券売り場がある。今はなくなったが花月園には競輪場があった。京浜急行は通称、ギャンブル電車と呼ばれるだけに、社内にはギャンブル関連の広告が多い」p125
「僕がストラテジストとしてお勧めできる戦略は高配当株投資です」p217