津野田興一のレビュー一覧

  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    902

    歴史的に見て、隣り合う国どうしは文化的・民族的に近い位置に あるにもかかわらず、仲が悪いことが多いのです。というよりもむ しろ、近い位置にあるからこそ仲が悪いと言うべきでしょうか。 くたちが「イギリス」と呼んでいる国と、アイルランドとの関係も その典型事例です。両国の間では、まず民族が違います。アングロ ・サクソン系のイギリスに対し、アイルランドはケルト系。次に宗 教が違います。イギリスはイギリス国教会を信奉するのに対し、ア イルランドでは伝統的にカトリックが強いのです。そしてなにより も両国の間には、征服者と被征服者という不幸な歴史が存在してい ます。

    イスラームは宗教であると同

    0
    2023年07月11日
  • 大人の学参 まるわかり近現代史

    Posted by ブクログ

    書名が「まるわかり」となっているが、実際には近現代史を網羅的に説明したものではなく、近現代史の中で、いくつかトピックスを選択し、それについて、物語風に解説をしたもの。選択されているテーマは、「大航海時代」「パクス・ブリタニカ」「中国とロシア」「中東問題」「アメリカの世紀とベトナム戦争」等である。
    また、本書の特徴の2つ目は、上記のテーマに沿った形で大学入試問題を掲げ、それに対して、説明・解説を加える形で書かれている点である。

    既に40年以上昔の話になるが、私の高校時代は、社会科の科目は選択制であり、私は地理とともに、世界史を選択し、大学入試の社会科も、この2科目で受験をした。世界史は特に苦手

    0
    2023年03月23日
  • 大人の学参 まるわかり近現代史

    Posted by ブクログ

    すんばらしく面白い本だ。

    やはり、現在も含めた時間・歴史は流れているんだな、と思い起こさせてくれる。

    0
    2022年12月26日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    いろいろな角度から世界を見つめ直す機会になりそうな本が多数紹介されている。
    私も早速たくさんリストアップした。
    もう読んだ本でもまた新たな視点で読み直すことができそうなものもあり、選書が良いと思う。

    0
    2019年04月13日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    最近、読書案内系の本を読むのが多いのですが、本書は世界史の本の紹介に特化した読書案内本。
    ほとんど読んだことが無い本が紹介されているので、時間があれば一冊一冊読んで行きたいと思わされます。

    0
    2015年04月19日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    歴史の面白さとは一つには「人間が描かれているから」であり、もう一つには「物事の理が描かれているから」。そして、学んでいて「常識がひっくり返される瞬間」にこそ喜びを感じる。
    また、歴史を学ぶ理由は「すべての歴史は現代史である」から。

    そのように考える、高校の世界史教師たる著者の世界史ブックリスト。
    とにかく世界史を学ぶ楽しさを、生徒に伝えたくてしようがない。
    どうにかして世界史の楽しさを知って好きになってほしい。
    そういう熱意が、文面から(といって落ち着いた文章ですが)ひしひしと伝わってくる。
    だからこそ興味もそそる。

    当然一人の人が作るブックリストなのである種の偏りはあるのかもしれないけど

    0
    2014年07月30日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    “世界史の本”というと、敬遠する人が多いだろう。

    高校教師である著者が、生徒たちに紹介した本を集めたこの本。
    いわゆる名著といわれるものも含めつつ、在日コリアンを描いた『GO』(金城一紀)や、残留孤児を扱った『大地の子』(山崎豊子)、中世ヨーロッパを舞台にした『薔薇の名前』(ウンベルト・エーコ)などの小説まで含む変わった一風変わったラインナップ。

    ブックガイドというと、ただ単に本の紹介を連ねた書評集のようなものも多い。
    しかしこの本は、ブックガイドという形をとって、世界史とは何か、歴史を学ぶ意味は何なのかを一貫して伝えている。
    ただの本のカタログではない、一冊の本としてまとまった充実作だと

    0
    2010年12月19日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    高校教師である著者による、世界史に関するブックガイド。

    ラス・カサスから山室信一さんまで、

    幅広いジャンルの本が魅力的に紹介されます。

    世界史の手引きとしてはもちろん、

    本のまとめ方を学ぶのにもうってつけの一冊です。

    0
    2010年06月28日
  • 大人の学参 まるわかり世界史

    Posted by ブクログ

    黒死病の拡大はモンゴル帝国のユーラシア統一による交易・人の移動の促進から。一方、スペインかぜは列強の植民地であったアジア・アフリカから戦争に動員された兵士が帰国したことで拡大。

    アケメネス朝。国内の公用語は古代ペルシア語、楔形文字、粘土板。オリエントの共通語はアラム語、アラム文字、羊皮紙。

    ソロン。平民の負債を帳消し。債務奴隷の売買を禁止。すると、人々は異民族から奴隷を調達するようになった。

    古代ギリシア・ヘレニズムの学術文献。イスラームに継承。レコンキスタや十字軍で、イベリア半島トレドやシチリア島パレルモに伝わり、そこから西ヨーロッパに伝わった。

    7世紀前半、カリフは一人、政治指導者

    0
    2023年04月18日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    まさか著書ご我が母校で教鞭を取っていたとは、とまずは驚いた。自身が世界史に興味を持ったのも高校時代だったので少なからぬ縁を感じた。すべての歴史は現代を生きる我々がよく生きるためにあるというのは本当にそうだと思う。

    0
    2023年03月07日
  • 大人の学参 まるわかり近現代史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    第1章  奴隷・航海・ビートルズ~ヨーロッパ飛躍の秘密
    第2章  「パクス・ブリタニカ」との付き合い方
    第3章  中国とロシアの微妙な関係
    第4章  中東問題の原点~パレスチナをめぐる世界史
    第5章  アメリカの世紀とベトナム戦争
    終章   海が結んだグローバル経済

    <内容>
    津野田先生の『まるわかり近現代史』の第2弾、近現代史編。いつものように、大学入試問題をベースに解説をしていくが、逆に考えると、「歴史総合」を教えるにあたって、この視点を持って教えるといいかもしれない。現在を意識しながら、教えられるといいと思う。

    0
    2023年02月02日
  • 大人の学参 まるわかり近現代史

    Posted by ブクログ

    大学の入試問題を糸口に、近現代の国々が、どうしてそのようになってきたか、今どうしてそのようなのかを流れで整理する。過去をもとに、今を考察する上で有益な一冊と言える。

    …と同時に、世界史を全くやってこなかったので、勉強の必要性を改めて感じたしだい。

    0
    2023年01月10日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    現役社会高校教師津野田さんが、これを読め歴史本約90冊を紹介してくれます。岩波ジュニア新書勉強になりますねえ。

    0
    2020年11月30日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    すっかり大人になってから
    「勉強する」ことは
    ほんとうに 面白い

    十代の多感な若者たちには
    わかるかなぁ…?
    わからねぇだろうなぁ…!

    そして 本書は
    「世界史を学ぶ」に特化して
    「こんな素敵な本がありますよ!」
    という読書案内

    読んできた本も
    まだ 読んでいない本も
    まぁ 魅力あふれる
    「じゃあ もういっぺん!」
    「じゃあ 手に取って!」

    本当に 愉快にさせてもらえる一冊
    ということで
    勉強する って 楽しいよ!

    0
    2020年07月13日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    あー、いい先生だなー。これを読んでもなお僕は世界史でまず大切なのは記憶だと思うけれど、それでも書かれている内容自体には深く共感するし、紹介の仕方のうまさには舌を巻く。
    ここに載っている本、かたっぱしから読んでいきたいと思わされた。

    0
    2017年10月07日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    「世界史読書案内」岩波ジュニア新書、2010年、津野田興一さん。

    「世界史についての面白い本を読むのは素敵だよね」と思っている人にとっては、麗しい一冊、コロンブスの卵のような本。

    「世界史についての本を、(たとえ多少面白くなくても)読むのが大変に好きな人。好きで、それを仕事にしてしまった人。だから、大変に長い歳月に渡って、たくさんのそういう本を読んだ人」

    そういう人が、「そうっすね、これとか、面白かったっすよ」と興奮しながら紹介する。

    と、いうダケの本なのです。これが盲点、素晴らしい。

    「こういうジャンルの、こういう感じの本…。いやそりゃ一杯あるけれど、どのあたりが自分のレベルにあっ

    0
    2017年08月07日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    ≪目次≫
    はじめに
    第1章 国民国家がうまれ,広がる
    第2章 二〇世紀という時代
    第3章 世界各地の「個性」がつくられた!
    第4章 世界がひとつにつながった!
    終章 歴史の中で生きてゆく
    あとがき

    ≪内容≫
    世界史が好きでしょうがない感が良く出ています。また薦める本も難しくもなく、簡単でもなく、図版の多い本など多彩なラインナップ。高校生と言わず、手に取ってほしいですね。

    0
    2013年05月01日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    高校教師による世界史を学ぶ高校生のための読書案内である。歴史の本に限定せず、小説なども取り上げられており、大人にも十分参考になる。

    0
    2012年07月29日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    高校教師が授業で生徒に薦めていた本をまとめたもの。歴史の入門書の案内としてとても役立つ。

    <関心をもった本>
    砂糖の世界史(川北 稔)
    肉食の思想(鯖田 豊之)
    栽培植物と農耕の起源(中尾 佐助)
    フランス革命(遅塚 忠躬)
    ジャガイモのきた道(山本 紀夫)

    0
    2018年10月31日
  • 世界史読書案内

    Posted by ブクログ

    ネット渉猟中に見つけたもの。新書が占める割合がかなり高かったけど、題材の性質上、どうしてもそうなってしまうか。そんな中、気になったのは下記。

    ハワイの歴史と文化
    大君の通貨
    23分間の奇跡 ◯
    夜と霧
    アラブとイスラエル
    戦争中毒
    石の花
    不都合な真実
    バルミ
    ローマ帝国とキリスト教
    小説 十八史略
    ビジュアル版 イスラーム歴史物語

    0
    2024年09月18日