八木秀次のレビュー一覧

  • 日本を讒する人々 不作為の「現実主義」に堕した徒輩を名指しで糺す

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    巻末で八木氏は本書について<「日本を讒する人々」、すなわち祖国をあしざまに罵り、その名誉を侵害する人々、なかでも「現実主義」を唱えて何も現実を変えないことの言い訳としている政治家や知識人を、本書では具体的な根拠挙げつつ実名で指弾
    した>と述べる。本書でいう「日本を讒」している人々とは左翼ではない。保守とされることの多い言論人である。本書発刊の平成21年には、民主党大勝による政権交代や田母神論文事件などがあり、政界や言論界を大きく揺るがした。それらの動きを巡り、情熱も理想もない口舌の徒が垂れ流す言説を、愛国保守主義の立場から厳しく論難している。その矛先は多数に及ぶが、いずれもリアリズムを標榜し、

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    2023年10月01日
  • 皇統保守

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    女性天皇や女性宮家の拙速な容認がなぜいけないのか??

    漠然と「天皇が女性でもいいのでは?男女平等なんだし」
    と思っている人にぜひお勧めしたい書。

    天皇=男系の糸でつながれた存在なのであって、
    女系では天皇ではない、
    ということを
    ちゃんと理解できる。

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    2012年07月29日
  • 日本を讒する人々 不作為の「現実主義」に堕した徒輩を名指しで糺す

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    タイトルにある「讒(ざん)する」とは「事実を曲げて人を悪く言い、人を貶める」という意味だそうです。渡辺昇一氏、金美齢氏、八木秀次氏のお三方が鼎談で日本を讒する人を名指しで指弾します。私は三氏が本書の中で事実として語っておられることの当否をつぶさに検証する手段を持ちません。しかし、これまでテレビ、雑誌などで三氏の仰ることを聴いてきた経験から、このお三方が邪(よこしま)な人でないことは判っているつもりです。加えて、本書に書かれていることの基本的なところ、謂わば根底に流れる考え方は全く当を得ていると思います。従って、世の論争にありがちな対立する考えの持ち主に対する揚げ足取り的な議論も少しはあるかとい

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    2010年02月28日
  • 明治、大正、昭和…親子で読みたい 精選「尋常小學修身書」(小学館文庫)

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    私は、自伝を読むことの大切さを切に感じていますが、偉大な先人たちの残したものをやさしい言葉で書いてあり、なおかつ、大人が読んでもしっくりくるような内容の深さもしっかりあります。しかし、忘れてはならないのは、これを戦前は小学生が読んで学んでいたということです。団塊の世代以降の人間で、私よりも長く生きている人、私よりもはるかに社会的成功を修めている人がたくさんいますが、その割に人生や教養の深さを感じる人が案外少ないと感じるのは、アイデンティティやバックボーンといった人間の軸になるものが足りないからなのかなと私は確信しています。小学生のとき、校長先生が朝礼で勝海舟の若い頃のエピソードを話していました

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    2015年02月05日
  • 日本を嵌める人々 わが国の再生を阻む虚偽の言説を撃つ

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    日本の戦後史がうやむやになっているので、そこのところを知りたくて読んでみた。渡部先生はぶれないなあ。

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    2013年12月06日
  • 明治憲法の思想 日本の国柄とは何か

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    「憲法はいかにあるべきか」を考える上で必読の書。
    伊藤博文や金子堅太郎、井上毅らの構想によって作られた明治憲法、
    その思想的な豊かさを伺うことができる。

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    2009年10月04日
  • 日本を弑する人々 国を危うくする偽善者を名指しで糺す

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    「日本を貶(おとし)める人々」「日本を虐(しいた)げる人々」「日本を蝕(むしば)む人々」「国を売る人びと」・・・、いろんな本があり、いろんな人々がいますね。今回読んだのは「日本を弑(しい)する人々」、2008.6発行、渡部昇一氏(S5)稲田朋美氏(S34)八木秀次氏(S37)の対談集です。対談の中身はともあれ、私としては、自分の国に誇りを持って暮らしていきたいと思います!

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    2016年09月06日
  • 日本国憲法とは何か

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    保守派の論客として知られる著者が、歴史的および思想史的な観点から日本国憲法の中身とその問題点を解説した本です。

    著者は、「憲法」という言葉には「本来的意味」と「近代的意味」の二つがあると述べます。本来的意味の憲法とは、その国の組織や有様およびその政治的伝統や文化を表わしたものです。他方近代的意味の憲法とは、社会契約説に基づいて、国家は国民の権利を守るために必要とされ設立されたという考え方を表わした憲法を意味しています。しかし著者は、敗戦によってアメリカから日本に押し付けられた日本国憲法には、本来的意味、つまり日本の政治的伝統や文化との連続性と、それに基づく公共性の発想が欠けていると指摘します

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    2015年01月07日
  • 日本を虐げる人々 偽りの歴史で国を売る徒輩を名指しで糺す

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    タイトル通りの内容の
    保守系論者による対談本です。

    対談形式のためとっつきやすが内容は薄く、
    目新しい事例も特にはないけど(歴史考察が主、
    もうこの辺りは保守でなくても常識…と信じたい)

    神社や神道の成り立ち、
    樹木との関係や日本人の精神といった
    渡部昇一お得意のスピリチュアルな部分が面白かった。

    古本でみかけたらご一読をどーぞ。
    新刊で買ってちょっと損(略

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    2012年09月30日
  • 明治、大正、昭和…親子で読みたい 精選「尋常小學修身書」(小学館文庫)

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    「精選「尋常小學修身書」」八木秀次 監修
    復刻・抜粋版教科書。

    今まで具体的な修身教育の中身は知らなくて、僕らの知っている道徳教育と比較しながや読んでみました。
    共通することもあれば異なることもあり、どちらがどう優れているなどとは思いませんが、目上の人を敬い、自らを律し、苦難を乗り越える、というところが印象的でした。
    また、立派な日本国民(≠大日本帝国臣民)となることを第一義にしているのだと感じました。

    最も心に残った場所だけ抜粋。
    "約束を守るのも、また礼儀であります。約束は、かるがるしくしてはなりませんが、一度約束したならば、かならずそれを守らなければなりません。約束を果たさ

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    2012年08月13日
  • 日本国憲法とは何か

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。
    それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。
    本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。
    GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和二十一年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条…。
    新しい事態に非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。
    保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。

    [ 目次 ]
    第1章 憲法とは何か
    第2章 日本国憲法の功罪
    第3章 日本国憲法の系譜
    第4章 イギリス立憲

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    2011年04月21日
  • 日本国憲法とは何か

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    改憲の立場から著者は日本国憲法を解き明かす。全体的に、現憲法に批判的な印象。
    民主主義的憲法ではあるが、その内容には、社会主義的な内容も盛り込まれており、これは、当時、日本国憲法を作った人たちが社会主義にシンパシーを感じるニューディール左派と呼ばれる人々だったこともあり、スターリン憲法の内容がそのまま持ち込まれている。「勤労の義務」、とは、もともと「働かざるもの食うべからず」という社会主義的イデオロギーであり、資本主義、自由主義のもとでは、本来働かなくても、私有財産により不労所得生活も認められるはずであり、そこには、日本社会党などの、民主主義であっても社会主義への移行が可能である、といった狙い

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    2009年10月04日