吉嶺英美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画にもなりそうな世界観とテンポ良く主人公が生き生きと動き回るのは非常に痛快。
でも星4つなのは、この世界観をもっと知りたいというか、せっかくのこの世界観なのに、なんというか浅いというか、もうちょっといけると思ったから。なんかもったいないと思う部分があったんだなぁ。
つまりはこのマップメイカーの描かれている大崩壊という世界が非常に興味深い、本当に映画にでもしたい、そんな世界観だったりする。
まぁ、もうちょっとというところが描かれていないからこそ、頭の中に映像が浮かび、想像できるのかもしれないが。
大崩壊が終わったわけじゃないし、もしかしたら続編もあるかも?と期待しつつ。。。 -
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Posted by ブクログ
ファンタジックな表紙と題名からは想像できない、意外とハードな展開にドキドキしながら読み進めた。
魔法のある世界の19世紀末のアメリカで、カリフォルニアからニューヨークまで、魔法使いの男女二人の逃避行である。
主人公の魔女エミリーは、ひょんなことから手のひらに奇妙な石がはまってしまい、なぜかそのために追われる身となる。
おぞましい敵に追われつつ、頼りとする人々もすべて疑わしいという孤立無援の二人なのだが、そんな中でも、エミリーのたくましさと前向きな姿勢が、絶望的な場面をなんとか切り抜けさせる。
彼女と共に追われることになるスタントンという男の魔法使いが、最初は田舎者のエミリーをバカにした -
Posted by ブクログ
ミステリドラマの主役だった過去を持ち
未だプライドだけ高く、仕事はないミランダ。
別居中の夫の住む田舎町を訪ね
彼の関心を買うため
町民たちが参加する劇団の公演に参加する。
主演の女社長をはじめ
どうやら配役に微妙なパワーバランスが
働いているようなのだが。
いや、もう、不穏な空気流れるばっかで
途中ちょっと投げ出しかけた(^◇^;)
でも、284ページ目にして(やっと!)
事件が起きてからのミランダは
まさか自分が殺されるはずだった?
なんて考えが頭をよぎり
夫が容疑者として目をつけられたから
何がなんでも真犯人を見つけなくては、と
方向性が定まったので、一気読み。
結果、いい感じに大 -
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Posted by ブクログ
小さな街のドタバタ劇団、かつて一世風靡していた女優が再起をはかるも… #ミステリーしか読みません
■あらすじ
かつて一世風靡していた女優ミランダ、現在は仕事がなくエージェントにも見放されている。そんな彼女に別居中の夫から連絡がくる、彼は脚本家で以前ペアを組んでヒットドラマを生み出していたのだ。再度ペアを組むために彼の街に訪れるも説得できず、アマチュア劇団に参加することになってしまう。その後、その劇団で事件が発生してしまうのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
ミステリーを題材にして、おもいっきり遊びましたね。ユーモアと人間味が強みの一冊です。
本作の読みどころは何と言っても、主人公のミラ -
Posted by ブクログ
・map、地図といふもの、あの国はどこにある、あの国の首都はどこなどといふ時に使ふものである。地名からその場所を特定し、更にはそこが平地か山地 か、島か半島か等々の情報をも提供してくれるものである。縮尺の大小を考へて使へば、なかなか役に立つものであり、かなり強力なツールになる。私はそんな のが地図だと思つてゐる。ところが、S・E・グローヴ「マップメイカー-ソフィアとガラスの地図-」(ハヤカワ文庫FT)はそんなのだけが地図ではないと言つてゐる。現実にも私が考へる以外の様々な地図があるのであらうが、それらに私は縁がないから、それらを知らないだけかもしれない。それでもこの物語の地図は発想の転換を迫る