山口由美のレビュー一覧
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ネタバレとても面白い。知らないことばかりで驚いた。世界には日本人がまだ知らない旅の過ごし方がこれだけあるとは。特にアフリカで冒険とツーリズムがとても興味深かった。日本人の旅行に求めるもの(温泉とグルメ)と、ヨーロッパ諸国の旅行のニーズ(冒険、新しい体験)の違いがあることを知ったのもとても面白い。ホテルのストーリーとコンセプト、エコーツーリズムとラグジュアリーツーリズムの歴史と現在についてよく理解できた。やはり自分の職種と違う分野は全くわからないので面白いし、人生の幅が広がる。面白いので南極ツアーをネットで調べてしまいました。
シンギータ アフリカのサファリホテル オーブトップのクルマでアニマル観察
裸足のラグジュアリー
タンジュンサリ バリ島のアジアリゾート 毎週のパーティー
アマンプリ どのように発展していったか
ソネバ モルディブの島丸ごと一つホテル 自然に裸足になる もともとは海水シャワーだけ。食事も特産のカツオだけ
ブティックホテル デザイナーズホテル
アジアでは日本への進出は遅かった。W、アロフト、モクシー、エディション
ラグジュアリートラベルは環境に優しい
10000円払う観光客が1万人来るよりも、100万円払う100人が来る方が環境負荷をきたさない
ブータン -
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素晴らしかった。
この本を買おうと思ったのは、多分、表紙と・・・(明治からこっちの日本の洋館建築の写真集をあきらめた私の目を釘付けにした、赤絨毯の階段)、ぺらぺらっとページをめくった時の文体が好みだったこと(これは重要)、「曽野綾子」の文字。
昭和史は最近のマイブーム。
学校で昭和史は学年末が迫り、十分に教えてもらえなかったのと、まだ歴史の証言者が生きている時代ゆえ、生々しい感じがして自身も目を背けてきた面もある。
その中でも、東京大空襲や広島長崎の関連書籍は読むことがあった。
けれども、ホテルにまつわる話を読むのは初めて。
庶民なので、祖父母から聞く話の中でも、触れられたこともなく、興味深い作品でした。
序章で語られたように、そこは(ホテル)は、一種、特殊な場所であった。
戦時中でも、様々な人種がそこに存在し、一種治外法権的な場所・・・そして、それをもてなすホテルマンの覚悟と、崇高なまでの「公平」性。人種を問わず『お客様をもてなす』そのために己が存在する、という自覚。
目からウロコでした。
そこからは、作者が実際にホテルの支配人の血筋の人であるがゆえに知り得た情報なのか、戦前戦後を見てきたホテルの歴史が語られる。
『国破れて山河あり』というフレーズがあるけれど、実際、国破れてホテル有り・・・であった。
最初は、開戦を阻止するべく、ホテルは重要な会談の場所を提供した。
しかし、尽力の甲斐もなく開戦・・・
何故か戦中も様々な国家の人々が利用する。
そして、敗戦で、進駐軍の居留場所として接収されるホテル。
第二次世界大戦に敗れて、日本がホテルを摂取されたことに関する記述の表裏を表すように、満州や南方で、日本が同じように占領地のホテルを『接収』していた記録も描かれている。
そして、そこで敗戦を迎え、悲惨な運命をたどるホテルマンたちの描写は、やりきれない思いで読んだ。
終章、作者はクラシックホテル支配人の孫として、そこにあった家族の肖像を描く。
特に、母親に関しての記述・・・
『ホテルが自宅』という特殊な環境に育った母親に、あたたかい理解の目を向けるとともに、物書きとしての冷静な目と、娘という立場ならではの愛憎のない混じった視線が、生半可な小説以上のドラマを物語る。
昭和史に興味を持ったのは、劇団四季の『昭和三部作』を観劇した後のこと。
今後も芋づる式に、さまざまな作品に触れていきたいと思う。 -
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日本ではなく「世界の」富裕層は?という疑問。
そこには想像を超える世界があった。特にアフリカのブッシュを切り開いた、まさに自然の中のホテル。朝夕にオープンエアの車で野生を堪能。世界の富裕層は「コンフォートゾーン(安全で快適)」の外側に踏み出している。「人生で一度の体験」「スリル」を求めて。
対して日本人の求めるラグジュアリーは温泉と豪華な食事。これも素敵ではあるが外国人にはあまり受けない。なぜならこの旅館のシステムは中長期の滞在に向かないし先の求める物には応えられない。日本人は冒険を好まないが世界の富裕層は冒険したい。
そもそも著者の経験ではラグジュアリーを開発したのはアジアにおけるアマンリゾートだそうだ。「排他」から「包摂」に変化をしている。排他は他との違いをだし囲い込んで特別感を出すが、包摂は自然や観光をそのまま包み込んで全てを受け入れで良さを出すこと。そしてそこにはSDGsに繋がる考えがあり、提供される食事に関しても地球環境を意識している。一例がフカヒレで、ヒレを切り取られたサメは泳げなくなり海で死んでしまうため、欧米の一流ホテルでは(日本でさえ)フカヒレ料理は提供しないそうだ。
これからは日本でも豪華一辺倒から、人生で一度の体験を提供するラグジュアリーな旅が出てくるに違いない。
一つだけ残念なのはあまりにアマンの歴史を細かく記述されていて冒頭から食傷気味になることかな。しかし読んでいて死ぬまでに一度でいいので、こんな体験をしたい、と思わせる内容だった。できれば大判で写真を入れた本を出して欲しいな。 -
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ネタバレ帝国ホテル・ライト館は関東大震災で無傷だったという”神話”はまさしく神話で、無傷ではなかったことに驚き。
ライトは帝国ホテルの設計以前は住宅建築しか設計したことがなかったことにまた驚き(だから、盗作説もある)。
旧山邑邸(現:ヨドコウ迎賓館)は2回見学したことがあるが、エキゾチックではあるが、実際に住むには不便なところが多々ありそうな造りだっただけに、帝国ホテル・ライト館はよく雨漏りしたというのも笑える。
デザインが優先すると、スタイリッシュではあるが使い勝手が悪いというというのは古今東西の”真理”なのかも(笑)。
ということで、So Long, Frank Lloyd Wright なのであります。 -
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[ 内容 ]
1923年9月1日、帝国ホテル新館(フランク・ロイド・ライト設計)落成披露宴を関東大震災が襲った。
ホテルは危うく火災を免れるが、そこには、立て役者であるはずの設計者ライトと、元支配人で設計依頼主の林愛作の姿はなかった。
何故か。
天才建築家とその生涯に於いて帝国ホテルの意味とは?
ライト館に関わった日本人たちの運命は?数々の謎を追って日米を取材。
20世紀日本の代表的な建築物を交差点として交わる、数奇な天才建築家の軌跡と、日本人たちの明治、大正、昭和。
[ 目次 ]
プロローグ
第1章 タリアセン
第2章 日本への憧れ
第3章 ニューヨーク
第4章 失われた時代
第5章 耐震神話
第6章 マッカーサーへの手紙
第7章 ライト館保存運動
エピローグ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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一人旅に出ることに二の足を踏んでいるとしたら、人生でこれほどもったいないことはない。
ひとりの気ままな旅のほうが同行者のいる旅行よりも快適だと気づいたとき、おそらく、一人旅の虜になる。
行き先と、自分の求める旅のスタイルによりますけど、確かに自分一人って本当に楽しい。著者の書いているように、友達との旅だと、おとなになればなるほど、お金の使い方も、こだわりたいものも、時間の使い方も違うし、そもそも休みが合わなくて話が流れることもある。トラブルも、友達同士の時のほうが起こりやすい。私も一人旅のほうが好きなので、激しく同意。
著者が書いていないことが1つ。それは、夕食の取り方。ホテルの朝ごはんは、朝散歩の後自分のペースで一人で楽しむのがいいし、ランチも一人でお腹が空いた時に食べればいいし、でも夕食は一人で食べるとB級グルメだけになりがちなんですよ。なぜって?前菜とサラダとメインとデザートなんてオトナの胃には一人では収めきらないからです。やはり、連れがいれば(できれば夫婦より女友達)なんやかんやしゃべりながら2時間くらいかけて食べられるんで。まぁ、そうは言っても、やはり一人旅は楽しいですね。 -
Posted by ブクログ
社会人になって何年か経ち、友達と会う頻度も減ってきた。旅行に行きたいけど、予定が合わない。ひとり旅するかなー、でも寂しいんじゃないのかなー海外にもチャレンジしたいけど女子一人だと危ないかなーそんなことを考えている時にふと目に止まった本。パラパラとめくると海外でのエピソードも書いてあるようなので読んでみることに。
読み終わった感想としては著者のエピソードや考えや感想が多めでいわゆるエッセイ本だったかなと思う。表紙の帯の感じからして、ひとり旅デビューを後押しするような雰囲気だったので、もうちょっとひとり旅する時のコツ?だったり心構えだったり、そういう話が欲しかったなぁ、と個人的に思った。内容としてはおもしろかったです。
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日本人の旅行スタイルや訪日外国人だけを見ていると分からない、世界の富裕層の旅行スタイル・ニーズが分かり面白い。例えば、
・世界の富裕層は、スリルある本物の体験、コンフォートゾーン外の体験を求めている。その証拠にアフリカのラグジュアリーホテルが世界トップになってきている
・日本らしさ=温泉+和食の美食と日本人は考えがちだが、古い。世界の富裕層は体験を求めている。その証拠に、箱根で温泉が出なかったときに多くの日本旅館は閉鎖したが、開けていた旅館では多くの外国人が来ていた
・日本でも職人を体験できるところや、不便でも長期滞在には不利にならずに自然を感じたりオーバーツーリズムと無縁であったり富裕層に好まれる(地域側も薄利多売ではなく、多くのお金を使う少数の富裕層が来た方がよい)
といった点は面白い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレサファリ体験ができるザンビアのエビに―ロッジや、日がな一日良い波を待つサファー御用達のネシアのニヒ・スンバ、南極大陸のホワイト・デザートなどの究極のラグジュアリー観光地の説明に、それほど紙面を割くこともなかろうに。 途中から、斜め読みだ。
著者も指摘するように、日本の富裕層が求めるのは「冒険」ではなく、「食」と「温泉」なのだから。
とはいえ、世界的な富裕層を呼び込まないと、日本の観光産業も将来立ち行かなくなるのは周知。お金をゴソっと落としてくれる仕組みがないことは以前から指摘されている。
日本の伝統工芸や文化行事の「体験」を売り込むというのは、確かにひとつの手だろう。
が、それも果たして、誰にウケるのか? 結局は、インバウンド頼りだとしたら、またぞろコロナ禍でも再燃すれば・・・。
地道に国内の需要喚起や、日本人の旅行機運の盛り上げという、手堅い底上げ施策が必要だと思う。
タイトルにあるように「世界の富裕層」の要求に関する著作なので、そこには触れられていない。というか、日本の富裕層を、「世界の富裕層」にかさ上げしていく根本的な意識改革も必要なのではとも思う。
いろいろ考えるに、「若い」観光客の呼び起こしが必要なのかもしれない。実年齢でなくても、気持ち的に若
い旅行者が日本人の中にも増えれば、「冒険」を求める層も出て来るだろうし、よりアクティビティの幅も広がるはず。