大田朋子のレビュー一覧

神様からの処方箋

キャロル・マリネッリ / 大田朋子

新たな人生を踏み出したヒロインは交通事故で運ばれた病院で元夫と再会します。10年前にすれ違いから別れた二人でしたが、互いを思い合う気持ちは本物でした。ヒーローの誠実さにウットリします。

愛しのロイヤル・ベビー

キャロル・マリネッリ / 大田朋子

良かったです。
感動に包まれて涙しそうになった場面が随所にありました。そして、それらのシーンの積み重なりが控えめだけれど清らかな光を放つかのように、この作品を極めて心暖まる作品にしています。

正直、ハーレクインを読んで泣いたのは初めてかもしれません。
いつも波瀾万丈のストーリーとトキメキを感じて面白く読むのですか、今回は少し違っていました。
互いのこともろくに知らず、浜辺で知り合い一夜限りの恋に落ちた二人。
それで納得して翌朝には別れ、ヒロインは予期せぬ妊娠をしてしまう。
―と、ここまではよくあるお話なのですが、そこからが従来とは一線を劃していました。
何と、早産で救急外来に運び込まれた先でヒロインの出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げたのは他ならぬ赤ちゃんの父親である男性だったからです。
一夜限りの恋の相手が医師というのもよくある設定かもしれませんが、医師にして王族というのは―笑
しかも、存在どころか相手の女性の妊娠も知らないのに、いきなり出産に立ち会い、我が子を取り上げるという意表をつかれる展開は珍しいだけでなく、読者の興味をかりたててやみません。
NICU―新生児集中治療室、救命医療の現場の臨場感溢れる描写、小さな命が危機に瀕して必至で生きようしている姿、それを見守る両親の悲痛な祈りなど、単なる恋愛小説の枠を越えた感銘的なシーンが次々と出てきます。そこに読者は異色の設定に興味だけでなく、「生命の尊さ」を見ることになるでしょう。
著者が元は救命医療現場の看護士であったという経歴が大いにいかされ、また、そういう「命の現場」を見た人だからこそ描けるリアリティ溢れる作品に仕上がっています。
すばらしい！！
本の帯には「おすすめ」と書いてありますが、確かに「オススメ」どころか超お勧めです。

私は普段から読んで
―人生も捨てたものじゃない、生きるって良いな。
と思える作品が好きです。
何故なら、そういう作品を読むと、自分自身も元気を貰えるような気がするから。
この作品は、まさにそういう作品です。
刺激的な恋愛の顛末よりは、「命の重さ」に重点が置かれて描かれている珠玉の作品です。
また、予期せず子供の両親となった若い二人が戸惑いつつも次第に距離を縮めてゆくプロセスも素敵でした。
大抵は、予期せぬ子供がいると判った途端、ヒーローは「結婚しよう」と宣言するのですが、このヒーローは子供に対して深い愛情と理解を持ち、誠意を尽くそうとはするものの、結婚に対して慎重な態度を貫きます。
そういうところも、「隠し子発覚」いきなり結婚というパターンとは違っていて良かった。

最後に。
以前、王子が医師であるというお話は読んだことがあるのですが、そのときは母国で医師として活躍しているという筋書きでした。
その時、王族が医師として普通に現場で働けるものだろうかと、少し疑問に思ったのです。
ですが、この作品では「母国では王族は医師として活躍できない」ということで、王子が他国で医師として働いている時、ヒロインと出逢いました。
そういうリアルな設定も良かったですし、何より、ヒーローがありがちな「俺様」ではなかったところが私にはとても好感度が高かったです。

散りゆく愛に奇跡を キング家の花嫁 Ｖ

モーリーン・チャイルド / 大田朋子

崩壊の危機に瀕した夫婦が葛藤の末に愛を取り戻すというストーリー。お話そのものは王道ですが、そこに至るまでのヒーロー、ヒロインの緊迫したやりとりや心の葛藤が精緻に描き出されていて、共感できました。

ヒロインマギーの夫ジャスティスは事故の後遺症で子どもを持つことができないと医師から宣告されています。にも拘わらず、別居状態の妻が妊娠出産したことで、ジャスティスは生まれた息子を我が子と認めません。
何とかして夫に真実と愛情を伝えたいと願い努力するマギー。裏腹にマギーを自分が必要としていると知りながら、男のプライドから事情を打ち明けられないジャスティス。どちらの気持ちも判るだけに、何か切ない気持ちでした。
最後は赤ちゃんがジャスティスの子だと判り、また彼もプライドを棄てて妻に愛を告げることができました。ハッピーエンドで、本当に良かったです。

愛を夢見たシンデレラ

キャット・キャントレル / 大田朋子

ヒーロー:クリス・デメトリアス、ヒロイン:ＶＪ・ルイス
HQでは珍しいイケイケなヒロイン。一歩間違えればただのビッチ。
でもヒロインの明るさと一途さで、不快感はなし。

神様からの処方箋

キャロル・マリネッリ / 大田朋子

[eri]

題名とマッチしてる

先に漫画を読んでたんですが原作の方が良かったです。ヒーローの気持ちは分かりやすかったしヒロインの気持ちも理解出来たんだけど、ちょっとイライラしたかなぁ…。恋敵は、そんなしつこくもなく、それどころか勝手に片思いしてた研修医だっけ?嫌がらせする資格も無いだろ(笑)ヒロインの両親は孫の誕生で良しとなったの?!そこは納得出来ないわー。

神様からの処方箋

キャロル・マリネッリ / 大田朋子

救急医として働くヒーローの病院に、10年前に離婚したヒロインが事故で運び込まれてきた。
ふたりは昔ヒロインの子宮外妊娠で子供を失っており…。

ヒーローには別の恋人がいるんだけど、その描写がなんだかリアルでモヤモヤではないけど複雑な気持ちでそれも含めて面白かった。
まぁ10年ぶりにヒロインを目にしてからはもうヒロインのことしか頭にない感じです。

子供を失ったり、もう二度と子供は望めないと絶望するヒロインやヒーローの心情の描写がヒシヒシと伝わってきて切なかった。
ヒーローの持ってるキーホルダーの「L」の持つ意味がわかったときや、結婚式に百合の花を持つヒロインの姿には泣いた。

小さなラブレター

レベッカ・ウインターズ / 大田朋子

[asagisan]

可愛い

いいお話。ヒーローの息子が可愛い。ヒロイン、ヒーローは一目惚れ同士。ヒーロー父が少し鬱陶しく縁談を押し付けようとするが、最後は折れます。心温まる読後感。ヒロインヒーローの恋愛というより、家族のお話。

小さなエンジェル

マリオン・レノックス / 大田朋子

☆4+
良い医療もの
昔はマリオンヒロインが苦手だったけど、
今作はいつまでもうじうじしてなくてよかった
医療ものらしく事件につぐ事件でうじうじしてる暇もないか

散りゆく愛に奇跡を キング家の花嫁 Ｖ

モーリーン・チャイルド / 大田朋子

男の人ってどうしてこうなのよ～と叫びたくなる作品でした。まあ、理由はわからなくもないけれど。HQらしく超プライドの高い頑固者でしたね。

ギリシアを捨てた妻

レベッカ・ウインターズ / 大田朋子

『瞳の中の楽園』関連作。借りるまでずいぶん待たされたので思いだすのが大変だった。幸い両方読み応え有る作品でした。
前向きなヒロインとヒーローが障害を踏みつぶしていく物語。
『ギリシャを捨てた妻』じゃ無く『イタリアに飛び込んで妻』だと思う。

ディーヴァの復讐

テッサ・ラドリー / 大田朋子

一度裏切られた相手なのに　以前以上に惹かれてしまう大富豪。双子の姉妹の死の理由をしりたくて　妹になりすまして近づいたもののとても自分の手に負える状況じゃなかった・・・・

愛しのロイヤル・ベビー

キャロル・マリネッリ / 大田朋子

牧師の娘のヒロインと医者のヒーローは一夜を共にし、その結果ヒロインは妊娠してしまう。
ヒーローを探そうにも彼の名字さえ分からない。
そのまま1人で産む決心をするが、数ヶ月後に早産として運ばれたのはヒーローのいる病院だった。

タイトルにロイヤルとあることからわかるように、ヒーローは小国の第二王子。
その秘密を終盤までヒロインに言わないもんだからヒヤヒヤした。

嫌な雰囲気だった2人の両親が最後にあっさり良い人感出してきて、大団円！な終わり方でちょっと拍子抜け。
そこにハーレクインのページ規定の悪さが出てるな〜と感じた。

いたずらな愛の使者

ルーシー・ゴードン / 大田朋子

弁護士ヒロインと4歳年下のイタリア人ヒーロー。
ルーシー・ゴードンらしいヒロインで自分の意志を持ち、ヒーローに対しても一歩も引かない姿勢がいい感じ。
ヒーローが子供への執着だけで愛されてないので結婚はしないと言うヒロインだけど、ヒーローの言動だけじゃそう思うのも仕方がないかも。
ラストは愛を確認してハッピーエンド。

いたずらな愛の使者

ルーシー・ゴードン / 大田朋子

☆3＋α
普通のイマージュ
お互いやや意地張り目で堂々巡りでダレるけど
読後感はめちゃくちゃ良い

プレイボーイ卒業宣言 メディチ兄弟は罪作り Ｉ

リアン・バンクス / 大田朋子

購入。
『メディチ兄弟は罪作り』シリーズ1
プレイボーイ次男ヒーローとヒーローの息子の母親の双子の姉ヒロイン。
息子とヒロインがじゃれてるシーンが微笑ましい。

ディーヴァの復讐

テッサ・ラドリー / 大田朋子

前作「パンドラの海」読破。
ギリシアのリゾート王アンジェロと歌手のジェマ。
ヒロインは双子の妹を死に追いやった男に復讐を誓いプレイボーイ(噂)ヒーローに妹の振りをして近付く。
いつヒーローに正体がバレるのかとドキドキした。

億万長者からの招待

リアン・バンクス / 大田朋子

ヒーローが凛としたヒロインに惹かれていくシーンがどの場所でも素敵に見えた。
次作は気になってたヒロインの友達さんとヒーローの同僚の話みたい。本書で二人は出会ってて、その時のヒロイン(友達さん)がすごく可愛くて、次作が楽しみｗ

秘書の小さな秘密

ジェニファー・フェイ / 大田朋子

[けも]

いまひとつ。

ボスの子を妊娠する定番だけど、妊娠発覚したのは二人で診察を受けた時という珍しい展開。ヒーローは疑いもせず、結婚を申し込むけど、前の恋愛で酷い目に遭ったヒロインが頑なに拒絶、という話。ヒーローもヒロインも生い立ちが不幸で、過去の恋愛もそれぞれ失敗してるんだけど、ヒロインがやたらと頑固。異母妹にバカにされたり父親に冷たくされる描写なんかどうでもいいので他の部分にページ割いて欲しかった。気持ちが暗くなる話だった。幸せなのはエピローグだけ。