四方田犬彦のレビュー一覧

  • ゴダールと女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    気難しいゴダール論が多い中で、さらっと読めるゴダール論の新書。
    大島渚が
    「(自己変革が)到底不可能な女に、自己変革しろと迫るのがゴダールの趣味なのかもしれない。どうもゴダールにはそういう不可能へ寄せる情熱のようなものがある。そして美女たちは結局逃げ、ゴダール自身はそのことによって必然的に自己変革を迫られるという、ゴダール自身にとってはある意味でなかなか都合のよいシステムが出来上がっていて、だから私は、女房に逃げられるという一種の才能もこの世にあると感嘆したのである」
    と言っていたらしい。この文章を出発点として、ゴダールの奥さん又は周辺の女優について解説した本。彼女たちの詳しい経歴・人生とゴダ

    0
    2012年08月11日
  • ゴダールと女たち

    Posted by ブクログ

    ゴダール「映画史」を見るために読んだ本。
    しかしあまりに素人過ぎて読んだことが映画鑑賞に全く活かされず。

    ただ、これくらい気軽に読めるゴダール本はもっと増えてほしいです。

    0
    2012年05月26日
  • ゴダールと女たち

    Posted by ブクログ

     ジーン・セバーグ、アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンヌ=マリ・ミエヴィルの4人の女性の生涯を語ることで、ゴダールの作品に言及していくという試みに惹かれました。
     ゴシップ的な内容も多く、作品に対する批評も軽めでありますが、僕のような非マニアにはゴダールの作品をいったん俯瞰するにはとりあえずこれくらいでいいかと。
     あとはまぁ、岡崎京子のイラストが好いよな。しかしこれは反則気味。

    0
    2012年01月01日
  • 「かわいい」論

    Posted by ブクログ

    ライトな現代文化論。「かわいい」にはこういう面もあるよ、こういう面もあるよ。ホラ、「かわいい」って不思議じゃない?すごく興味深くない?と提案してくる。
    アウシュビッツの猫や双子の写真で言及しているように、「かわいさ」って残酷さや不気味さを示すときもあるよね。どういったときにそう思うのだろう。「美しい」という言葉にもそういう面はあるが、なぜだろう…と、こんな感じで作者の思惑にはまる訳ですねわかります。

    0
    2011年12月14日
  • 「かわいい」論

    Posted by ブクログ

     四方田さんによる書名どおりの内容の本。もはや「言わずと知れた」と形容したほうがよいかもしれないくらいに著名な一冊でございます。

     書名が全てを表しているように、日本独自の感性である可能性もある「かわいい」に関して網羅的に述べている。それこそ、連綿と続く日本文化の中の「かわいい」を紡いでみたり、一般的に「かわいい」がどう捉えられるのかを論じてみたり、メディアがどう「かわいい」を利用しているのかを眺めてみたり、世界に広がった「かわいい」を見てみたり。四方田さん自身も述べているように、雑多な印象を受けないわけではありませんが、「かわいい」がこうして論われたこと自体が大切なことなんだろうなあ。
     

    0
    2011年09月24日
  • 「かわいい」論

    Posted by ブクログ

    途中、飽きてしまい読み進まない部分があったが、
    ひとつの考察として読めて良かった。
    しっくりくるところと全く響かないところが極端にあった。

    0
    2013年03月25日