深田祐介のレビュー一覧

  • 大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して

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    本書「大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して」は1991年に書かれた『黎明の世紀: 大東亜会議とその主役たち』を大幅加筆し新書版として出版された書籍である。筆者の深田 祐介氏のあとがきから、出版当初は侵略戦争の正当化であるといった評価もあったことがわかる。今では太平洋戦争も戦後80年に迫り、様々な研究や書籍から、単なる日本のアジア侵略戦争という側面だけでなく(勿論そうした側面はあっただろうが)、アジアの植民地主義を進める欧米諸国の思惑などが複雑に絡み合い、そこに至る開戦の背景などから、やむにやまれぬ事情なども窺え、様々な理解のされ方がなされるようになった。
    『思惑』という言葉は「意図」

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    2024年09月29日
  • 大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して

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    大東亜会議とは、敗戦色が濃くなった1943年11月に開催された日本への協力国である、ビルマ、満州、中華民国、タイ、フィリピン、自由インドの首脳を集めた国際会議である。
    大東亜共栄圏とは、その提唱を唱えた東条英機からみると、アジアの満州化であった。だが、日本以外の当時国から見ると、旧宗主国である、英米仏蘭の勢力を駆逐し、独立を成し遂げるためになった一つのきっかけである。
    大東亜共栄圏の確立とは、松岡洋右が日本の戦争を正当化し、方向づけるためのスローガンであり、西欧の植民勢力をアジアから駆逐、アジアを解放するというものであった。

    ・日本を大東亜戦争に追いやった原因は、ハルノートであり、ABCD包

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    2022年05月30日
  • 炎熱商人(下)

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    天然林伐採の環境面での問題点は全く出て来なかったが、資源の搾取に繋がっているのではないか、という問題意識は通底にあったように思う。
    それが伏線となって、衝撃のラストに繋がる。
    重たい結末であるが、読後感は爽やかである。
    それはヒロインが日本を尊重してくれたからなのではあるが。

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    2022年04月13日
  • 炎熱商人(上)

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    以前から気になっていた、木材貿易に関わる商社マンの経済小説。戦前戦後のフィリピンとの関係を、日本人と日本組織論を軸に描く。
    ラワン材の切り出しの話しなど興味深いが、当然ながら環境保全の話しは出てこない。
    タスマニア物語の登場を待つ。

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    2022年04月04日
  • 大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して

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    [演出か、道標か]1943年11月、アジアから6名の首脳の参加を得て執り行われた大東亜会議。「自存自衛」が前面に出ていた日本の戦争目的を「大東亜共栄圏の創設」へと急激に転換することにつながったその会議の内幕を記した作品です。著者は、直木賞受賞作家にして外交問題についての言及も多くなされている深田祐介。


    先の大戦についての作品は多くあれど、大東亜会議に焦点を集中させながら、戦争下のアジア諸国と日本の関係を見つめ直した一冊ということで非常に興味深く読み進めました。一方,著者は大東亜会議とそれに伴う大義を、戦後構想を含み得るものとして高く評価しているのですが、個人的には、そこまで高く評価し得るよ

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    2017年04月17日
  • 大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して

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    連合国の一方的な視点による東京裁判の功罪。未だに尾を引く日本人の自虐的歴史観を客観的に見直すべきだと思う。

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    2016年12月20日
  • 大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して

    購入済み

    大東亜会議の意義

    目が覚める思いがした。作者はこれを教材として成人教育をしたいと書いておられるが、まことに共感する。

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    2014年01月12日
  • 炎熱商人(下)

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    昭和40年代、反日感情が色濃く残るフィリピンでの日本の商社の物語。25年前に一気読みした覚えがあり、ふと思い出し古本を探して再読。面白かった。実話がベースで某商社ではバイブルになっていたとか。

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    2012年07月23日
  • 炎熱商人(下)

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    昔の直木賞作品らしいけれども、ここまで読み応えある直木賞作品をかつて読んだことがない!
    人間は崇高な理想を持ちたい、でも持てない、立派にいたい、でもおろかな事をしていしまう。そんな理想と現実に揺れ動く登場人物たちが懸命に仕事して、生きている。
    随時にちらばる、エピソードの対比と繰り返し、強い作者の想いが伝わってくるようだ。

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    2011年12月04日
  • 炎熱商人(上)

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    商社とフィリピンの話が好きならおもしろいと思う。1970年くらいの時代がよくわかる。テレックスとか。

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    2019年04月20日
  • 炎熱商人(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。フィリピンでのラワン材買い付けと、現地のリーダーに抜擢された日系人の戦時中の思い出をクロスさせつつ、ドラマチックに描く。

    なかなか分厚い本なのだが、文章もストーリーも平易で、かつドラマチックなもんだから、スムーズに読めるだろう。主人公としてはフランク佐藤と石山の2つの視点があるものの、混乱するような記述は無い。

    初めて海外赴任になった石山のドタバタ、フランクはフランクで赴任そうそう嫌なやつに絡まれるし、過去の思い出でも、尊敬できる人物と好ましくない人物との間で揺れるという、コントラストがはっきりした、映画のようなストーリー展開は流石である。

    本巻最後で

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    2017年03月27日
  • 暗闇商人(下)

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    2011 2 17
    面白すぎて、稟議で徹夜続きでも、帰りのタクシーで読んでしまった。
    三井物産の事件、初めて知った。
    こやって素敵な誰かに見初められたいなー。

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    2011年02月19日
  • 暗闇商人(上)

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    2011 2 14
    こわい、こわい、こわい。。。
    やっぱり平凡な生活が一番。
    ちょっと物語の進展がすごすぎて、もはや商社ビジネスというよりも、山崎豊子ワールドに近いかも。
    「朝起きて、一番会いたくない人に会いに行く」はここから来てる⁉

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    2011年02月19日
  • 炎熱商人(上)

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    去る5月23日に天皇皇后両陛下が、神奈川にお越しくださり、南足柄市と箱根町で 「第61回全国植樹祭」 が開催されましたことは、すでに新聞各紙で報道されています。また、浜銀総合研究所の月刊誌 「ベストパートナー」 5月号では 「森林再生への道を探る」 のテーマで、登山家で医師の今井 道子さん、神奈川県副知事の小野 義博さん、東京大学教授の永田 信さんが鼎談し特集として掲載されています。 私も以前から、木材は人間の健康に良いから積極的に建材として使用したいと思っていましたし、現実に私達の設計した「幼児の城」…

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    2010年06月29日
  • 炎熱商人(下)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。厚い本ばかりで難儀中。

    折り返しの下巻。順風満帆から嫌な奴出現。どう見ても危ない商談相手に、嫌な奴が組んで嫌な予感しかしないという、「起承転結」の見本のような展開で、安定感が感じられるストーリーである。

    が、上巻からのもっとも重要な課題が1つ残されている。それは「これ、オチってどう落とすの?」。

    下巻も後半になってくると、きな臭い感じになっていくのでようやくわかった。あとがきにも有るが「フィリピン邦人襲撃事件」の長い長い前フリだったわけだ。

    普通の人は、裏表紙の要約を読んで理解して読むのだろうが、まったく読まないのがこちらの読書コーナーなので、オチな

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    2017年04月28日
  • 炎熱商人(下)

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    親父に勧められて新幹線で読む。経済小説としては並。事実だということに驚愕。同時期に親父はフィリピン勤務していたので、人生の衝撃事件として忘れられないという

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    2011年04月13日