白戸圭一のレビュー一覧

  • アフリカを見る アフリカから見る

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    最近読んだ本の中で一番面白かった。
    最後の対談の「選択」と「集中」はアフリカへ進出のキーワードとなりうるし、自分の仕事にも生かせるキーワードであった。

    ・ケニアにおけるキャッシュレス決済の普及
    ・ケニアの携帯普及率は2017年に92%
    ・アビー首相
    ・エチオピア⇔エリトリア
    ・無意識のうちにアフリカを「常に援助し、啓蒙する対象」として捉えている
    ・コートジボワール、「イボワリテ民族主義」、愛国主義・排外主義
    ・集団極性化
    ・アフリカの国々は植民地時代に宗主国によって設定された境界線を引き継ぐ形で独立したため、国内に多数の民族が暮らしている
    ・そのため、「民族」を単位に凝集するケースが多い

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    2020年09月08日
  • アフリカを見る アフリカから見る

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    日本の外交戦略-マルチ外交、国連中心主義外交-とアフリカの関係が、よく理解できた。
    『アフリカは実は、アフリカだけではなく、いろいろと他の問題を炙り出すと同時に、他の外交案件に影響を及ぼす。アフリカにはいろんな可能性があるのに、それを掘り起こせていない。』

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    2019年12月21日
  • アフリカを見る アフリカから見る

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    勉強になりました。右の鎖国と左の鎖国、正にその通りだと思います。変な言論状態ですよね。 南スーダンの話も、ホントにスーっとマスメディアから消えて行きましたけど、確かに本質は日報問題なんかではありませんよね。日本のあるべき姿をきちんと見据えた議論が必要だと感じました。 中国はアフリカで評価されているという現実も然り。 こういう真っ当な視点からの報道、言論がなされる事を期待します。 アフリカの簡単な地図が掲載されれば、より読みやすくなると思います。

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    2019年12月10日
  • ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織―

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    アフリカってどうなってるかというのは日本にいると本当に見えない。中国がアフリカで伸びているのもなんか理解できた。この人注目していこう。

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    2017年10月02日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    初版が2009年。まだ3年経ってない。
    取材期間は2004年~2008年。まだ10年経ってない。

    南アフリカ、モザンビーク、ナイジェリア、コンゴ、スーダン、ソマリア。

    日本に生まれたことに感謝しながら、それを活かさなきゃと思わされましたさー

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    2012年04月30日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    衝撃だった。アフリカとはこれまで遠く関心の無い地域であったが、こんなにも恐ろしいとは。この取材を敢行した著者を心から賞賛したい。

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    2012年01月18日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    しっかりと、時には体当たりで取材されていて、いい本だと感じた。
    新聞では満足に読めないアフリカの中の一つの国で起きた紛争の理由など、非常にわかりやすく解説されている。
    遠い地域の話ではあるが、決して他人事ではないと感じた。

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    2011年07月29日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    34ページ
     彼は「南アが抱える最大の問題の一つは、南アに流入した外国人による犯罪だ」と助言してをくれた。
      ◆助言してをくれた→助言してくれた

    193ページ
     この壁を破り、政府系民兵から何らかの話を聞けるがどうか。
      ◆聞けるが→聞けるか
     国連人道問題調整官事務所(ORCHA)
      ◆ORCHA→OCHA
        ※Office for the Coordination of Humanitarian Affairs

    313ページ
     二男は出生児に重い新生児黄疸に罹っており、
      ◆出生児に→出生時に

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    2010年12月07日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    ★あえて資源ではなく暴力を切り口に★サッカーW杯や資源ブームで夢のように語られるアフリカだが、統計データだけでは見えない現実が南ア駐在記者の視点から見えてくる。資源があるから逆に混乱を呼ぶコンゴやスーダン(スーダンには2000年代前半から中国石油企業が進出していたとは知らなかった)、石油を盗み犯罪を世界に輸出するナイジェリア、南アの貧富の差、そしてソマリアの無政府状態。アフリカ好きが単に持ち上げるのではなく、またインチキ投資家が成長大陸ともてはやすのでもなく、資源の裏にある現実にしっかりと足を置いている。それにしても2007年ごろの混乱の極みのソマリアの携帯電話会社で中国人技術者が働いていると

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    2010年09月06日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    どうしてもアフリカの貧困地帯というと報道が乏しいせいもありどうしても他の世界と隔絶しているように思えるのを、実際に足を踏み入れてみると反政府組織の類でもさまざまなハイテクを使いこなして世界中とつながり、金銭的な援助も受けているのを解き明かしているのがおもしろくスリリング。

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    2010年05月20日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    p.38「一方に『奇跡』と賞賛される復興と成長。他方に、国境を越え、南ア国内で犯罪に手を染める人々。モザンビークを巡る二つの矛盾した像が、私の中で焦点を結ばない。ヨハネスブルクの真ん中で銃撃戦を展開し、一歳の赤ん坊の頭を打ち抜くような男たちは、単なる『例外的な悪人』なのだろうか。1人1人の犯罪者が背負う個人史に、何か共通する社会的背景は存在しないのだろうか」

    生まれつき善でいられることが出来た人間にとって、悪と言う存在は、いやしむべき裁かれるべきものである。「悪人」とは何故できたのか?個人的な問題に帰せるものか。生まれついての悪か、我々とは何ら関係のない、全く別の存在か。
    個人的背景を辿ると

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    2010年05月15日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    日本人によるアフリカルポ本では、元朝日新聞記者の松本仁一さんが有名ですが、こちらは毎日新聞記者の約4年の現地特派員としての取材経験を元にしたルポです。

    南アフリカ、ナイジェリア、コンゴ、スーダン、ソマリアの惨状が描かれています。
    どうしてこうなってしまうんでしょうね、というのが第一の感想になってしまいます。そこで終わったらいけないのしょうが。

    松本さんの方が味がある文章で好きですが、これはこれできちんとした取材でよいかと思います。

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    2009年12月27日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    先進世界の繁栄と途上国世界の貧困を結ぶ「暴力」という負のイメージ。
    素晴らしい自然や大きな喜びを与えてくれるアフリカの、近年身近になりつつある「負の一面」を描いた一冊。
    先進世界の端に生きる身に、重いものがのしかかって来ます。

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    2009年12月11日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    毎日新聞の記者である著者が4年間のヨハネスブルグ特派員時代にアフリカ大陸を駆けまくった取材記録をまとめたルポ。

    アフリカの貧困・暴力レベルは日本じゃ考えられない。北斗の拳の「19XX年」はアフリカですでに実現していた。

    そして、著者の記者魂に感動。密入国もあれば、傭兵を雇っての潜入取材とすさまじい。よく無事だったなと思う。

    南アフリカのサッカーワールドカップって実現できるのか、心配になる。

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    2009年12月10日
  • はじめてのニュース・リテラシー

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    良い内容だが、大人向け。プリマー新書なので子ども向けを想定して読み始めたが、大人が読む方がいい。
    情報の受け手でありアマチュア発信者であるところの一般市民に向けた本であるかのように始まるが、著者が最も熱を入れて語っているのはジャーナリズムとマスコミの裏事情。大人にとっては興味深いが、子どもたちに見せるのはまだ早い。全体的に著者の思いが入りすぎているところも気になる。

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    2024年03月17日
  • ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織―

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    2014年に数百人の女子生徒を誘拐したテロ組織、ボコ・ハラム。自分もそれではじめて聞いた名称だった。
    だが、それ以前にもそれ以後にも多くの残虐な活動をしている。それが先進諸国でなぜ話題にあがらないか。逆にどういう事件だとニュースになるのか、という分析が丁寧になされている。
    ナイジェリアの国の成り立ち、政治の不安定性、イスラム教とキリスト教。イスラム教の中での対立。とてもわかりやすく解説されている。
    また、後半のサブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南の地域)の現状と今後の展望も大変興味深かった。
    人口の3分の1がサブサハラアフリカになるという人口予測には驚かされた。haあたりの生産量など、分析が細

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    2022年11月28日
  • はじめてのニュース・リテラシー

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    情報を正しく見極めるために読みました。
    私の解釈が混ざってしまいますが、この著者の大まかな主張は、既存マスメディアにも問題はある。
    しかし、SNSを通しての情報はフェイクニュースの確立がマスメディアにくれべて高いので、それのみを用いての情報収集は陰謀論に走りやすいこと。
    マスメディアはあくまでも、視聴者、読者に受ける情報を発信している結果、重要だけど報道されないニュースが生じるわけであって、別に権力で操られているわけではないこと。よって、安易にマスゴミと批判することは間違っていること。という感じですね。
    公正的には、リテラシーの高め方ははじめと終わりに書いて、一番濃く書かれているのは、マスメデ

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    2021年08月27日
  • アフリカを見る アフリカから見る

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    アフリカについての知識がアップデートされた。
    日本語だけではどうしても偏って報道されることがあり、様々な言葉で情報を得ることも大切だと認識した。

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    2021年02月04日
  • アフリカを見る アフリカから見る

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    今までアフリカの知識が全く、入門書として読んだ。
    現在の日本や中国とアフリカ諸国との関係が分かった。アフリカへの進出は中国よりもかなり遅れていて、もう対等になるのさえ難しい。それは日本人の今までのアフリカへの関心の低さと政府の無能さが関与している。

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    2020年06月14日
  • アフリカを見る アフリカから見る

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    ★アフリカ好きなんだが★2100年には人口上位10か国の半数がアフリカの国(ナイジェリア、コンゴ民主共和国、タンザニア、エチオピア、ウガンダ)になるという予想は全く知らなかった。たかだか80年後に全く違う地勢が待っている。ただアフリカの日本にとっての重要性はなかなかぴんと来ない。経済発展はしているし、固定電話を通り越して携帯電話が一気に普及するなど新しいビジネスが生まれていることは理解できても、経済規模からしても日本からはやはり遠い。著者が力を込めれば込めるほど、「アフリカ専門だからでしょ」となってしまう。

     そのあたりを結果として冷徹に示すのが、アフリカ専門ではない篠田英朗氏が著者との対談

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    2020年02月25日