白戸圭一のレビュー一覧

  • ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織―

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    アフリカのことは筆者の言うように遠い世界の出来事であまり知らなかったが,このような過激な組織のことを成立時から書かれたものを見ると,歴史の必然とも言えるのかもしれないが,何かできたのではないかという思いにかられる.とにかく弱者を虐げる者に正しいものがあるはずもない.そして,日本が結構お金を出していることにも驚いた.このお金が武器や爆弾に変わらないことを信じたい.

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    2017年10月05日
  • ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織―

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    女子生徒271人の拉致、イスラム国以上の殺戮など世界で最も人を殺した武装組織と言われるボコハラム。

    日本ではほとんど知られていないが、本書を読むとその実情がわかる。

    中でも驚きなのが推定支持率5%という点。
    なぜ殺戮を繰り返すボコハラムが世論を集めることができるかが疑問だったが、根強い治安当局への不信、とあって、現状が悪いことでそれを壊してくれるものに期待が高まるのだということを理解した。

    ボコハラムはグローバルなテロ組織に成長しているとのことでいつまでも無関係ではいられないのかもしれない。

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    2017年10月17日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    ネタバレ

    アフリカの現状を現地に赴任している新聞記者の方が書いた本。知らない分野だったので興味深く読めた。実体験によるリアルな話のように思えた。

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    2013年06月26日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    アフリカを暴力の側面から取材したルポ。「誰もが一様に貧しい社会では犯罪、特に組織犯罪は成立しにくい。巨大な所得格差が生じた時、貧しい側は犯罪を通じて『富』にアクセスしようとする」国として資源等による潜在的なパワーを持つアフリカ各国が、貧困から這い上がれない理由を示唆する象徴的な言葉だと思う。暴力のみでアフリカは語れないが、アフリカを語るには外せないキーワードを追っている。

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    2012年09月16日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    毎日新聞記者が書いた南アフリカ、ナイジェリア、コンゴ、スーダン、ソマリアの犯罪組織や紛争についてのルポルタージュ。アフリカの暴力に焦点をあて、アフリカで発生している様々なテロや紛争が、地球の裏側の限られた地域だけで起こっていることではなく、先進国や近隣諸国とのグローバルな関係性の中から生まれ、影響を与えていることに気づかされる。

    ただし、巻末で著者自身が指摘しているように、アフリカの多様な側面やプラスの面から目を背け、暴力的な側面にのみ焦点を当てることでステレオタイプや偏見を助長しかねないという点には、やはり留意が必要だろう。決して、ここで書かれていることだけがアフリカの真実ではないし、巨大

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    2011年07月23日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    毎日新聞 ヨハネスブルク支局 サハラ砂漠以南の南アフリカ48カ国をひとりでカバー 朝日、読売、共同とあわせても4人しかない

    ナイジェリア 犯罪輸出国

    アフリカ 無政府状態 暴力 貧困

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    2009年12月13日
  • ルポ 資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄

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    著者は、白戸圭一氏である。立命館卒で、毎日新聞の記者である。
    その氏が、04年から08年まで特派員としてアフリカに滞在し、取材を続けてきた
    総括が本書である。

    本書の目的は”アフリカが如何にひどい有様か”を伝える事であると言え、
    また、先日、アフリカの経済発展の未来を良い方向で捉える一冊を読んだが、その裏で
    どのような事がおこり、なぜ経済発展が可能であるのかを知るべき一冊と言えそうだ。

    アフリカは、その経済発展の裏で多くの事を犠牲にしている。
    その内容は、貧困・戦争・略奪・売春等々、かなり酷い状態である。
    それは、統計からでは伺えない真実であり、氏の何年にも渡るレポートとう事実から、
    一層

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    2009年10月11日