白戸圭一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毎日新聞記者が書いた南アフリカ、ナイジェリア、コンゴ、スーダン、ソマリアの犯罪組織や紛争についてのルポルタージュ。アフリカの暴力に焦点をあて、アフリカで発生している様々なテロや紛争が、地球の裏側の限られた地域だけで起こっていることではなく、先進国や近隣諸国とのグローバルな関係性の中から生まれ、影響を与えていることに気づかされる。
ただし、巻末で著者自身が指摘しているように、アフリカの多様な側面やプラスの面から目を背け、暴力的な側面にのみ焦点を当てることでステレオタイプや偏見を助長しかねないという点には、やはり留意が必要だろう。決して、ここで書かれていることだけがアフリカの真実ではないし、巨大 -
Posted by ブクログ
著者は、白戸圭一氏である。立命館卒で、毎日新聞の記者である。
その氏が、04年から08年まで特派員としてアフリカに滞在し、取材を続けてきた
総括が本書である。
本書の目的は”アフリカが如何にひどい有様か”を伝える事であると言え、
また、先日、アフリカの経済発展の未来を良い方向で捉える一冊を読んだが、その裏で
どのような事がおこり、なぜ経済発展が可能であるのかを知るべき一冊と言えそうだ。
アフリカは、その経済発展の裏で多くの事を犠牲にしている。
その内容は、貧困・戦争・略奪・売春等々、かなり酷い状態である。
それは、統計からでは伺えない真実であり、氏の何年にも渡るレポートとう事実から、
一層