武田鉄矢のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
竜馬、江戸に行く。 竜馬は日本一の剣士になるために江戸への修行を志願した。当時、「日本一」という観念は地方の藩にはなかったという。藩が今で言う国のようなものだったからだ。そのときに竜馬は日本一を目指し、それを行うために江戸に行く。竜馬は江戸で黒船や吉田松陰、佐久間象山などの当時の重要人物と出会う。階級差別の激しい土佐の田舎と都会の江戸は違う。郷士の竜馬は藩士に認められ行動を共にする。黒船の襲来を経験し、竜馬の見識は広がった。その後、吉田松陰は黒船に乗り込もうとした罪で幕府に罪を問われる。このような熱い人物の存在がその後の日本を支えたのだと思う。
そういえば、なんとなく思い出したのだが、明治時 -
Posted by ブクログ
3年B組 金八先生に教養を習う
タイトルのドラマ主演で知名度の高い武田鉄矢さん。
私はラジオを聞かないので知らなかったのですが、「今朝の三枚おろし」というラジオ番組を20年以上やっておられるそうです。
その番組は、武田さんが知らないジャンルの本を1冊読み、そこから学んだことやご自身が知っている関連事項をお話するというもの。
この本は、その内容を書籍化したものです。
1冊の中で数冊の本が紹介されているため、様々な分野の(自分にとって)目新しい情報をいくつも得られて楽しく読めました。
驚くのは、武田さんの理解力の高さと知識の豊富さ。時には難しい理論に挑戦されるのですが、既知のことと結びつ -
Posted by ブクログ
退職してから,文化放送のラジオ番組『武田鉄矢・今朝の三枚下ろし』を聞くようになりました。これ,たまたまクルマのラジオでやっていたのを聞いたわけです。毎朝,8時20分~30分まで放送されるこの番組の時間は,現役の時には既に勤務が始まっているので,その存在さえも知りませんでした。
聞き出すと,毎日聞きたくなってきて,あとでPodcastでも聞けることが分かり,今では,散歩をしながらスマホで聞いています。女性アナウンサーの水谷かなさんのツッコミも面白く,ついつい聞き入ってしまいます。
本書は,その番組の話題を本にまとめたものの2冊目です。ですから,内容は刺激的で面白いのですが,残念ながら水谷香 -
-
Posted by ブクログ
エッセイ集タイトルに惹かれて読んだのだが、単行本時代は「西の窓辺へお行きなさい 「折り返す」という技術」だったそうで、具体的にこのタイトルのエッセイがあるわけではない。ちょっと騙されたような。
それでも内容はラジオの喋りよりも硬派な感じで読み応えがある。どこかかどわかされてる感じもあるのですが。最初が家族のことで、やっかいものだった兄の描写がリアル。高度成長期は成功するが、バブルの崩壊で破綻。最後のお母さんのマネジメントで過ごす。そしてガンの床。それでも会社を興すとほらばかり吹いていたとのこと。大動脈の手術を受けて、身体を拭いてもらいながら、日本の医療の技術の高さが宿っていたとか。他にはしだ -
Posted by ブクログ
2018/12/9
ラジオ三枚おろしから、武田鉄矢さんの論が好きになり、この本含めていろいろ取り寄せました。老人のための保健体育、「老い」を学ぶ、老いから学ぶ。人生を時計に見立てれば暮れ、登山に見立てれば下り その難しさを語る。
しかし、人生に「ここまで」はないのかなと思ったり。
人生の大半の出来事は、時を経て学びとなる。
人と接し、自分と接する。
この本は
年を重ねるときっと感じ方が大きく変わるものでしょう。
災害と病気と、人との出会いと歴史
そのさまざまを包括して語る氏の文章を我が物とするのはまだ先のことだけども、日々精進せねばと
強く心に響かせる本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまたうじうじやってる薩長(笑)。そして勝先生と家茂将軍。好きなシーンです。竜馬同様、かなり柔軟に見える中岡のバックボーンに興味がわいてきました。竜馬と同じように活躍しているのにあまり取り上げられませんよね。なぜだろう……。
----------
竜馬は長州からの米を薩摩に運ぶが、薩摩藩はただ長州と幕府の戦を見守っているだけであると米を受け取らず、今度、その米を長州に返しに行くと、桂は一度進呈した米を戻す事は出来ないと言う。そこで竜馬は、航海術にたけた海援隊と米を商売しようと提案、桂も快くこれを引き受けた。一方、とうとう幕府から海軍大将を命ぜられた勝だったが、危篤状態の将軍家茂が勝を側から離 -
Posted by ブクログ
ネタバレ竜馬の手の痛みと寒さがこちらにまで伝わってくるような切迫した描写。まさか薩長同盟が成立してすぐこんなことになるなんて、まさに天と地。西郷さんの男気が爆発してかっこよかったですね。それまでは桂さんとともにうじうじしてたけど(笑)。
----------
両藩の意地の張り合いで進展しない薩長同盟だったが、竜馬の立ち会いによってやっと成立した。大仕事を終え、竜馬は寺田屋のお竜のもとへ忍びに行くが、幕府からの追われの身である竜馬はここで、伏見奉行に見つかり襲撃を受けてしまった。この襲撃で手に重傷を受けたものの、西郷や長州の三吉らのおかげで捕らわれることなく、京の西郷の宿舎で養生する事となった。そし -
Posted by ブクログ
ネタバレ薩長同盟。ここではまだ成らないけれど、いかにすごいことなのか、いまの時代ではあまりぴんと来ない。薩摩と長州が手を結べばいいのにと考えていた人は他にもいたかもしれない。ただ、それを実現させるのがどれほどしんどいか。教科書ではたった2~3行で済まされてしまっていたこの同盟が、どうやって結ばれるに至ったのか知れてよかった。
----------
長崎に設立したカンパニー亀山社中を陸奥らに任せて、竜馬は薩長同盟実現のため長州に向かった。薩摩に対する恨みがつのる桂、高杉をどうにか説得した竜馬は、また中岡が同じ考えを持ち、西郷を長州に連れてくることを知った。竜馬と桂、高杉は下関で西郷と中岡を待っていた