【感想・ネタバレ】アラ還とは面白きことと見つけたりのレビュー

あらすじ

「年を取る」ことは難しいけれど、面白い!

人生をどう終えていくか。定年後、あるいは定年を間近に控えて、その先をどう生きていくか。寿命が長くなった今だからこそ、それは多くの人にとって、大きな悩みとなっている。
俳優・武田鉄矢さんは40代半ば頃から、すでに人生の降り方について考えてきた。いつまでも人生を登ってばかりはいられない。だからこそ武田さんは、これまで出会ったさまざまな人、書物で出会った師とも言える人々から、学んできたという。

本書は、武田さんが著名人や歴史上の偉人、書物で出会った師から集めた言葉の数々をもとに、人生の降り方を考えたものだ。さらに武田さん自身の失敗や知られざるエピソードも、さまざま開陳されている。それもこれも、今の自分を作った道標だからこそ――

武田さんは文庫化にあたっての「あとがき」にこう綴っている。<「老い」とはなかなかの難敵。ライバルですぞ。その四年の間、「老い」に立ち向かう「術」を、そして「一念」を懸命にさがしております>。「老い」ていない人が読めば、将来に光明を。「老い」ている人が読めば、心が軽くなること間違いなし。

人生に迷った時に読みたい座右の書になるはずだ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

エッセイ集タイトルに惹かれて読んだのだが、単行本時代は「西の窓辺へお行きなさい 「折り返す」という技術」だったそうで、具体的にこのタイトルのエッセイがあるわけではない。ちょっと騙されたような。

それでも内容はラジオの喋りよりも硬派な感じで読み応えがある。どこかかどわかされてる感じもあるのですが。最初が家族のことで、やっかいものだった兄の描写がリアル。高度成長期は成功するが、バブルの崩壊で破綻。最後のお母さんのマネジメントで過ごす。そしてガンの床。それでも会社を興すとほらばかり吹いていたとのこと。大動脈の手術を受けて、身体を拭いてもらいながら、日本の医療の技術の高さが宿っていたとか。他にはしだのりひこ、高倉健、内田樹などの話。

0
2019年10月18日

Posted by ブクログ

2018/12/9


ラジオ三枚おろしから、武田鉄矢さんの論が好きになり、この本含めていろいろ取り寄せました。老人のための保健体育、「老い」を学ぶ、老いから学ぶ。人生を時計に見立てれば暮れ、登山に見立てれば下り その難しさを語る。
しかし、人生に「ここまで」はないのかなと思ったり。
人生の大半の出来事は、時を経て学びとなる。
人と接し、自分と接する。


この本は
年を重ねるときっと感じ方が大きく変わるものでしょう。
災害と病気と、人との出会いと歴史
そのさまざまを包括して語る氏の文章を我が物とするのはまだ先のことだけども、日々精進せねばと
強く心に響かせる本でした。

0
2018年12月09日

「ビジネス・経済」ランキング