酒井穣のレビュー一覧
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著者の曹操愛が余すことなく詰まった本書。
人口減少・貧困拡大が加速度的に進む今の日本を、後漢末期以降に準え、時代を制した英雄・曹操から学ぼうというのが基本スタンス。
そもそも、蜀義兄弟や諸葛亮孔明などと比べると得てして悪魔的なイメージで語られやすい曹操だけれども、それが脚色されたイメージである(一...続きを読むPosted by ブクログ -
必要なことがよくまとまっている本だと思う。中盤から後半にかけて、思わず唸ってしまいそうな整理もあった。53&57頁の整理は、色々使えそうだと思う。
・課長は、壊れたレコードのように、何度でも部下の仕事の価値を語るべき
・たった一度の人生で、偶然とはいえ、同じチームのメンバーとして長時間を共にするこ...続きを読むPosted by ブクログ -
戦略の教科書というと、横文字の用語やデータがたくさん出てきて難しい印象を持ちますが、本書は難しい事も簡単にわかりやすく書かれています。
旧版を読んだことはあるはずですが、ずいぶん昔なので新しい気持ちで読みました。
言われてみれば当たり前で大したことのないように感じることもありますが、そこに気づいて考...続きを読む -
だいたいこの種の本は何となく押し付けがましい感があるものだが,そういうところが感じられない.
純粋に教育や人材という視点で参考になる.
本筋とは違うが,人材育成に限らず,組織を維持・強化出来るかどうかはテクニックではなくて,思いなのかなと漠然と感じた .Posted by ブクログ -
ご機嫌な職場 酒井穣 (2011/8/26)
著書に、「はじめての課長の教科書」「あたらしい戦略の教科書」「日本で最も人材を育成する会社」等多数。
実務において、経営戦略と人事を専門としている著書。
経営にとって最重要の課題である職場の雰囲気。
それは絶対に明るい職場をつくる必要があると説いてい...続きを読むPosted by ブクログ -
ライトにビジネスに関する心理学用語とビジネスへの活かし方(の入口)を知るのによい本。
各キーワード毎に3〜4ページであり、興味のあるキーワードに関する部分だけ読むこともできる。
キーワード毎に参考図書が挙げられているため、ビジネス×心理学の入口として読むのが良いだろう。
人事に関する方、ビジネス上...続きを読むPosted by ブクログ -
人材育成を特に集中して行うべき「教育的瞬間」があるという指摘が興味深い。筆者は新人、部署異動直後などの「教育的瞬間」を指摘しているが、育成のために介入すべき瞬間を逃すと、一人で行き詰まり、成長のスピードが鈍化してしまう傾向があると感じた。
また、「この組織では、どんな能力を伸ばせば貢献できるの...続きを読むPosted by ブクログ -
どこまで信用していい内容なのかは不明だが、1つの明確な理論が書かれていることは確か。理解して活用できるところは活用する。
1.何のために育てるのか(人材育成の目的)
2.誰を育てるのか(育成ターゲットの選定)
3.いつ育てるのか(タイミングをはずさない育成)
4.どうやって育てるのか(育成プログラ...続きを読むPosted by ブクログ -
フリービット株式会社で人事を担当する著者の「人材育成」にまつわる知識やノウハウを書き散らした一冊。
非常に散漫で取り留めがないものの、何より著者のインプットが豊富で次々と新しい概念やフレームワークが出てきて、それだけで楽しめてしまう内容になっています。
「言ってることはあっちこっち飛んでるんだけどと...続きを読むPosted by ブクログ -
会社の成長には、若い人材の採用と育成が必要です。
しかし、どうやって会社を成長する人を育てる事ができるのか?
この本は、「何を目的に人を育てるのか」、「誰を育てるのか」、「いつ育てるのか」、
「どうやって育てるのか」、「誰が責任をもって育てるのか」
そして、「その成長をどうやって育成効果測定するの...続きを読むPosted by ブクログ -
企業買収後の企業融合(Post Merger Integration:PMI)の話を書こうとしたら、ひとつの企業の中でさえ統合が失われていることに気付き、職場コミュニティーを復活させようとした本。
MBA卒らしく、様々な組織理論が登場する。まずはマレーの欲求リストとマズローの欲求ピラミッド(生理、安...続きを読むPosted by ブクログ -
研修のデザインではなく経験のデザイン。自発意思を持つ人材を育てる必要性(理由)、育成方法、効果測定方法についてまとめた一冊。著者の勤務先であるフリービット社の事例、図表もあり分り易くまとめられている。メモ。(1)成長とは大きくなること。能力の成長には適度な居心地の悪さが必要。誰にニーズを意識してどん...続きを読むPosted by ブクログ
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色々とよいことが書いてある本です。たとえば、有能なリーダの条件として、ラム・チャランの「人を見る目」を紹介しているのですが、それは、
・ 自分よりも優れた人材を積極的に集めて活用する
・ タスクに対して能力が足りていない部下はためらいなく入れ替える
・ 人材間に発生する対立を予測し、見極め、解決...続きを読むPosted by ブクログ -
人材育成を任されている方、特に人事部の方をターゲットに書かれた本だと思います。
私が本書を読んだ理由は
①育成対象となる新人ビジネスマンになる上で、意識すべきことを明確にするため。
②就活生として「人材育成」を企業を選ぶ際のものさしの一つとして活用するため。
の2点でしたが、いずれも満たす...続きを読むPosted by ブクログ -
IT企業フリービットの戦略人事部長を務める筆者の人材育成教科書。 戦略立案は経営企画、戦略の実行は戦略的人事部の責任。 旧態然とした従来の人事部とは異なる。 日本で最も人材を育成する会社と自称するだけのことはある。 個々の内容に画期的なことがある訳ではなく、よくセミナーで聞かされる内容なのだが、ひと...続きを読むPosted by ブクログ
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・成功を収めているビジネスパーソンを100人集めて成功の要因を聞いたとして、共通して言えることは「彼らを成功に導いた原因は決して研修ではない」という事実だ。
・北京では研究開発をできる一流大学の人材で、新卒から3年目で年収150万円、30代前後のエース級人材でも300万円程度。英語も問題なくこなす...続きを読むPosted by ブクログ -
人育てについて知りたくて読書。
退職者を卒業生と扱うのは以前在籍した外資系業でも同じだった。社員自身が自分の頭で考えて行動し会社という資産、環境を活用して自分自身の市場価値を高めていくような人作りについて述べている。今に日本は高度経済成長期の会社員とは期待されるものも求められるものが異なっていると...続きを読むPosted by ブクログ -
明るい職場は「なんとなく生まれる」のではなく、「従業員一人ひとりが意識してつくりあげる」ものです。
まさに「なんとなく」読み始めて、ここまで論理立てて考え方が書かれていることに面食らった。
議論>対話>雑談
真剣すぎず自由すぎない「対話」が重要
職場 <=> 地域 コミュニティー
少子高齢化が進...続きを読むPosted by ブクログ -
「どうせ働くなら明るい職場の方がいいー」
この考えは間違いで、正しくは、
「“絶対”明るい職場でなければならないー」と。
ポジティヴな空間が良い成果を生むのは当然の事。
本書で取り上げられていた良い職場作りのための具体的施策は
すぐには行えないものばかりだが、考え方は参考になるばかり。
酒...続きを読むPosted by ブクログ -
よく「どうせ仕事するのならば明るい職場がいい」ということが言われますが、本書はそのレベルにとどまらず、経営層が認識すべき最重要課題として今日の日本企業が抱える問題の分析と具体的な対応策を提言しています。
「職場コミュニティ」が崩壊しつつある背景として、(1)個人の安全が脅かされる時代背景により、他...続きを読むPosted by ブクログ