酒井穣のレビュー一覧
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著者の曹操愛が余すことなく詰まった本書。
人口減少・貧困拡大が加速度的に進む今の日本を、後漢末期以降に準え、時代を制した英雄・曹操から学ぼうというのが基本スタンス。
そもそも、蜀義兄弟や諸葛亮孔明などと比べると得てして悪魔的なイメージで語られやすい曹操だけれども、それが脚色されたイメージである(一部悪魔みたいな顔もあるんだけどそれだけでは決してない)ことを証明しつつ、真の曹操像…軍略家、政治家、経営者、文筆家、芸術家など、マルチに一流として活躍した天才…を紹介している。
一部伝えられている残虐非道なエピソードに関しても、曹操ならそうすることのデメリットまでわかった上でやってそう。
それくら -
ネタバレ 購入済み
シンプルで明解
戦略の教科書というと、横文字の用語やデータがたくさん出てきて難しい印象を持ちますが、本書は難しい事も簡単にわかりやすく書かれています。
旧版を読んだことはあるはずですが、ずいぶん昔なので新しい気持ちで読みました。
言われてみれば当たり前で大したことのないように感じることもありますが、そこに気づいて考え行動しているか否かが重要です。
現在地、目的地を明確にし戦略をもって行動していくための、考え方、方法を学ぶことができました。
時折読み返し、仕事の進め方を振り返ろうと思います。
よい本をありがとうございます。 -
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ご機嫌な職場 酒井穣 (2011/8/26)
著書に、「はじめての課長の教科書」「あたらしい戦略の教科書」「日本で最も人材を育成する会社」等多数。
実務において、経営戦略と人事を専門としている著書。
経営にとって最重要の課題である職場の雰囲気。
それは絶対に明るい職場をつくる必要があると説いている。
本書は、明るい職場をつくるための方法論を考えるものであると同時に、企業の収益を改善するための戦略を考えるものでもある。明るい職場と企業の収益は密接に結びついているからである。
本書の構成は以下の3章
①ご機嫌な職場はなぜ失われたか
②ご機嫌な職場をつくるために
③ご機嫌な職場のつくり方
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人材育成を特に集中して行うべき「教育的瞬間」があるという指摘が興味深い。筆者は新人、部署異動直後などの「教育的瞬間」を指摘しているが、育成のために介入すべき瞬間を逃すと、一人で行き詰まり、成長のスピードが鈍化してしまう傾向があると感じた。
また、「この組織では、どんな能力を伸ばせば貢献できるのか、成功できるのか」といった若手の問いかけに答えられない組織はやがて衰退する、との指摘も興味深い。
また、新しい業務を経験させる際に、準備段階から順番に経験させるのではなく、プロジェクト完成の最終段階を最初に経験させ、成功の喜び、充実感を経験させた後で、少しずつ関わるタイミングを早めていき、最終 -
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どこまで信用していい内容なのかは不明だが、1つの明確な理論が書かれていることは確か。理解して活用できるところは活用する。
1.何のために育てるのか(人材育成の目的)
2.誰を育てるのか(育成ターゲットの選定)
3.いつ育てるのか(タイミングをはずさない育成)
4.どうやって育てるのか(育成プログラムの設計思想)
5.誰が育てるのか(人材育成の責任)
6.教育効果をどのように測定するか
1.何のために育てるのか(人材育成の目的)
企業理念の浸透のため
2.誰を育てるのか(育成ターゲットの選定)
積極的学習者(10%):習慣・本性・欲望として学ぶ。拡張的知能観を持つ
消極的学習者(60%): -
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ネタバレ企業買収後の企業融合(Post Merger Integration:PMI)の話を書こうとしたら、ひとつの企業の中でさえ統合が失われていることに気付き、職場コミュニティーを復活させようとした本。
MBA卒らしく、様々な組織理論が登場する。まずはマレーの欲求リストとマズローの欲求ピラミッド(生理、安全、親和、自我、自己実現)を用いて、高度成長期の日本が下層欲求が満たされ夢につながる自己実現欲求を追う余裕があったのに対し、こらからの日本では安全への欲求を自己責任で満たす必要があり親和の欲求が弱体化していると分析。自己実現が声高に叫ばれる昨今だが逆に安全の欲求が満たされないというジレンマがあるのだ -
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研修のデザインではなく経験のデザイン。自発意思を持つ人材を育てる必要性(理由)、育成方法、効果測定方法についてまとめた一冊。著者の勤務先であるフリービット社の事例、図表もあり分り易くまとめられている。メモ。(1)成長とは大きくなること。能力の成長には適度な居心地の悪さが必要。誰にニーズを意識してどんな能力を高めるかという視点が必要(2)伸びる人材の共通点(高畠打撃コーチ)、素直である。好奇心旺盛である、忍耐力があり諦めない、準備を怠らない、几帳面である、気配りが出来る、夢を持ち、目標を高く設定できる、(3)意識的なアウトプット、記録をつけて経験を積むことで、何か記憶しておくべきことはないか、好
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色々とよいことが書いてある本です。たとえば、有能なリーダの条件として、ラム・チャランの「人を見る目」を紹介しているのですが、それは、
・ 自分よりも優れた人材を積極的に集めて活用する
・ タスクに対して能力が足りていない部下はためらいなく入れ替える
・ 人材間に発生する対立を予測し、見極め、解決する
というものだそうです。
確かに、そのようなリーダが成果を上げそうです。
ところで、2番目の部下の切捨ては、日本にはなじまない考え方かもしれません。
河合隼雄の本によると、父性原理に基づく西洋の近代社会では、「各人は自分の能力の程度を知り、自らの責任においてその地位を獲得してゆくこと」 -
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人材育成を任されている方、特に人事部の方をターゲットに書かれた本だと思います。
私が本書を読んだ理由は
①育成対象となる新人ビジネスマンになる上で、意識すべきことを明確にするため。
②就活生として「人材育成」を企業を選ぶ際のものさしの一つとして活用するため。
の2点でしたが、いずれも満たすことが出来ました。
「何のために育てるのか」「誰を育てるのか」「いつ育てるのか」「どうやって育てるのか」「誰が育てるのか」「教育効果をどのように測定するのか」というバランスのとれた構成になっており、人材育成について俯瞰するにはちょうどいい一冊となりました。
以下、備忘録
◆企業の存続 -
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IT企業フリービットの戦略人事部長を務める筆者の人材育成教科書。 戦略立案は経営企画、戦略の実行は戦略的人事部の責任。 旧態然とした従来の人事部とは異なる。 日本で最も人材を育成する会社と自称するだけのことはある。 個々の内容に画期的なことがある訳ではなく、よくセミナーで聞かされる内容なのだが、ひとつのまとまりとして示されると元気が出る本。
人材の現場への放置を意味したOJTの終焉
人材育成の実務は研修のデザインではなく経験のデザイン
グローバル化で平均的職務の海外アウトソース化
規律と動機付け
成功体験を積ませつつ難易度を上げていくバックワードチェイニング。
脱皮できない蛇は滅びる(ニーチェ -
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・成功を収めているビジネスパーソンを100人集めて成功の要因を聞いたとして、共通して言えることは「彼らを成功に導いた原因は決して研修ではない」という事実だ。
・北京では研究開発をできる一流大学の人材で、新卒から3年目で年収150万円、30代前後のエース級人材でも300万円程度。英語も問題なくこなす。グローバル化の中で、日中の賃金格差は平均給与300万円を下回るレベルで均衡するだろう。
・「顧客志向」の信念が経験学習の効果を左右する。
(顧客にありがとうと言われても嬉しいと感じられない、と言っている社員。強みを発揮できる視点を探してあげれば解消できるかと思ったが、伸び悩むかな。。)
・人は -
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人育てについて知りたくて読書。
退職者を卒業生と扱うのは以前在籍した外資系業でも同じだった。社員自身が自分の頭で考えて行動し会社という資産、環境を活用して自分自身の市場価値を高めていくような人作りについて述べている。今に日本は高度経済成長期の会社員とは期待されるものも求められるものが異なっていると思う。
キャリアパス、職歴は自分で切り開いくていくと必要性を感じる人材が市場価値を高めていくのだと思う。会社、組織としては自燃型人材をどう育成していくかそのための訓練、トレーニングが今後必要とされ求められると思う。
読書時間:約45分
本書はバンコクのブックオブワールドで購入しました。
(20 -
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明るい職場は「なんとなく生まれる」のではなく、「従業員一人ひとりが意識してつくりあげる」ものです。
まさに「なんとなく」読み始めて、ここまで論理立てて考え方が書かれていることに面食らった。
議論>対話>雑談
真剣すぎず自由すぎない「対話」が重要
職場 <=> 地域 コミュニティー
少子高齢化が進むと地域コミュニティーが重視される
インターネットに距離の破壊により「職場」という概念がなくなるかも。
業務支援、内省支援、精神支援
上司の仕事が業務支援だと思いがちだが、
実際には業務支援は部下の成長には結びついていないと思われ、
精神支援のほうが能力向上に紐付いている。
組織は目的を達成す -
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ネタバレよく「どうせ仕事するのならば明るい職場がいい」ということが言われますが、本書はそのレベルにとどまらず、経営層が認識すべき最重要課題として今日の日本企業が抱える問題の分析と具体的な対応策を提言しています。
「職場コミュニティ」が崩壊しつつある背景として、(1)個人の安全が脅かされる時代背景により、他人に構ってられない。(2)インターネットの普及により職場外にコミュニティが形成されてきている。(3)業績や効率性が重視されるあまり非公式コミュニケーションが軽視されている。 という3つの問題点が挙げられています。
こうした問題点を踏まえて、9つの理論を応用して具体的な9つの対策が紹介されています。