堀文子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとなく気になって手にした本です。
初めての作家さん。
安全な道は通らない。
不安な道や獣道を選ぶ。
大通りはつまらない。
不安で不慣れなことを選ぶ姿勢がすごいなと思いました。
それがきっと作品の表現力につながっているのだろう。
人生の大先輩として、人付き合いのコツは大変参考になりました。
「人づきあいなんて下手でいい」
なんだか、心が軽くなりました。
【印象に残った言葉】
・(花や雑草など)名もなきものたちを表舞台に出してあげたいから、絵を描くのです。
・美とは、生き生きしている、生命力があるということ。
・人生の幕引きに向かって、また面白くなってきました。体が弱ってきて行動が思うようにできなくなったぶん、脳が活発に動きます。ですから、魂のようなものがストレートに現れてきたみたいです。
本質的なエネルギーが、朽ちる直前に姿を現したがっているような気がするのです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ白寿記念・堀文子展で購入した書籍。
堀文子さん語録。
読んでいくと、折に触れ、繰り返し語られる言葉がある。
「今」「初めて」「新鮮」「感動」「美」
慣れることを堕落の始まりと言って
なによりも恐れた堀さんは、
今日は誰にとっても”初めて”の日であると、
その”新鮮”な気持ちを大切にし、
自然が織りなすいのちの”美”を見つめて、
”感動”に心を震わせながら”今”を生きる。
そのためには一所不在を貫き、
常に不安の中に身を置き、
岐路に立ったときには
わざと困難な道を選ぶ。
自分を決して甘やかさない厳しさは、
好きなことだけを追い求め、
嫌いなことを寄せ付けない毎日を送るため。
「息の絶えるまで感動していたい。」
その生き方から感じられるのは自由。
頭に浮かんでくるのは、
目を細めてその瞬間、瞬間に
ワクワクを胸に生き生きとしている
堀文子さんの凛とした姿である。
そして
「死が生涯の華々しい収穫の時」
いざその時が来たら、心の底から
こう思えるようになるだろうかと、
わが身を振り返る。 -
Posted by ブクログ
〈本から〉
物を作る人間は都会にいてはいけないという強い決心を抱きました。
美というものは、歴史を離れて、どんな時代でも、国や、男女や、学問のあるなしに関係なく、胸を打つものでしょう。勉強しなくてはわからない、といういうような性質のものではないと思うのです。
極寒の寒さに耐える山の草木には、次の春に芽吹く命が眠っています。冬の中には春の予兆があり、死の中に、生へのエネルギーを秘めた命が息づいているのです。生と死は常に隣り合わせで、決して別々に存在するものではないことを、自然はわたくしに教えてくれました。
描くものに対しては、感動とか興奮といった生易しいものではなく、逆上に近いような感情を持っていないと、人の魂など打たないのです。
わたくしは山の獣、草木、花々が、日々生と死を分けながら生きているさまを観察してきて、その原始の感性とでもいうものに少しでも近づきたいと思っています。そうした本来の生物としての能力を発揮しているときこそ、命は輝くのではないかと考えております。
縁側というものは、里山だと思います。外の世界と内の世界を隔てる役割を持っていたものだったのです。
わたくしが生まれた時から身につけていた言葉づかいや礼儀作法、美の意識は、すべて「古い日本」でした。
「慣れない、群れない、頼らない」という生き方
私の生涯
いま
私はその日その日の現在に熱中し
無慾脱俗を忘れず
何物にも執着せず
私流の生き方を求めて歩き続けて参りました。
これが私の生きた道です。