池田潔のレビュー一覧

  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    イギリスのパブリックスクールについての考察。ただ著者自身が通っていたのは戦前であるため、現在は色々と変化しているものと思う。

    ただの教育論というだけではなく、イギリス人についての深い見識があり、非常に興味深い。私自身も高校で寮生活をしていたこともあり、大変懐かしく感じた。

    「自由」の前提として「規律」がある。その「規律」を少年時代に身に付ける。現在でも必要とされる金言と思う。

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    2017年11月02日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    パブリックスクールでは、夜食が出ず、耐乏生活を過ごす。

    しかし、この経験を積んだ父兄の多くが、身に沁みてその苦痛を知る反面、かつ多大な効果を信じるがゆえに敢えて再びその子弟にこの道を踏ましうるであろう。

    長い将来についての利害をおもんばかって、一時の憐憫を捨てる、強く逞しい愛情をいうのである。
    愛児のために、かりそめの安易を捨てうる心構えを持つものは、国家再建のためには、たとい如何に過酷なものがあるにせよ、いっときの物質的欠乏には耐えうるはずだからである。

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    2011年03月23日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    書かれたのは戦前。印象に残っている箇所3つ。?ロンドンの街頭には子供がおらず、その理由は、多くの子供は田舎の学校で寄宿生活を送っているからだという。そうえいば、オックスフォードもケンブリッジも郊外に位置しているというのは聞いたことがある。理由は多々あるが。それも含めて学校は基本的に郊外に位置しているのだろうと思う。?イギリスでは1,2年の遅速を神経質に争う風がないとのこと。たまたま試験に合格しても実力に充分の自信が持てないものが上級の学校に入っても意味がないとか。試験に通っても原校に止まってその課目の勉強に身を入れようということはする者が多いとのこと。驚く。教育制度そのものというか、教育の考え

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    2009年10月07日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    昭和24年に書かれた本なのに、現在と本質的な問題が変わっていないことに驚き。
    論理的な議論よりも面子とかの方が勝ってしまうのは、日本人の変わらない特性なのか?
    自由の前提には規律があるという考え方は、うちの社員にも理解させたい。

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    2009年10月04日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    "自由"とはなんだろう?
    人間が自由を見つけて幾年も経ち、その自由の本質が大きく変化してきた。この本は、自由の定義を教えてくれるはず。
    自由とありますが、教育関連の本です。1963年の出版ですが、なにも古いことはありません。まさに教育が揺れている今、再生会議と呼ばれる機構に集められている何も知らない愚人どもが読むべき本です。
    結局、教育関連書籍の中では、この本の質が最も高かったと思う。ただ知名度が低いのが残念。岩波は新書セールを開いて、この本を全面的に売り出すべき。

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    2009年10月04日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ネタバレ

    イギリスのパブリックスクール(しかも戦前の)に在籍していた著者の「パブリックスクールとは」の本。今と違う英語のカタカナ表記や文章で読みにくいかもしれないが、当時の状況が日本語で読める貴重な記録。いわゆるハリー・ポッターの世界観。
    とにもかくにもスポーツに打ち込み、かつ愛校心が必要な暮らし。自分から希望してすんなり入れるような場所でもないが、比較的裕福な家庭で育った子供たちが制限がある中の寮生活で鍛えられていく様子がわかる。

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    2025年12月07日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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     イギリスの紳士について、何となくイメージしていたものが明確になる本。筆者のイギリスでの留学体験に裏打ちされていて説得力がある。
     イギリスの精神性・国民性について理解することができ、学ぶべきところも多かった。

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    2025年01月31日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    私情を捨てて正しい判断を下すには勇気が必要。自分に不利な判断を下されても、面子にこだわることなく判断に服すことは勇気を必要とする。自由は規律を伴い、自由を保障するものが勇気である。

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    2024年03月18日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    良い本。

    昔のイギリスのオックスフォードやケンブリッジといったパブリックスクールでどのような教育が行われているか。
    自身の大学での体験も交えて描かれている。

    所々、日本の教育との違いに驚きや発見があり、自由や規律について考えさせられるフレーズがある。

    今読んでも目から鱗で発見があるということは、同時に日本の教育制度が未だに立ち遅れてると感じる側面があるということだ。

    子供が正しい事を言った場合に、先生が臆面なく謝るという場面があるが、

    日本でこれをやったら先生の言うことを聞かない生意気な生徒だ。となるだろう。

    教師の言葉や教育の精神のような物も幾つか引用されてるが、どれも素敵な言葉

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    2022年10月09日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    「彼等は、自由は規律をともない、そして自由を保障するものが勇気であることを知るのである。」

    上流階級のイギリス人の気風と彼等の精神の土壌であるパブリックスクールについて知れる本。手放しで賞賛することはせず、でも親しみと敬意の筆致で書いていて100年くらい前の本だけど良かった。(イギリスのことだから、今も大方変わりはないんだろうなと思わせる)
    自分の知ってるイギリスものとして、ずっとハリポタとSPY×FAMILYが頭の中に浮かんできた

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    2022年08月19日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ちょっと難しい。

    イギリスの教育的文化を垣間見れて面白い。
    だけど、一文一文が長くて読み取るのに苦労する。

    全体的に理解するのが難しいが、勉強になる。

    特に最後の運動競技、スポーツマンシップの項は、イメージがし易くて為になった。

    良きタイミングで見直したい。

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    2021年09月29日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    高校時代に読んだが再読。
    ブラック校則が話題の昨今、考えさせられること
    多数。

    文語調の声に出して読みたい
    美しい文章も特徴的。

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    2020年02月02日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ボストンコンサルティング御立さんのオススメ本

    教訓:自由を謳歌するには、規律が必要条件になる、という厳然たる定理がある

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    2019年01月13日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ネタバレ

    彼等(学校教師)は、文字通り少年達と起居を共にし、その訓育を一生の天職と心得てこれに安んじた生活を送っている。…もとより物質的に報いられるところは薄い。しかし彼等には他に待つものがあると。幼い魂に生命を吹き込み、そこに眠る善なるものを目覚めさせる歓びである。

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    2017年10月08日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    著者の池田潔は、三井財閥の最高指導者で日銀総裁を務めた池田成彬の二男で、第1次世界大戦直後から満州事変直前の時期に、17歳で渡欧し、英国のパブリック・スクールのリース校、ケンブリッジ大学、独ハイデルベルク大学に、通算11年間学んだ。
    本書は、英国の伝統的精神がいかにして育まれるのかを、著者のパブリックス・クールでの3年間の経験を踏まえて綴ったもので、1949年の発刊以来読み継がれるロングセラーである。
    著者によれば、英国のエリート教育は、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学における「紳士道の修行」と、その前過程のパブリック・スクールにおける「スパルタ式教育」の両面から語られなくてはならないと

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    2016年01月11日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    権利を主張する前に義務を果たせ,なんて言葉を聞いたことがある.
    それと似たような言い方をすると,自由であるためには規律が守られなければならない.言論の自由だとか表現の自由だなんてことが言えるのは,それを規定する決まりがあって皆がそれを守るからである.

    自分で考えてみて思ったが,規律によって自由を規定するというのはなんとも不思議な感じを受けた.

    本書では,著者のイギリスでの学校生活経験をもとに,イギリス人の人格形成とか規律を守る心構えが,学校生活のどういった部分で行われていくかについて書かれてある.あと,中学高校といった多感な時期の教育に,教える人その人が学生の人格形成に重要な役割を果

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    2013年10月26日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    イギリスのパブリックスクールでの経験をもとに、イギリス流の民主主義の精神が説かれている。第三者目線での記述でなく、自分で体験したエピソードをもとに綴られているため、説得力がある。

    規律があるからこそ自由を得られる。厳しい環境だからこそ高貴な精神が養われる。教育の重要性について考えさせられる作品。

    たまたま、読書期間中には、大阪府等での教師による体罰問題がホットなトピックに挙がっていた時期。本書を読み、体罰自体が悪いのでなく、体罰以前の教師と生徒との信頼関係の有無、教師自身の益でなく組織ひいては学生個人の将来性という観点の有無によって、学生が教師の行動を受け入れられるか否かが決定するのではと

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    2013年01月27日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ネタバレ

    教育とはどうあるべきか。
    この本は1949年に出版された。
    当時の日本は終戦後の主権が剥奪さていた時期だったと思います。
    それを考慮した内容だとしても英国の教育は手本の一つとして考慮されるべき事項が多いと思われる。
    教育というものが国民性を形成する重要なメソッドだということがはっきり理解できる。
    もちろん日本の良いところもあるが、教師の権限がなくなっていき、学生が秩序なき自由を謳いだす。
    教師とは人を押してるという点で誰よりも他の意見を聞き、自分の信念を貫けねばならない。
    とても難しいことですが。
    表面的に平和な世の中に疑問を持つのは何も最近のことだけではない、と感じた。

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    2012年05月17日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。
    若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育くまれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。

    [ 目次 ]
    パブリック・スクールの本質と起源
    その制度
    その生活(寮 校長 ハウスマスターと教員 学課 運動競技)
    スポーツマンシップということ

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    2011年04月26日
  • 自由と規律 イギリスの学校生活

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    ハリー・ポッターやらサークル・オブ・マジックやらコダマの谷やら、とにかく今まで読んだあらゆる西洋ファンタジー学校ものを思い出しつつ読んだ。教育制度や雰囲気など、今まであまりよく理解していなかった部分がこの本を読んでちょっとすっきり。

    戦前のイギリスにおいてのエリート教育、ひいては当時のイギリスの教育全体についての内容。
    現在はどういった雰囲気なのか気になる。

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    2009年11月13日