国枝史郎のレビュー一覧

  • 八ケ嶽の魔神

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    稀代のストーリーテラー国枝史郎の3大伝奇小説のひとつ。母の呪詛を浴びて育ち不死の呪いを受け、おまけに腕には人面瘡がある鏡葉之助を主人公に、母の仇を討つべく一族をかけて水狐族と戦う伝奇長篇!話は複雑だがとにかく面白い。スピーディな展開に、溢れるように出てくる登場人物たち。勧善懲悪ではない。出てくる者たち皆んな悪人なのだ。いつも話が膨らみ過ぎて最後まで書けない国枝が最後まで書いたことも凄い。

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    2022年03月02日
  • 神州纐纈城

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    民間の信仰宗教
    神聖な病気
    日本風 の環境設定で、エログロを取り混ぜ、異様な雰囲気をだしている
    時代背景をかえりみると、誤った認識があるようだ
    ミカンである

    現代にも通じるところ
    アンタッチャブル!
    神の領域をおかすもの暗示している

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    2015年09月12日
  • 八ケ嶽の魔神

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    非凡なストーリーテラーだ。目くるめく物語が展開し、一気に読ませる。描写が映像的なのも国枝史郎の特徴だろう。

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    2012年10月02日
  • 蔦葛木曽棧(上)

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    読んでいるとまるで演劇を見ているかのような気分になりました。音読しても楽しいかもしれない一冊です。下巻と合わせて読みましたがたくさんの人々が出てきて一つの大河ドラマのようです。五右衛門や木曽義明など歴史に出てくるような人々の名前や、陰陽道などの話も出てくるので楽しく読めました。
    是非どうぞ(^^)

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    2012年08月21日
  • 神州纐纈城

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    すごく面白い作品ですが、
    この作品は非常に残念なことに
    未完作品なのです。
    何と言う残念なこと。

    しかしながら本当に
    一度読んだらその不思議なテイストに
    引き込まれてしまう面白さ。
    際立っている人物。
    そして残忍そのものの城。

    その先どうなっていたんだろうなぁ!!
    読めないのが残念!!

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    2012年05月24日
  • 神州纐纈城

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    この作者、変わり者です。いづれも面白いんです。いやあ、こんなイヤ〜な本ないですよ。伝奇小説というんでしょうか。ついうっかり、久しく読んでないと思って、骨砕いて入院していたときに読み直してしまった。これほど病院に似合わない本はない。血に染まった小説ですもん。でもおもしろい。破たんしてます。その破たんが妙にいとしい。ちなみにかものはしの母の母方の名字がこの「纐纈」って字だったりする。ので、どうしても気になる。

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    2009年10月04日
  • 名人地獄

    匿名

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    太鼓が鳴る音とともに財宝を掠める鼓賊、それを追う平八、美しい銀之丞などなど、名人の入り乱れる一大絵巻である。

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    2024年01月08日
  • 南蛮秘話森右近丸

    匿名

    購入済み

    小舟に乗った右近丸の描写を読めば、作者が三島由紀夫に絶賛されたというのもうなずける。人形にからんだ謎解きも面白い。

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    2022年09月28日
  • 蔦葛木曽棧(下)

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    なんとなく手つかずだったのをようやく。やはり神州~には敵わぬ。が、しょっぱなから遊女折檻とかイスパニア僧とか、ツボではありました。歌舞伎に仕立てたらそれはまた面白いかも。

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    2014年01月07日
  • 八ケ嶽の魔神

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    作者の代表作の一つらしい。
    前に読んだ『神州纐纈城』は未完で驚いたので、これもそうではないかとドキドキだったが、ちゃんと完結していた。しかし伝奇小説は未完である方がよいという説もあるし、そういう意味ではこじんまりまとまっている方なのかもしれない。
    一人の姫をめぐった兄弟の戦い、その末裔の山窩族と水狐族の戦いを背景に鏡葉之助という青年の波乱万丈な運命を描いた話だが、この主人公も内面に善と悪を抱え込んだ人間で、「それでいいのか」と突っ込みたくなることもしばしば。種族と種族の戦いで盛り上がるところも、そんな昔の因縁は忘れて仲良くしろよはた迷惑な、と思ってしまう。伝奇小説には向いてないのかも。
    それで

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    2012年05月06日