日高義樹のレビュー一覧
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ネタバレアメリカでは今、ニューヨークを中心に抗議デモが起こり、ウオール街に対する不満が高まっている。オバマ大統領の支持は下がり、共和党では大統領候補者によるテレビ討論会がすでに行なわれている。そんな中で手にしたのが今回の本だ。
著者の日高義樹氏は、日本のメディアには珍しく共和党よりの主張をする。多くのメディアはニューヨークタイムズやABC,CBS,NBC,CNNといった民主党よりのメディアの意見を取り上げることが多い。当然、共和党よりのFOXNEWSは取り上げない。著者は、米国衰退論が日本で盛んに取り上げられ、中国台頭論に引きずられて、日本は中国にのめり込むのを危険だとしている。
2012 -
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著者の日高義樹さんですが、中々大層な肩書きを持っているヒトです。多少アメリカ偏重の思想の持ち主であることを念頭に、他の本に於ける意見を照らし合わせる必要があるでしょう。
そういうわけで、もうアメリカやばいよって本だと思ったら逆でしたね。今でもアメリカの戦力は十分であると言う本です。勿論、負債に関してはもはやどうしようもないということに関して触れていますし、金本位制を利用した脱却方法に関しても述べています。
まず日本の民主党が打ち立てた脱米政策に関する米国人・政治家の怒りと当惑ですが、そもそも民主党のバックは中韓であり当然の流れを感じています。
オバマ政権を痛烈に批判しており、ジョンソン、 -
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私が社会人になりたての平成初期までNHKの特派員をしていた日高氏による最近の著作(2020.8発行)です。彼によれば、日本人としては米軍基地や作戦司令室の中にまで入ることのできる数少ない人のようで、米軍の実力もよくご存知のようです。
私が小学校の頃「ノストラダムスの大予言」というシリーズ本が流行ったのですが、その中で印象的なフレーズとして覚えているのは、2020年頃(数字は明確に覚えていません)に、日米安全条約が空文化、意味がなくなるというものでした。このイメージが掴めずにずっと今まで過ごしてきましたが、この本を読んでその意味が少しわかった気になりました。第6章に書いてありました。
現在保 -
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日本が戦争で負けるとわかっていたときに、原爆を二発投下したアメリカが解せなくて、読んでみた。理由はなんとなく想像していたのと近かったので納得。
ただ東京大空襲のときの被害の大きさは、原爆のものと匹敵していたのは知らなかった。六章の、いまの現実のほうが恐い。また世界は戦争へと向かっているような気がする。そのきっかけがこのアジアになりそうだと思ったのは気のせいか?
いつまでも同じ世界情勢ではいられない。
集団自衛権でいろいろ言われてはいるが、この章を読むと、そして、アメリカが弱体化し、中国が国際法を領土、海洋を奪い始めているいま、ゆったりとした戦後のアメリカ植民地化している平和から国家として、まと -
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現在2013.6ですが、この数年でアメリカの石油を取り巻く環境が完全に変わりました。これは一種のエネルギー革命と言っても過言ではないと思います。アメリカでのシェルガス・オイル生産が多くなっていると初めてしたのが私の場合、昨年(2012)ですが、今では多くの人がそれについて解説していますし、企業も工場をアメリカに誘致(戻すことも含めて)することを既に発表しています。
タイトルにある通り、2020年にはアメリカが石油超大国になるくらいなので、歴史を振り返ると第二次世界大戦前の状態に戻る可能性もあります。今までは中東の石油を確保するために、軍事力も中東エリアに保持してきましたが、今後は変わる可能性 -
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テレビ東京系列で放送されている「日高義樹のワシントン・リポート」の日高さんが著者の本書。
連邦政府や州政府などの財政赤字を合わせると1兆ドルを超えると言われている極めて厳しい財政状況が与えるアメリカへの影響、そして世界情勢への影響について書かれた本です。
本書の主張の骨子は
「国民健康保険制度などオバマ大統領の社会福祉政策により、アメリカの財政赤字は巨額なものとなった。この巨額な赤字によりアメリカの軍事予算が削減され、それに伴いアメリカ軍が弱体化。その結果あらわれる力の真空地帯を埋めんと中国、北朝鮮、イランなどが策動する。この世界において日本周辺が最も危険な地域であり、日本は国防力を増強す -
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米国在住の著名ジャーナリストの現地レポート。いつもながら刺激的。これからの20年を考えるのに参考に。
・中国に対して弱腰なオバマ政権は倒れ、中国との対決を掲げた政権が樹立される
・時期は2013年以降か
・勝利しても得るところのないアフガニスタン紛争に第一線の部隊と兵器(F22 etc.)をつぎ込んでいる
・米国は無人偵察・攻撃機でタリバンを追い詰めている
・無人兵器を300機以上、実線配備しようとしている
・米中の金融、テクノロジー、軍事における差は、まだ、大きい
・米中の対決は、最終的に米の勝利に終わるだろう
・中国の敗北に伴う混乱は、中国への傾注しつつある日本の企業に多大なダメージを与え