久田恵のレビュー一覧

  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    家族のドタバタ劇が期待以上に面白かった。
    母は子供や自分の祖母や弟の、祖母は娘や孫の。孫は夫や婚家や実家の。
    みんな誰かの家族を巻き込み巻き込まれ、家族って本当に濃くて面倒だなーと思うが、その顔がニヤニヤしてしまう。

    娘は母とやり合って、母を一度ボロ雑巾のようにするものだというくだりと、
    男って必要なことも家族に話さないというくだりに深く同意。

    自分の家族を顧みて、私も我が家のドタバタの主役の1人じゃん!と気づく。ドタバタを初めて前向きに捉えられた気がする。
    年末年始恒例の、義理実家・我が家が、義理姉一家に振り回される件がなんだか楽しみになってきた?!

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    2023年12月03日
  • ニッポン貧困最前線 ケースワーカーと呼ばれる人々

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    ネタバレ

    制度として「悪いものである」という前提で語られる際に、「悪い」という価値判断が一体現実に置けるなにを指しているのかがはっきりしていないために起きる多くの誤解やいわれのない批判。生活保護のなにがいけないのか、ということについて制度をきちんと知って、その制度が向かい合っている現実を知って、それからもう一度、批判をするならしてほしい、と思う。

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    2011年08月02日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    初めて読む作家さん。
    解説にも書いてあったが、まるでテレビのホームドラマを見ているよう。
    こんな事を言ったら作家に失礼にあたるかもしれないが、息抜きに読むのは丁度いい。

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    2025年08月05日
  • ここが終の住処かもね

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    サ高住というのはどのような場所?と
    興味があったので面白く読みました。
    娘,息子はじめ、カヤノさんの周りには
    カヤノさんを心配したり,関わろうとする人がいる
    のがいい。行きつけの素敵なカフェがあったり、
    ステーションホテルに気持ちの羽伸ばしに行ってたというのは憧れる
    多くと関わらなくてもカヤノさんみたいな老後が
    過ごせたらいいな。

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    2025年08月05日
  • ここが終の住処かもね

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    高齢者住宅で過ごす人たちの話。
    途中で40代くらいかと錯覚してしまうくらい、そこに住む人たちの気持ちは若くて、創造以上に生き生きした生活が広がってた。
    老後の生活の理想という感じ。
    それはそれまで沢山のことと戦ってきた証なのかなとも思った。

    その穏やかな暮らしは、ある人と過ごした時間の思い出に支えられてきた、というメッセージが強く残った。

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    2025年04月25日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    同じ主婦として共感出来るところがたくさん。
    私は子供にガミガミ言ってしまう母なので、
    「相手にわぁわぁ言い募るのって不安な自分を守るため」にドキッ、、!
    本当にそうだ!いつもそうだ!と何度も頷いてしまった。
    智子の話しはありきたりというか、想像どおりと感じ。

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    2025年01月28日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    悦子さんが主人公かとおもったら、悦子さんの母が、主人公みたいだった。多世代で繰り広げる、想像できない優しい日常。

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    2024年08月11日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    悦子さんだけでなく、登場人物全てがホームドラマのようなくせがあるが実は良い人ばかり。
    おかげで楽しく読めました。
    自分の家族も他から見たらこんな感じかもと思うと少し気が楽になる。
    自己肯定には良い本。
    初出は少し前だが、今でも十分楽しめます。

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    2024年04月11日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    久しぶりの面白いなーと思える一冊。
    もう少し若いとまた違ったかもしれないけど、悦子さんに近い年代にはわかるわかるって部分も多かった。
    まぁなかなかこんなドタバタが一度に来るような家は無いだろうけど。
    先が見えず雲の中にいるような時も、どこから新しい風が吹いて雲を吹き飛ばしてくれるか、雲から出たら思いもしない所だったりとか、人生ってまだまだわからないもんだなーと思いました。
    ちょっと疲れた時に読むとふふって気分になりそう。

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    2024年03月04日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    小説は久しぶりだった。小説は読みやすいかそうでないかが顕著に表れる。書き手の傾向とか読み手の読解力にも関係する。この小説について言えば前者!非常に読みやすかった。疾走するように読めた。面白い2時間ドラマのようだった。読んでいて情景が浮かぶ。主人公のキャラクターに負うところもあるが、やはり作者の力量だろう。主人公は59歳の主婦「悦子」さんを中心に、定年間近の夫65歳、シングルマザーの娘、バラサイトの息子の4人家族。ほかに一人暮らしの老母に年下の恋人、最近離婚してきた57歳の弟が織りなす物語だ。
    普通の家庭、どこにでもいるような家族に訪れるリアルな波乱の日々、深刻なのになぜか笑える「こういうことっ

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    2023年12月04日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    「面白かった!」というのが素直な最初の感想。初めての作家さんだったし、失礼な言い方をすれば「あまり期待していなかった」だけに余計に楽しめたように思う(変な期待を抱いてガッカリということがないので)。まあ、ツッコむとすればタイトルと違うよね!っていう。タイトルからは「悦子さん」に何かあったのかと読み取れるけれど、どちらかと言えば母、弟、夫、娘、息子と周りの人に様々な出来事が起きて、「悦子さんが予期できないような日々」が展開されている・・・むしろ、悦子さんは蚊帳の外っていう(笑)まあ、ある意味それも予期せぬ日々なのか・・・。楽しく読み終えたのをなんやかと説明されたくなかったので解説までは読みません

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    2023年06月13日
  • ここが終の住処かもね

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    高齢者はどう生きるか。
    家族はどのような存在なのか。
    考えさせられる。
    自立して、孤独と共に生きる。
    それが人生、そしてあっという間だ 。
    高齢者の生き方、なかなか難しい。



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    2023年03月01日
  • ここが終の住処かもね

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    決して順風満帆の幸せ家族ではないが、なんだか心温まる。「ハッピーエンドかどうかは思い方ひとつ」「そもそも寂しさを抱えて生きる、それが人生」「追憶に生きる日々ってなんて豊かなんだろう」「年を重ねていけば他人との関係の喜怒哀楽の感情も枯れて、気持ちがどんどん穏やかになると思っていたが、そうでもない。むしろ、性格も個性も価値観の違いもそれぞれが際立っていくような気もする」「もう人のことは気にしないでいいよ…自分が自分を大事に思うほどには、人は自分を大事に思っていない。そう思って好きにやっていけばいいよ」人生の先輩の言葉噛み締める。

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    2023年02月17日
  • ここが終の住処かもね

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    70歳を過ぎたシングルマザーのカヤノが、終の住処と決めたのは過疎地の高齢者住宅「サ高住」。

    老親介護をしている間に子ども二人は自立して家を出て行ったものの、介護の末に見送った両親のあとにひとり暮らしして10年。
    フリーターの38歳の息子が同居するようになり、その後42歳の娘まで実家に戻ってくる。
    実家に住むにあたり家賃・光熱費も分担して支払うというので、それと年金とで自由を生きる権利を得たカヤノが手に入れたのが「サ高住」なのだ。

    自由で何にも縛られずに好きに生きていけるというのは理想的だ。
    時折、子どものことでちょっと心配するときもあるのだが、そうは言っても子どもたちもそれなりの年齢。

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    2023年01月10日
  • ニッポン貧困最前線 ケースワーカーと呼ばれる人々

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    福祉事務所で生活保護の給付を担当する、ケースワーカーの人々の苦悩を書いたノンフィクション。単行本は1994年発行なので、ちょうど20年前に書かれた本。

    嘘をついたり、酒におぼれてたり、暴れたりと、一筋縄ではいかない人達を相手にする大変さは、想像するにあまりある。かなり過酷な仕事で、従事されてる方たちには頭が下がる思いがした。

    何か事件があるごとに、大して実情を調べもせず福祉事務所をたたくマスコミのどうしようもなさも、とても印象深かった。ほとんどの人たちは、情報を鵜呑みにして本質を知ろうとしない。 マスコミを疑う気持ちはとても大切だと思う。

    普段触れる事のないケースワーカーの仕事を知れる、

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    2020年12月24日
  • ニッポン貧困最前線 ケースワーカーと呼ばれる人々

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    考えさせられる本でした。
    生活保護って社会に必要なものだと思うけれど、不正に受給する人もいる。生活保護を受けながら一生懸命自立の道を探す人もいれば、働かず保護で暮らして行こうとする人もいる。
    何らかの理由で受給出来ないと言われると、死を選ぶ人もいる。そうするとメディアはこぞって福祉事務所を責め立てる‥。
    ケースワーカーというのは大変な仕事だな。

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    2014年08月17日
  • ニッポン貧困最前線 ケースワーカーと呼ばれる人々

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    本書で知った衝撃の事実:ケースワーカーはなりたくてなる人ばかりじゃないこと。地方公務員になって配属されてなったというケースワーカーもいる。仕事がケースワーカーを育てる、ということなんだろうけど、もうそういうのは機能しなくなるのでは。

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    2018年10月20日
  • ニッポン貧困最前線 ケースワーカーと呼ばれる人々

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    この本が出版されたのは1994年。とても福祉事務所のケースワーカーをケースワーカーの視点から考察する本は、当時としては特に珍しかったのではないかと思います。
    完全ノンフィクションではなくて、細かいやり取りや心情などは、ところどころ筆者のフィクションが混じっているのだと思います。それでも、当時も今も数少ないタイプの本なので、貴重です。

    ちょっと前のケースワーカーは結構大胆なことをやっていたんだなぁと思いました。保護費の日割り渡しなんて、今やったら確実に問題になりますしね。それに、ケースの人とパーティーするとか、にわかには考え難い。でも、それをそれなりに情熱を持って取り組んでいた人たちが、確

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    2011年11月15日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    ネタバレ

    人生は自分の思う通りにはならない。
    どちらかというと、巻き込まれる形で進んでいく。

    自分が30代に入り、家族・親戚の中で、病気する人・亡くなる人・新しい家族が生まれた人・お金がなくなった人・社会復帰して仕事を始めた人などなど、いろんな人生の分岐点が生まれるようになった。
    さらには、ひとつの出来事がきっかけとなっていろいろな人の人生が連動して動き出すのを目の当たりにしていたので、本作の「母さん、人生って勝手に展開していくのね。…」(p179)という一言がとても刺さった。

    親戚まわりのやり取りって面倒だなぁと思うことも多いけど、誰かの一大事の時にこんな風にみんなで団結していけるのはちょっとうら

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    2025年11月23日
  • 主婦 悦子さんの予期せぬ日々

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    フィクションらしさの強いホームコメディなのだけど、実際にこういう状況は起こり得そうで、きっと家族や人間関係に関して抱く悩みの類は似てくるのだろうなと感じるストーリー。
    自分以外の人に起こることは、見守ることで状況は落ち着いていくものでありつつ、
    自分自身のもやもやはいざ行動してみるとすぐに状況は変わっていくのだろうなと思う。

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    2025年04月25日