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Posted by ブクログ
福祉事務所で生活保護の給付を担当する、ケースワーカーの人々の苦悩を書いたノンフィクション。単行本は1994年発行なので、ちょうど20年前に書かれた本。
嘘をついたり、酒におぼれてたり、暴れたりと、一筋縄ではいかない人達を相手にする大変さは、想像するにあまりある。かなり過酷な仕事で、従事されてる方たちには頭が下がる思いがした。
何か事件があるごとに、大して実情を調べもせず福祉事務所をたたくマスコミのどうしようもなさも、とても印象深かった。ほとんどの人たちは、情報を鵜呑みにして本質を知ろうとしない。 マスコミを疑う気持ちはとても大切だと思う。
普段触れる事のないケースワーカーの仕事を知れる、とてもためになる本でした。
Posted by ブクログ
この本が出版されたのは1994年。とても福祉事務所のケースワーカーをケースワーカーの視点から考察する本は、当時としては特に珍しかったのではないかと思います。
完全ノンフィクションではなくて、細かいやり取りや心情などは、ところどころ筆者のフィクションが混じっているのだと思います。それでも、当時も今も数少ないタイプの本なので、貴重です。
ちょっと前のケースワーカーは結構大胆なことをやっていたんだなぁと思いました。保護費の日割り渡しなんて、今やったら確実に問題になりますしね。それに、ケースの人とパーティーするとか、にわかには考え難い。でも、それをそれなりに情熱を持って取り組んでいた人たちが、確かにいたのでしょう。その上に、今のケースワーカーたちが乗っている。
☆を4つしたのは、フィクションと思われる部分が非常にロマンチシズムたっぷりな書き方になっていること。書くんなら、もっと生々しい方が良かったのかと思います。一応ルポなのだから、小説になってしまうと逆にもったいないですからね。
「彼らはいずれも、他人との関係を失い社会の中で孤立してしまった寂しい人たちだった。彼らに必要なのは、最低生活を保障する生活保護費よりも、本当は隣人や家族や社会から受容され認められる、ということだった」(p72)
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