常石敬一のレビュー一覧

  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    よくまとまった、日本の731部隊及び関連部隊の成立から崩壊までコンパクトに記述されたらょ有心的な概説書。医学者のモラルが「天皇のため、国のため」思考停止に陥った時、人はいかに残虐無慈悲になりうるか、自立した個人と専門知識にのみ拘泥することの愚かさとそこからの脱却を求めているのも当然だろう。しかし本書刊行から25年以上経っても未だにこの国においては、滅私奉公とお上への忖度がむしろいっそう惨憺たる有様にまで悪化しており絶望を禁じえない読後感にもなってしまった。

     また著者や生前の関係者、北野政次や内藤良一(薬害エイズ事件を引き起こしたミドリ十字創設者)にもあっているが記述は短いが当然読むものにも

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    2019年12月02日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    関東軍防疫給水部(通称:満州第七三一部隊)について、科学史専門研究者である著者が残された記録を基に考察した一冊。
    中国のハルビン市を拠点に活動してきた731部隊を率いた軍医将校の石井四郎ですが、彼の医学研究ネットワークは広大で未だに真相は解明されていません。
    様々な地域で様々な人種を対象に人体実験が行われてきた証拠が発見・提出されており、「猿」と書かれていても実際は「人」を使って行われたであろうものなど…徐々に明らかになってきています。
    この組織では生物兵器の実戦使用を念頭に研究がスタートしており、混沌とした情勢下で淡々と進められてきた経緯が見て取れます。
    ナチスと同様、国ごとの正義に忠実であ

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    2025年11月25日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    薄い本なのでサクサク読めました。
    以前から知っていましたが、改めて本を読んでみて日本の暗部の歴史を感じました。

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    2023年06月08日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    731部隊は日本の愚かさの象徴だと思う。
    石井四郎の原点となった脳炎の話や研究者がサンプルを得るために墓荒しまでしたことや、人体実験の規模の割には成果が少ないという筆者の言葉が印象に残りました。研究内容の猿を人に置き換えて読むのはなかなかショッキング

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    2021年12月30日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    別名「石井部隊」。第二次大戦中のその蛮行を追っている。読み進めるのが非常に辛い本だった。

    最初は躊躇していた軍医達も「国のため」の名の下にだんだん平気に、むしろ積極的に「実験」をしていく。その目を背けたくなるような過程をやや淡々と綴る。部隊の蛮行は戦後の各国の思惑の中で処理され、戦後に医師として復帰した者も多い。あとがきではなるべく感情的にならないよう注意しながら本書を執筆したと語られている。

    現代の国家が負うべき責任について最後の方で言及され、ここは物議を醸すこともありそうだ。しかし、「○○のため」に道を踏み外す事例はいつの世もあることを思い知らされる。

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    2024年02月13日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    陸軍中将石井四郎と彼の率いる関東軍防疫給水本部。研究という名の下に医学者たちが行った人体実験と細菌戦を究明する。

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    2019年09月07日
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち

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    ネタバレ

    とてもおもしろかったのだが、タイトルと内容があまりに違いすぎる。その内容は、放射能の歴史といった感じのもの。脱原発的なものを期待して読まれた方はガッカリしたことだろう。

    放射能についての歴史的な知識はほぼ身につく。そういう意味では読んでおいて損はないと思うのだが・・・
    学者たちの手によって、新たな発見がどんどん見つかっていくさまは、とてもワクワクして楽しめたのだけど・・・タイトルが「放射線の歴史」とかだったら、星5つつけたのに・・・ほんとに残念な書籍です。

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    2011年11月12日
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち

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    [ 内容 ]
    自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウムは、原爆の材料として人工的にこの世に生み出された。
    作ったのは科学者。
    最初は自らの好奇心に忠実に、新しい発見とアイディアに興奮する科学者だったが、やがて戦争の嵐の中で政治の中心に。
    巨大科学の時代が到来。
    科学の性格が大きく変質した19世紀末から半世紀を、懸命に生きる科学者たちの群像としていきいきと描く。
    そして今日の日本の原発とプルトニウムをめぐる複雑な事情にメスを入れる。

    [ 目次 ]
    第1章 貪欲と禁欲
    第2章 「あり得ない」ことが起きる…
    第3章 「あり得ない」ことが起きた!
    第4章 失われた元素、プルトニウ

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    2010年07月13日
  • 原発とプルトニウム パンドラの箱を開けてしまった科学者たち

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    タイトルがよくないかも。プルトニウムを使った原子力発電の話っぽいタイトルですがそうではなく、まずは人類が初めて「放射線」を発見する経緯、
    それから「核分裂」の探求、そして「原子爆弾」への応用。ノーベルのダイナマイトを越える究極の力を、科学者が手に入れてしまった話がほとんどです。最後の章だけが原子力発電に関する話題ですが、日本の原発が世界の標準とは違った路線を歩んでいることなどに触れており、意外性は高いのですが、この問題については、もっときちんと掘り下げて扱う方がいいような気もする。

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    2010年09月18日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    日本もかつてはここまで酷いことをしていたのだ、という事実を知るべき。
    中国は戦後、日本人捕虜の気持ちをほぐし、強制によってではなく自発的な意志で各自の戦争時の犯罪行為をきちんと述べてもらおうと考えた。そういう地道な努力によって日中が二度と戦争しないための人材を、友人を中国は作り出したのだった。

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    2009年10月07日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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     731部隊について、さらっと概観したという感じの本です。731部隊が犯した人体実験を中心にして書かれています。逆に、実践における731部隊の記述は、ノミをペストに感染させて投下したことくらいしか書かれておらず、他は失敗したり味方に損害を与えたりと、あまり軍事的な成果を挙げることはできなかったようです。
     人体実験については、色々具体例を出して書かれており、その悲惨さが伝わってきます。が、「別にこれは731部隊と関係ないのでは…」と思わせる記述があり、これは日本軍が犯した戦争犯罪を731部隊に代表して負わせているかのような印象を与えかねないと考えられ、フェアではないかなと思いました。

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    2009年10月04日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

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    日本は大陸で何をしたのか?
    軍医中将石井四郎と医学者達が研究の名で行った生体実験と細菌戦の、凄惨で拙劣な実態。

    限られた資料を駆使して迫る、もう一つの重大戦争犯罪。
    戦後は終わらない。

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    2009年10月04日
  • 七三一部隊 生物兵器犯罪の真実

    購入済み

    少しは真実もあるのか?

      故人である常石氏、昔は日本を悪く書くのが正義だった.731に関して日本には専門家による検証が無い.自衛隊医官の諸君も少しは興味を持ってくれてもよさそうなものだが.
     731の中核スーリーは731がペスト感染蚤を繁殖して、陶器爆弾に詰めて、飛行機から落として感染のひろがりを見たとかいうトンデモストーリーでこの本の中にも出てくる.考えれば荒唐無稽とわかる.専門知識は必要ない.そもそも細菌の培養にはバイオセーフティキャビネットなど専用の設備で細菌と作業者を隔離して作業する.ドラマや映画で出てくる.自ら動かない細菌だからこそ、作業者が危険避けうるが、相手は40cmも跳躍するノミ.どうやって容器に詰

    #ドロドロ #切ない

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    2025年08月29日