上野真弓のレビュー一覧

  • 教養としてのローマ史入門

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    古代ローマから始まり第二次世界大戦とその戦後までのイタリアを中心としたヨーロッパの歴史。

    歴史の中には国の地理や、美術品その芸術家や宗教、様々なものを網羅しているが、ごちゃごちゃしていなくて流れがスムーズだ。
    まとめ方が上手い。
    出口治明学長とローマ在住の上野真弓さんならではの方向性がとても心地よい。

    美術展で何度も拝見しているクリスティーナについてこれほど知ることが出来、興味深く読むことが出来た。
    ローマと言う国を中心としつつも、ヨーロッパ各国がどの様なつながりで王を歴任するなど、複雑に絡み合い戦争になるのかがとてもよくわかりました。

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    2023年08月09日
  • レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

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    ダヴィンチの絵の技術、表現を基調として、歴史的事実や手記を補足して彼の生涯とそれを取り巻くフィレンツェ、ローマの政治芸術環境を描き出している。
    ダヴィンチの性格としては凝り性かつ移り気であり、若い時から期日どおおり完成させることは稀であるが、下絵ベースですら(特に聖ヒエロニムス、アンギリアーリの戦い)、全く新しい表現の切り口と技術を表現している。元が私生児であり、正式な古典教育を受けていないため、ロレンツォ・メディチのフィレンツェではボッティチェリのような古典を再解釈した知的な寓意を表現せず、またパトロンと語れなかったため評価はされず、ミラノに軍事家としていき、パーティプランナーをやったる。

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    2018年01月10日
  • レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き

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    レオナルド・ダ・ヴィンチについては、彼の天才振りが様々な本に書かれていて、世間の常識になっているが、実は大変な苦労人であった。もともと私生児で貴族の養子となったが、当時の教養人の然るべき教育(ラテン語が判らなかったらしい)を受けておらず、絵画工房に弟子入りしてから才能を認められて地位を築く。若い頃から自分の作品に強い拘りがあり、真の芸術家ではあったけれど、ビジネスでは挫折も多かったようだ。原因は依頼された仕事に時間が掛かり過ぎることや約束を守れない、好奇心や興味や関心の分野が広すぎて一つのことに集中できない
    など、現在にも通じるビジネスに求められる要件がよく判っていなかったことにあるようだ。

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    2016年11月22日
  • 教養としてのローマ史入門

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    意気込んで読み始めたが、気づいたらパラパラ読みになってしまった。
    人物や地理の基礎知識があった方がよい。
    一度なんだか分からなくなると、それ以降の出来事の理由づけなどがさっぱり理解できなくなる。
    圧倒的に文章が多く、興味はあるが知識がない私には写真や相関図などが欲しかった。

    ローマ史の感想としては、権力闘争のためによく人が死ぬなぁ、つまり簡単に人を殺すなぁということ。ローマでも日本でも、紀元前でも現代でも、やってることは同じ。

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    2023年11月24日
  • 教養としてのローマ史入門

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    人口の推移から見る、というのは新しい視点でしたが、それが通底としてあったかは疑問。ローマ帝国、中世、ルネサンスまでは適切な表や図もあって興味深く読めました。その後はちょっと着いていくのがしんどかったです。なんか教科書めくってるようでした。年表や芸術作品の写真などがもう少しあれば楽しく読めたかもしれません。

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    2023年07月26日
  • 教養としてのローマ史入門

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    この手の本は人名の多さと複雑さに圧倒されて途中で断念するケースが割と多かったけど今回に関しては難しいと言えば難しいけど割とすんなり読めた。
    入門編としては適切かと。
    尊敬する出口さんが愛してやまないローマ、近いうちに訪れたい。

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    2023年04月18日
  • 教養としてのローマ史入門

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    出口さん作品ではあるものの、それらしさはあまり無く、印象としては、上野真弓氏の著作。出口さんは監修程度か。時代の簡単な概要とその時代のキーパーソンについて描かれているが、薄いのと時系列を追いすぎるせいか、深みがなく結局面白味に欠ける。
    予備知識がある人が、それらと共に歴史の流れを振り返るためのガイド本みたいな感じ。

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    2023年04月02日