上野真弓の作品一覧
「上野真弓」の「教養としてのローマ史入門」「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上野真弓」の「教養としてのローマ史入門」「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
古代ローマから始まり第二次世界大戦とその戦後までのイタリアを中心としたヨーロッパの歴史。
歴史の中には国の地理や、美術品その芸術家や宗教、様々なものを網羅しているが、ごちゃごちゃしていなくて流れがスムーズだ。
まとめ方が上手い。
出口治明学長とローマ在住の上野真弓さんならではの方向性がとても心地よい。
美術展で何度も拝見しているクリスティーナについてこれほど知ることが出来、興味深く読むことが出来た。
ローマと言う国を中心としつつも、ヨーロッパ各国がどの様なつながりで王を歴任するなど、複雑に絡み合い戦争になるのかがとてもよくわかりました。
Posted by ブクログ
ダヴィンチの絵の技術、表現を基調として、歴史的事実や手記を補足して彼の生涯とそれを取り巻くフィレンツェ、ローマの政治芸術環境を描き出している。
ダヴィンチの性格としては凝り性かつ移り気であり、若い時から期日どおおり完成させることは稀であるが、下絵ベースですら(特に聖ヒエロニムス、アンギリアーリの戦い)、全く新しい表現の切り口と技術を表現している。元が私生児であり、正式な古典教育を受けていないため、ロレンツォ・メディチのフィレンツェではボッティチェリのような古典を再解釈した知的な寓意を表現せず、またパトロンと語れなかったため評価はされず、ミラノに軍事家としていき、パーティプランナーをやったる。
Posted by ブクログ
レオナルド・ダ・ヴィンチについては、彼の天才振りが様々な本に書かれていて、世間の常識になっているが、実は大変な苦労人であった。もともと私生児で貴族の養子となったが、当時の教養人の然るべき教育(ラテン語が判らなかったらしい)を受けておらず、絵画工房に弟子入りしてから才能を認められて地位を築く。若い頃から自分の作品に強い拘りがあり、真の芸術家ではあったけれど、ビジネスでは挫折も多かったようだ。原因は依頼された仕事に時間が掛かり過ぎることや約束を守れない、好奇心や興味や関心の分野が広すぎて一つのことに集中できない
など、現在にも通じるビジネスに求められる要件がよく判っていなかったことにあるようだ。