薮中三十二のレビュー一覧

  • 国家の命運

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    ほんの少し前まで最前線で日本外交の交渉を担ってきた方で、将来への憂いを滲ませる著作。まあ、現状を鑑みれば誰もが感じざるを得ない認識です。
    新書の内容としては少し軽めで、過去の体験を踏まえたエッセイが中心。やはり詳細な話は外交上差し障りがあるので話せないのでしょう。外交官は最後に歯を見せてはならない(笑顔)と言われるほど、こちらが「勝った!」と相手に思わせてはならないといいます。秘密をどこまでも抱えていなければならない立場としては、ぎりぎりの話なのでしょう。
    外交上の駆け引き術やこれまでの外交交渉の内幕はそれなりに面白かった。

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    2020年05月31日
  • 国家の命運

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    六カ国協議とかでよくテレビに出てた外交官の本。そんなに重くなく面白く読めた。移民を増やそうというのは同意見。

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    2019年05月21日
  • 国家の命運

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    国際的な仕組み作りをリードする。
    世界における国家の立ち位置を方向付ける。
    世界情勢と国家の将来ビジョンを深く考えて自分なりの回答を持っていないとできない仕事であるが、一般の会社でも同じ事が言える。特に、受け身の姿勢ではなく仕組み作りをリードする、の部分。外交だけでなくビジネスでも日本人は同じ問題を抱えているなぁ、と感心。

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    2019年02月19日
  • 国家の命運

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    1.この本をひと言でまとめると
      外交官の仕事のエッセイ

    2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
    ・外交交渉の要諦 I 敵を知り、己を知る(p95)
     →本番の前によく調べ尽くしておく重要さを説いている。有力議員まで調べるのがプロ意識を感じさせた。
    ・1.ウソをつかず、欺かない2.絶対に必要なことと、融通のきくことを分け、優先順位を相手に分かるように伝える3.ダメなこと、デリバー(約束できるかできないか)できないことは、はっきりと言う(p107)
     →ビジネスやプライベートでも使えそう。国同士の交渉でも人間関係が効いてくるのは面白い。
    ・日本流の「Yes,we can」(

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    2018年12月30日
  • 国家の命運

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    外国との交渉には、それぞれの専門領域のものが当たるべきではないかと考えたこともあったが、本書のような外交官の著書を見ると、やはり交渉の専門家は必要だと感じる。よく考えると、ビジネスでも営業がいるように、交渉する専門はやはり必要なのだと思う。

    信頼関係を確立するツボ
    ?ウソをつかず、欺かない
    ?絶対必要なことと、融通の利くこととを分け、優先順位を相手に分かるように伝える
    ?ダメなこと、デリバーできないことは、はっきりと言う

    交渉では、相手のペースにはまって、有効な反論ができないと負けなのである。

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    2021年08月08日
  • 核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む

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    トランプの忠実なお供と見られていることで、安全保障問題が起きた時逃げ道がなくなるという危機がある。外交戦略や交渉は、したたかに、賢くやるべし。

    よく知ってるなぁと思いますが、一般人にそこまで知識を持って対応せよと言われても。しっかりした専門家にお任せしたいし、できるようになってほしい。

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    2018年04月09日
  • 国家の命運

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    著者の薮中三十二氏は、2008~2010年に外務事務次官を務めた外交官。大阪大学法学部3回生のときに外務省専門職として外務省に入り、入省後外務省上級職(外務キャリア)に合格した、事務次官としては異色の経歴を持つ。
    本書では、1980年代後半の北米局課長としての日米経済交渉から、2000年代のアジア大洋州局長としての北朝鮮核問題の6ヶ国協議、更に経済・政治担当外務審議官、外務事務次官としての体験を振り返ったものである。但し、自ら「外交インサイダーとしての立場を利して、個々の政治家について論評したり、暴露的レポートをお届けしたりするつもりは毛頭ない」と語っているように、関わった外交関連の課題の全て

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    2016年01月11日
  • 国家の命運

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    51対49の原則などは、ビジネスの世界でも意識していきたいと思った。

    マスコミ各社には、官僚や政治家を批判するだけではなく、こういった頑張りの裏側も報じて欲しいと心から思う。

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    2012年09月02日
  • 国家の命運

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    ネタバレ

    明日お会いすることになったので、エチケットっとして読んでみた。レビューを書けるほどの知識・認識・常識がないことがよく分かった。

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    2012年07月02日
  • 国家の命運

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    外務官僚の交渉の裏側を書いた本。読んでいて少し飽きてしまった。

    話の中で印象的なだったのは、日本で講演するときとアメリカで講演するときは質疑応答の時間の配分でずいぶん変わってくるといった趣旨の内容があった。日本人は質問が出ないとのこと。日本人の美意識として質問をしないことがマナーといったようなこともある。質問する人は少しガツガツした印象をどうしても持ってしまうこともある。

    でもこれは恐らく、質問する人の雰囲気や間といったものが大切なんだろうと思う。今日実は1時間半の会議を30分で終わってしまった。一番遠くからは北見から来ている人に対して、それは相当失礼と私は捉えた。が、一般的に見たらスマー

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    2012年06月18日
  • 国家の命運

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    単なる新書かと思ってたら、意外とこっそり暴露だの皮肉めいたことを言っていたりだのしていて、面白かった。

    タイトルは特に内容と関係ありません。

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    2012年06月01日
  • 国家の命運

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    外国からみた現在の日本の立ち位置がわかる新書。

    元外交事務次官の記録や持論をまとめている。

    私が一番興味深かったのは北朝鮮での外交である。
    北朝鮮という国の外交手段を知れてタメになった。

    日本は受け身の国。
    それが美徳だと謳う我々日本人は、いつか列強の圧に苛まれ苦しむ未来を想像してしまう。

    読んで学んだことは、
    今の日本に危機感を持つこと。
    そしてある程度生き抜くためには、したたかさが必要であること。

    様々な生き抜く強さを急務とする。
    そんな日本の現状を垣間見れた本だった。

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    2012年02月12日
  • 国家の命運

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    よくある官僚(特に外交官経験者)の体験紀。
    題は仰々しいが、内容は著者自身が経験した幾つかの交渉の中で感じたコミュニケーション・交渉におけるエッセンスの紹介。
    日経新聞の「私の履歴書」あたりに出てきそうな体裁であった。

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    2011年12月17日
  • 国家の命運

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    ・外交の現場での、一貫したロジック、一方で場を和ますユーモアの重要性など、交渉に関するスキルを分かりやすく説明。外交のみならず、様々な分野で応用できる要素が多く含まれていると思う。

    ・北朝鮮に関する部分は、特に第一線を張っていた方ならではの、臨場感があり面白かった。

    ・扱うトピックが多岐に渡った分、少し総花的で、表面的な章もあったように感じた。

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    2011年11月22日
  • 国家の命運

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    交渉のポイントは、自分の仕事にもいかせそう。テレビや新聞では報道されない日本が世界に評価されているところがわかって良かった。そう言えば、外務省を『伏魔殿』と言った人の事は最近聞かないな。

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    2011年11月01日
  • 国家の命運

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    元外務省事務次官。小泉政権下のG8サミットの際にはシェルパも務められたとのこと。こんな風に動いているんだな、というのがよくわかった。

    暴露本ではないので、詳細部分については省略されているけれども、それは良心的でもあるし、配慮でもあるし、何よりも「職業外交官」としての理性と知性と思いやりが感じられる。

    もう少し、ボリュームがあってもいいかな、なんて贅沢なこと思っちゃいました。

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    2019年01月16日