薮中三十二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.この本をひと言でまとめると
外交官の仕事のエッセイ
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・外交交渉の要諦 I 敵を知り、己を知る(p95)
→本番の前によく調べ尽くしておく重要さを説いている。有力議員まで調べるのがプロ意識を感じさせた。
・1.ウソをつかず、欺かない2.絶対に必要なことと、融通のきくことを分け、優先順位を相手に分かるように伝える3.ダメなこと、デリバー(約束できるかできないか)できないことは、はっきりと言う(p107)
→ビジネスやプライベートでも使えそう。国同士の交渉でも人間関係が効いてくるのは面白い。
・日本流の「Yes,we can」( -
Posted by ブクログ
著者の薮中三十二氏は、2008~2010年に外務事務次官を務めた外交官。大阪大学法学部3回生のときに外務省専門職として外務省に入り、入省後外務省上級職(外務キャリア)に合格した、事務次官としては異色の経歴を持つ。
本書では、1980年代後半の北米局課長としての日米経済交渉から、2000年代のアジア大洋州局長としての北朝鮮核問題の6ヶ国協議、更に経済・政治担当外務審議官、外務事務次官としての体験を振り返ったものである。但し、自ら「外交インサイダーとしての立場を利して、個々の政治家について論評したり、暴露的レポートをお届けしたりするつもりは毛頭ない」と語っているように、関わった外交関連の課題の全て -
Posted by ブクログ
外務官僚の交渉の裏側を書いた本。読んでいて少し飽きてしまった。
話の中で印象的なだったのは、日本で講演するときとアメリカで講演するときは質疑応答の時間の配分でずいぶん変わってくるといった趣旨の内容があった。日本人は質問が出ないとのこと。日本人の美意識として質問をしないことがマナーといったようなこともある。質問する人は少しガツガツした印象をどうしても持ってしまうこともある。
でもこれは恐らく、質問する人の雰囲気や間といったものが大切なんだろうと思う。今日実は1時間半の会議を30分で終わってしまった。一番遠くからは北見から来ている人に対して、それは相当失礼と私は捉えた。が、一般的に見たらスマー