国家の命運

国家の命運

660円 (税込)

3pt

国益を背負う外交の現場とは、いかなるものなのか。世界という視座から見た日本は今、どういう国なのか。戦後最大の経済交渉となった日米構造協議の内実、にわかに台頭する中国の外交スタンス、独裁国家北朝鮮との話し合いの難しさ、先進国サミットの裏側……四十年余の外交官生活をふり返りながら、衰えゆく日本の国勢を転回させるための針路を提示する。

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国家の命運 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    六カ国協議の日本代表をとりまとめたアジア大洋州局長であり,最終的には外務事務次官であった藪中氏。
    その外交の実質トップが退任してすぐに書く外交の本なのだから,おもしろくないはずがない。
    普段,「外務省は・・・」と否定的に捉えることが多かったが,その外務省が実はどのように活躍していたか,活躍していなか

    0
    2012年02月26日

    Posted by ブクログ

    これまでに著者が携わってきた外交交渉の裏側や交渉術についての記述が面白い。個人的にはサミットの裏側で各国の代表者がどう動いているかの話が特に面白かった。長期的かつ国際的な視点を持って方針を決定することの重要さを感じた。

    0
    2011年10月17日

    Posted by ブクログ

    北朝鮮の拉致問題のニュースで拝見したのが初めてだったと思う。外交官として国益を守るために様々な修羅場をくぐってきた人の言葉には重みがある。もっと主張すべきは主張していかなくてはならない。
    アフガンで農業・医療・教育で現地に深く根ざして貢献しているように、日本として何ができるのかをもっと胸を張って主張

    0
    2019年01月19日

    Posted by ブクログ

    外交官の仕事が分かる本。
    途中で著者の性格が出る部分があるが、今の世の問題もうまく定義できている。若い人にこそ読んでほしい本。
    下手に外交官の交渉方法は特殊な部分が多いので真似はしないでほしいかなーなんて思ったり。
    ただ政治を、一票を考える上で、とてもいいと思う。

    0
    2017年11月18日

    Posted by ブクログ

    元外務事務次官の藪中さんの実録。
    外交、という交渉事の最上級ステージをどのようにとりしきるか、については自信の経験をもとに非常に示唆にとんだ解説だった。国家を背負っている立場から、最初は高めのたまを投げる。その上で各省の実情を把握して振り幅を決めて、最終的に60vs40になるように交渉をすすめる。こ

    0
    2012年11月16日

    Posted by ブクログ

    国際交渉においては、受け身の姿勢でなく、オフェンシブな態度で臨むことが重要である。また、日本にはODA分野や技術力の高さなどで世界に貢献できる部分も多く、そのためにも攻めの姿勢が求められる。
    外交交渉においては、相手を知り、己を知ることが大切で、攻めの姿勢やロジカルさ、大胆さも求められる。
    少子高齢

    0
    2012年07月01日

    Posted by ブクログ

    スケールの大きな話ではあるが、外交交渉における「51対49の原則」や「オフェンスこそ最大のディフェンス」という点は非常に参考になる。
    日本人としての誇りを持って、世界に立ち向かっていかなければいけない。

    0
    2012年04月12日

    Posted by ブクログ

    小泉政権時に外務省の事務次官を担当した薮中氏の著書。元官僚が政治や現役官僚をバッシングするような今はやりの内容ではなく、外交交渉における交渉のポイントを平易な言葉で現実の案件を例示しながら記している。非常に読みやすい。
    元事務次官ということで外交関係の秘密や暴露は一切なし。ポイントも外交交渉において

    0
    2012年03月20日

    Posted by ブクログ

    毎日の地下鉄3駅分の往復だけでほぼ読めました.ちりも積もれば山となる.

    ご存知の方も多いと思いますが,薮中さんが書かれたもので,外交がどういう風に進められているのか,詳しく知ることができます.

    0
    2012年01月14日

    Posted by ブクログ

    良く言われる話であるが、日本は欧米という目標に追いついた後、方向性を見失った。著者の言葉「日本人は、戦後、何はともわれアメリカの言うとおりにしよう。それが間違いの無い道だ。という単純な思考パターンになったのではないか。」 外交の交渉担当のトップでもあった氏は、日本の政治家/官僚は米国の要求をいかに応

    0
    2012年01月08日

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