森茂暁のレビュー一覧

  • 南朝全史 大覚寺統から後南朝へ

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    元々弱体で、幕府としてはいつでも滅ぼすことが出来たであろう南朝勢力が、何故長期間延命することが出来た理由を、少ない残存資料から丁寧に紐解き整理した一冊。
    謎多き室町時代好きは、当然知的好奇心が疼くでしょう。

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    2020年03月25日
  • 太平記の群像 南北朝を駆け抜けた人々

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    何度、どの本を読んでも太平記及び南北朝は理解し難い。登場人物ごとの列伝形式の本書でも、やっぱり迷子になりもうした。

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    2020年02月18日
  • 足利直義 兄尊氏との対立と理想国家構想

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    室町幕府を実質的に創業した足利直義。兄尊氏の信頼のもと、副将軍もしくは執権として権勢を振るった。尊氏は寛容の人ではあるが、直義は知性と内省の人。和歌で民を歌ったのが光厳上皇と直義だけ。統治者の自覚と苦悩がにじむ。また夢窓疎石との問答での厳しい質問や、天龍寺船派遣の決断と禅宗への傾倒、さらに夢窓疎石の密教を認める和臭の禅宗より本格的な中国の禅宗を求めたりと、学究肌の人でもあった。戦乱の世を仏教により人心を落ち着かせ、鎌倉幕府の継承と南北朝の統一を図る。40を過ぎ遅い実子を授かったことで、後継者問題から尊氏と対立。また武家社会の矛盾から観応の擾乱を引き起こす。だが戦陣の中で息子の病死に見舞われ、高

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    2015年03月18日
  • 闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉

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    日をまたいで読んだのに、相馬村に一番関係の深い長慶天皇にはほとんど頁が割かれていないのと、後南朝が歴史のスパイスであっても意義があるとは思えない内容だったので残念。

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    2015年01月21日
  • 太平記の群像 南北朝を駆け抜けた人々

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    『太平記』に登場する人物を取り上げる本書。
    有名どころはさることながら、後醍醐天皇の皇子など、太平記の記述は少ない人物でも取り上げられているので、面白かった。

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    2014年02月17日
  • 後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王

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    後醍醐天皇の人柄、背景、思想などに焦点を置いた一冊。そのため必ずしも歴史を追って細かに事象を解説するわけではなく、まずはそういった知識を得てからの読書をお勧めしたい。

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    2011年12月01日
  • 後醍醐天皇 南北朝動乱を彩った覇王

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    後醍醐天皇は、鎌倉幕府を倒し南北朝時代の幕を開けた動乱の立役者、天皇親政を復活させ全国支配の規範を示した専制君主、死後も怨霊として足利政権に影を落としつづけた存在と幾つもの貌を持つ。
    本書では、彼に討幕を決意させた両統迭立の中での立場や、その王権を特異ならしめる芸能や密教への深い関心、海外との交流を当時の社会的文脈に即して読み解き、後醍醐政権の歴史的役割を探るとともに、多面的な後醍醐像を提示する。

    [ 目次 ]
    第1章 後醍醐政権成立の背景
    第2章 後醍醐の登場とその環境
    第3章 討幕志向の形成・展開
    第4章 後醍醐天皇と国分寺―長門・周防
    第5章 後醍醐政権の特質
    第6章 怨

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    2011年04月03日