牧のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
心臓の強さが必要
絶版となりネットでは高額で売買されていて読むことは諦めていましたが奇跡の復刻。
再版にあたり、この物語の取り扱いに慎重を期して、手を掛け再び人目に触れることになった旨をあとがきで教えてくれた先生のポリシーにも感動しました。本当にしっかり調べて書いたことがわかる機体の描写など時代物としても重厚でした。
どうしたって悲しい1945シリーズ。
読むまでに勇気がいりますが、戦況と共に読みきるのも勇気が要ります。この題材な限り仕方ないですが人との出会いと別れが鮮明で細やかな幸せを慈しむ描写に胸が締め付けられます。後にシリーズはまだ続きますが、現代パロで妄想ハッピーエンドでもしないと連続は到底無理そうで -
Posted by ブクログ
沼落ちシリーズの筆頭、1945シリーズの復刻第3弾です。
舞台は再びラバウル基地。前作『天球儀の海』の主人公、希の兄である恒が主人公です。今回は複座で2人乗りの夜間偵察機、月光にペアとして搭乗する2人のお話。
みんみんさん情報によると本作がシリーズ中最も売れたとの事ですが、なるほど納得!
恒とペアである六郎の明るくて可愛いキャラクターのお陰か、常に一緒に飛んでいるからなのか、他の2作品よりは少し安心して読む事が出来ました。
みんみんさんにペアで飛ぶとお聞きした時に、まさかあのいつ壊れてもおかしくない、ボッロボロの無理やり2人乗りにした零戦に乗るの?!と驚いたのですが、月光を忘れてました。しかし -
Posted by ブクログ
ネタバレ文庫化にて再読。
読んでるからわかってるけど!
戦後一人で塁の事をひたすら思い続ける三上の話から始まるから死んじゃうのはわかってるけど!!
悲しすぎる。゚(゚´Д`゚)゚。
天球儀のユキが健気受けなら塁はツンデレ♪
もう野良猫が自分だけに懐くって…可愛い♡
零戦と共に消息不明になる塁
塁の死を受け入れられずに生きる三上が切なくて泣ける…
ラストで号泣ですよ(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
書き下ろしは可愛いお話でした♪
このシリーズで一番好きかもしれない…
次はなんだ?碧のかたみ?
ユキの兄ちゃんの話ですね〜o(*'▽︎'*)/☆゚︎'パチパチ
-
Posted by ブクログ
危なかった…
みんみんさんとおびのりさんにハッピーエンドとお聞きしていなかったら心がブチ折れて、呆然と夜空を見上げてシリウスを探す所だった…
本棚が濃すぎると愛すべき先輩方に心配(?)されたので、BLの金字塔で薄めて行きますよ!(あれ、薄まっていない…?)
以前にオススメ頂いた1945年シリーズ『蒼穹のローレライ』に続いて再販で刊行された2作目です。(前も書きましたが本来は刊行順が違うそうです)
今回は前作と違い、戦争が起こっているとは思えない平和に思える大分でのお話。
見えると言っても実際は戦争の火の手はじわじわとにじり寄っており、主人公の希はいつ出動命令が出るか分からない特攻隊の志願兵 -
Posted by ブクログ
尾上与一 1945シリーズ
待望の復刻再販。書下ろし掌編付
みんみん、再販教えてくれてありがと。
4作連続刊行第一作。
時代設定は、太平洋戦争中期
舞台は、ラバウル航空隊
家族の辛い過去を背負い、戦績を上げることで、家族の名誉まで回復する為だけに飛び立つ戦闘パイロット、塁。
彼の専属整備員となり、心身共に支える三上。
二人は、徐々に認め合い、自分の死をも厭わなかった塁に戦争後の人生の夢を持たせる。
ローレライと呼ばれた果敢なパイロット塁が、初めて自分の感情に素直になれた時、彼の零戦は静かに海を漂う。
想像していた以上に文学だった。キャラ文庫なのに!
書下ろしSS「面影」は、塁が三上の写真を -
Posted by ブクログ
徳間書店キャラ文庫より新装再販されている
1945シリーズ最新作
番外編1として「碧のかたみ」の戦後の日常
全編26編掌編集
掌編短編といえど、本編と「天球儀の海」の坊ちゃまと希の戦後も絡めてぜーんぶまとめての世界観
なので、あーもー楽しすぎる
2013年から2017年に渡り特典ペーパーだの同人誌だのに掲載されていたものをお纏めいただいた神本
本のタイトルにもなった郵便飛行機は「星の王子様」のサンテグジュベリも携わっていた
「人間の土地」に詳しい情景を読める
「星の王子様」が出版されたのが1943年
1944年単機出撃中に消息不明となっている
そういう時代背景を勇気を持って小説に落として -
Posted by ブクログ
終戦直前、撃墜され米軍の捕虜となった恒と六郎に何が起こっていたか──本国に帰る病院船で、日本人捕虜の世話係となったアメリカ兵と、恒たちとの間に結ばれた絆を綴る後日譚「郵便飛行機より愛を込めて」。九年後、日本に帰還した恒と、故郷を捨て消息を絶っていた弟・希が奇跡的に再会する「桜雨」。琴平兄弟を中心に、彼らの家族や仲間たちが命を懸けて煌いた日々を描く番外編集第一弾
生きてくれてありがとう(*´°̥̥̥̥̥̥̥̥﹏°̥̥̥̥̥̥̥̥ )人(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
読むことが出来なかった同人誌まで番外編にしてくださりありがとうございます♪
新装版まだ出る?
どこまで出る?
-
Posted by ブクログ
尾上与一1945シリーズ第二期連続刊行の
第一作 彩雲の城 初出は2014年
今までのシリーズと同じ舞台はラバウル
戦闘機は“彗星”大日本帝国海軍の艦上爆撃機
この彗星がなかなか手がかかる
過酷な前線に婚約者に逃げられた男と
上官の結婚で彗星の偵察員として赴任した男
ペアとしての活動が始まる
訳ありわんこ系操縦員
クール美人な偵察員
なんて呑気な事を言ってられない戦況
危うく300ページくらいで潤みそうになったけど
乗り越える
だって このシリーズはハッピーエンドってわかってる
戦地の彼らの心情描写も素晴らしく
もはや、あれさえなければ
直木賞は違うとしても山本周五郎賞とかは
シリー -
Posted by ブクログ
尾上与一1945シリーズ、復刻再販第四弾
4作連続刊行、ありがとうございます
そして、第二期復刻再販も決定したようです
そちらも楽しみです
プルメリアの花は、太平洋の島々でポピュラー
レイによく使われる白い花
畳屋の息子、早く戦功をあげて内地に凱旋したい
偵察員カズイ
華族ではあるけれど訳ある出自の気弱な操縦員チトセ
ふたりは九十九式艦爆ペアがラバウルで誕生する
希望してこの戦地に来たのではないチトセは
毎回怖いとは泣き叫びながら搭乗し
飛行後は嘔吐を繰り返す
彼の弱さは 戦場では強さになる
後ろに乗るカズイを死なせないために
暗記する程海図を眺め あの十連星琴平恒もその飛行技術は認める -
Posted by ブクログ
昨年ノベルズで中古を手に入れていた天球儀
1945シリーズ連続刊行第2作
やっぱり、文庫で揃えたく
世の中はゴールデンウィーク突入するも シマシマ読んでます
太平洋戦争中期から終戦に向けて
右手にオリオン座のようにほくろが並ぶ少年
5歳の時不注意な事故から 名家の坊ちゃんに命を救われる少年
そう その時から 自分の命は彼のもの
敗戦色濃くなり 特攻隊が組織されていく
名家存続のため 養子縁組をして坊ちゃんの身代わりとして特攻に出撃する事となる
それなのに 坊ちゃんの態度は厳しい
そりゃ好きだからですよ
身代わりにしたくないんですよ
今回は、ハッピーエンドが待っているので安心してお読みいただけ -